マイベスト映画 2016

今年も日本インターネット映画大賞に投票します。
今年からルールが変わり、「日本映画と外国映画を一記事で投票する」「作品はそれぞれ5つまで」などとなりました。2016年に劇場公開されていた映画(便宜上、2015年11月1日から2016年12月中に封切りとなったものとしています。ただし、昨年のマイベスト映画に既に含めたものについては除外)で、映画館またはDVDなどで見たものは、外国映画が112作品、日本映画が16作品(文末に記載)。というわけで、外国映画から書きたいと思います。

外国映画

【作品賞】(3本以上5本まで)
「オマールの壁」
「最愛の子」
「二―ゼと光のアトリエ」
「PK」
「オデッセイ」
【コメント】
私が好きな映画はやはり脚本のおもしろいものになるのだなぁと思います。人が困難にぶちあたってそれにどう対処していくのか、というような。この5作品はどれもすごく面白かった。
【監督賞】          
   [ハニ・アブ・アサド(オマールの壁)]
【コメント】
「オマールの壁」はパレスチナが舞台で、それはもちろん重要な要素ではあるけれど、人間ドラマとして普遍的な面白さのある作品。こんな面白い作品を作ってくれてありがとうございます。
【最優秀男優賞】
   [エディ・レッドメイン(リリーのすべて)]
【コメント】
むずかしい役どころを完璧にこなしていた。
【最優秀女優賞】
   [ヴィッキー・チャオ(最愛の子)]
【コメント】
彼女の迫真の演技が胸に迫った。
【ニューフェイスブレイク賞】
   [ジェイコブ・サルヴァーティ(リトル・ボーイ)]
【コメント】
子どもには弱くて(^^;)。彼が今後どんなふうに成長していくのか楽しみ。
【音楽賞】
  「ソング・オブ・ラホール」
【コメント】
パキスタンの伝統音楽とジャズ。この組み合わせが新鮮で聞き入ってしまった。

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日本映画

【作品賞】(3本以上5本まで)
「この世界の片隅に」  
「さとにきたらええやん」
「家族はつらいよ」
「海よりもまだ深く」
「君の名は。」
【コメント】
日本映画はあまり見ていないけど、ここにあげたのはみんないい作品だと思う。「家族はつらいよ」はベストに入れている人を見かけたことがないけど、「家族あるある」感が楽しく、私は好きだった。
【監督賞】          
   [重江 良樹(さとにきたらええやん)]
【コメント】
釜ヶ崎にある児童福祉施設を撮ったドキュメンタリー。この題材を撮ってくれたこと、私達に知らせてくれたことに感謝。子どもや大人に、こんなふうに関われたら、と思う。
【最優秀男優賞】
   [橋爪功(家族はつらいよ)]
【コメント】
役柄にぴったりのいい味がでてると思う^^。
【最優秀女優賞】
   [黒木華(リップヴァンウィンクルの花嫁)]
【コメント】
この映画の脚本はちょっと好きになれないところがあったのだけど、黒木さんははまり役。
【ニューフェイスブレイク賞】
   [該当なし]
【音楽賞】
  「該当なし」

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【私が選ぶベストカップル映画賞】
   [あなた、その川を渡らないで]
【コメント】
韓国の老夫婦のドキュメンタリーが、見ていてこんなに素敵なものだとは^^。
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 この内容(以上の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
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以下、2016年の作品で見た映画をだいたい好きな順に(といっても途中からかなりの部分は順番にあまり意味がないですが)書いておきます。(括弧)でくくっているのは、一般劇場未公開などの作品です。

外国映画

オマールの壁
最愛の子
ニーゼと光のアトリエ
PK
オデッセイ
あなた、その川を渡らないで
マネーモンスター
彷徨える河
リトル・ボーイ 小さなボクと戦争
弁護人
ある戦争
マイケル・ムー アの世界侵略のススメ
インフェルノ
エクス・マキナ
パディントン
帰ってきたヒトラー
歌声にのった少年
ソング・オブ・ラホール
ストリート・オーケストラ
X-ミッション
ザ・ウォーク
ロング・トレイル!
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
ブリッジ・オブ・スパイ
バンクシー・ダズ・ニューヨーク
ティエリー・トグルドーの憂鬱
ニュースの真相
(太陽の子)
ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years
ハドソン川の奇跡
素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店
グッバイ、サマー
ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気
パリ3区の遺産相続人
白鯨との闘い
神様の思し召し
ハロルドが笑う その日まで
ディーパンの闘い
これが私の人生設計
最高の花婿
ドリーム ホーム 99%を操る男たち
カルテル・ランド
(JOY)
ジャングル・ブック
私の少女時代-Our Times-
好きにならずにいられない
めぐりあう日
クリード チャンプを継ぐ男
マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章
リリーのすべて
ヒトラーの忘れもの
サウルの息子
スボットライト 世紀のスクープ
マジカルガール
ハングリー・ハーツ
幸せなひとりぼっち
ターザン:REBORN
10 クローバーフィールド・レーン
インサイダーズ/内部者たち 
ビューティー・インサイド
ヘイル、シーザー!
ボーダーライン
砂上の法廷
グランド・イリュージョン 見破られたトリック
エル・クラン
アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
ヘイトフルエイト
不屈の男 アンブロークン
疑惑のチャンピオン
火の山のマリア
わたしはマララ
シティズンフォー スノーデンの暴露
手紙は憶えている
母の残像
奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ
ペレ 伝説の誕生
ヴィクトリア
ズートピア
裸足の季節
ルーム
完全なるチェックメイト
孤独のススメ
オートマタ
マネー・ショート 華麗なる大逆転
ブルックリン
人生は小説よりも奇なり
灼熱
(13時間 ベンガジの秘密の兵士)
ペット
或る終焉
小さな園の大きな奇跡
ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります
スティーブ・ジョブズ
世界一キライなあなたに
ブラック・スキャンダル
心霊ドクターと消された記憶
サウスポー
ファインディング・ドリー
シング・ストリート 未来へのうた
われらが背きし者
レヴェナント:蘇えりし者
ポバティー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~
ミス・シェパードをお手本に
フランス組曲
キャロル
海峡を越えた野球少年
将軍様、あなたのために映画を撮ります
アンフレンデッド
デッドプール
ゴーストバスターズ
マイ・ファニー・レディ
神様メール

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日本映画

この世界の片隅に
さとにきたらええやん
家族はつらいよ
海よりもまだ深く
君の名は。
シン・ゴジラ
殿、利息でござる!
ちはやふる 上の句 下の句
リップヴァンウィンクルの花嫁
聖の青春
疾風ロンド
校庭に東風吹いて
太陽の蓋
映画「聲の形」
SHARING
つむぐもの

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マイベスト映画 2015(日本映画編)

日本インターネット映画大賞(日本映画部門)に投票します。
昨年公開されていた日本映画で、映画館またはDVD等で見たのは24作品(文末に記載)。「持ち点合計は30点」「1作品に投票できる最大点数は10点まで」などのルールに従って投票します。

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「小さき声のカノン-選択する人々」8点
  「0.5ミリ」7点
  「野火」5点
  「海難1890」4点
  「恋人たち」3点
  「犬に名前をつける日」2点
  「ビリギャル」1点
  
【コメント】
日本語のドラマ作品は、どうしても芝居臭さを感じてしまうため、私が好きな日本映画はドキュメンタリーが多くなる傾向があるようだ。原発事故の後、福島から離れる選択をした人、福島に戻る選択をした人、それぞれの話を聞いて、そのありのままを示そうとした「小さき声のカノン」は、本当に多くの人に見てもらいたい作品だ。捨て犬や捨て猫の問題を扱った「犬に名前をつける日」はドキュメンタリーにドラマの要素を加えたところがちょっと中途半端な印象はあるけど、扱っているテーマのインパクトは大きい。
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【監督賞】              作品名
   [鎌仲ひとみ] (「小さき声のカノン-選択する人々」)
【コメント】
「ヒバクシャ」「六ヶ所村ラプソディー」と、ずっと放射能のテーマを追い続けておられる鎌仲さん。そして、いつも当事者の立場に寄り添おうとされる姿勢が素敵だ。
【主演男優賞】
   [塚本晋也] (「野火」)
【コメント】
監督・脚本のみならず、主演までやってしまったというのはすごい。
【主演女優賞】
   [安藤 サクラ] (「0.5ミリ」)
【コメント】
「百円の恋」での熱演もすごかった。幅広い役柄を演じることのできる人。
【助演男優賞】
   [津川雅彦] (「0.5ミリ」)
【コメント】
教師っぽさの抜けない嫌味な感じがよかった^_^;
【助演女優賞】
   [夏川結衣] (「海難1890」)
【コメント】
きっぷのいい姉御、という役どころがぴったり^^。
【ニューフェイスブレイク賞】
   [成嶋瞳子] (「恋人たち」)
【コメント】
素人っぽい感じに親しみを感じる。それでいて大胆なところがあって、存在感がある。
【音楽賞】
  「味園ユニバース」
【コメント】
「古い日記」は名曲だ^_^;
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【私が選ぶ敢闘賞】
   [伊藤淳史] (「ビリギャル」「ボクは坊さん。」)
【コメント】
日本映画をあまり見ないので、彼のことも知らなかったwのだが、今年見た二つの映画で印象に残ったので。最初、同じ人だとわからなかったw。
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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
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昨年映画館で公開されていた映画(便宜上、2014年11月1日以降に公開されたものとしました。ただし、既に「マイベスト映画2014」にあげたものは含みません)で、見たものを、だいたい好きな順に。

小さき声のカノン-選択する人々
0.5ミリ
野火
海難1890
恋人たち
犬に名前をつける日
ビリギャル
ベトナムの風に吹かれて
陽光桜
ボクは坊さん。
バンクーバーの朝日
杉原千畝 スギハラチウネ
龍三と七人の子分たち
百円の恋
神様はバリにいる
きみはいい子
アリのままでいたい
あん
天空の蜂
味園ユニバース
マエストロ!
風に立つライオン
駆込み女と駆出し男
暗殺教室

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マイベスト映画 2015(外国映画編)

今年も日本インターネット映画大賞(外国映画部門)に投票します。
昨年公開されていた外国映画で、映画館またはDVD等で見たのは98作品(文末に記載)。
その中から「持ち点合計は30点」「1作品に投票できる最大点数は10点まで」などのルールに従って投票します。
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【作品賞】(3本以上10本まで)
  「パレードへようこそ」8点
  「幸せのありか」8点
  「トラッシュ!この街が輝く日まで」7点
  「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」2点
  「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」1点
  「僕たちの家に帰ろう」1点
  「マイ・インターン」1点
  「シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~」1点
  「海にかかる霧」1点
【コメント】
LGBTと呼ばれる性的マイノリティの人達に対する偏見は根強いものがあるが、2015年は少しずつ新しい動きも出てきた。そういう意味でも2015年を代表する映画といっていいかも。「ブレッドアンドローズィズ」の歌も心に残る。
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【監督賞】              作品名
   [マシュー・ウォーチャス] (「パレードへようこそ」)
【コメント】
昨年、一番印象に残った映画の監督。
【主演男優賞】
   [ダヴィド・オグロドニク] (「幸せのありか」)
【コメント】
脳性麻痺の主人公をとても自然に演じている。
【主演女優賞】
   [カルキ・ケクラン] (「マルガリータで乾杯を」)
【コメント】
脳性麻痺の主人公をとても自然に演じている。笑顔が素敵。「女神は二度微笑む」のヴィディヤ・バランもよかった。インド映画の女性が印象に残った年。
【助演男優賞】
   [ポール・ジアマッティ] (「ストレイト・アウタ・コンプトン」)
【コメント】
善人だけど胡散臭いところのある人…という役どころを見事に^^。「フォックスキャッチャー」のマーク・ラファロもよかった。
【助演女優賞】
   [マリサ・トメイ] (「Re:LIFE~リライフ~」)
【コメント】
50歳を過ぎて、女性として生き生きと輝いている姿が素敵。
【ニューフェイスブレイク賞】
   [ラフィー・キャシディ] (「トゥモローランド」)
【コメント】
どことなく謎めいた、華のある少女。
【音楽賞】
  「パーソナル・ソング」
【コメント】
音楽映画ではなく、認知症の人達が、かつて慣れ親しんだ音楽を聞くによって脳が活性化する、という実例を示したドキュメンタリーなのだが、この映画を見たことで私も身近にそういう例を体験することができた。音楽の持つ力の大きさを感じさせてくれた映画なので。
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【私が選ぶ教育映画賞】
   [バベルの学校]
【コメント】
子どもの育ち、特に子どもの言葉の発達に興味のある私にはとても面白いドキュメンタリーだった。フランスの教育での試みは面白いと思うことが多い。

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
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昨年映画館で公開されていた映画(便宜上、2014年11月1日以降に公開されたものとしました。ただし、既に「マイベスト映画2014」にあげたものは含みません)で、見たものを、だいたい好きな順に。といっても、ほとんどの映画は面白かったので、途中からの順位はそれほど意味がないですが。(括弧)でくくっているのは、映画祭などでの限定的な上映だったものです。

幸せのありか
パレードへようこそ
トラッシュ!この街が輝く日まで
パーソナル・ソング
セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター
バベルの学校
グッド・ライ~いちばん優しい嘘~
僕たちの家に帰ろう
マイ・インターン
シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~
海にかかる霧
(長い旅)
それでも僕は帰る ~シリア 若者たちが求め続けたふるさと~
消えた声が、その名を呼ぶ
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
アリスのままで
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
ビッグ・アイズ
キングスマン
(ガザを飛ぶブタ)
ビッグ・シティ
私の少女
博士と彼女のセオリー
皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇
ジャッジ 裁かれる判事
(外泊)
唐山大地震
6才のボクが、大人になるまで。
女神は二度微笑む
ミッシング・デイ
明日へ
あの日の声を探して
マルガリータで乾杯を!
国際市場で逢いましょう
真夜中のゆりかご
チャッピー
きっと、星のせいじゃない。
サンドラの週末
おやすみなさいを言いたくて
天才スピヴェット
Re:LIFE~リライフ~
ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~
グローリー/明日への行進
陽だまりハウスでマラソンを
ボーダレス ぼくの船の国境線
サヨナラの代わりに
奇跡の2000マイル
禁じられた歌声
黄金のアデーレ 名画の帰還
ミケランジェロ・プロジェクト
チャップリンからの贈りもの
わたしに会うまでの1600キロ
薄氷の殺人
エベレスト 3D
ストレイト・アウタ・コンプトン
ひつじ村の兄弟
ハッピーエンドの選び方
100歳の華麗なる冒険
パリよ、永遠に
チェイス!
ふたつの名前を持つ少年
草原の実験
独裁者と小さな孫
しあわせへのまわり道
トゥモローランド
全力スマッシュ
Mommy/マミー
パンク・シンドローム
アメリカン・スナイパー
ミルカ
フォックスキャッチャー
ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して
KANO~1931海の向こうの甲子園~
サイの季節
はじまりのうた
おみおくりの作法
妻への家路
ジミー、野を駆ける伝説
アニー
光のノスタルジア
ギリシャに消えた嘘
オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分
トレヴィの泉で二度目の恋を
ブルックリンの恋人たち
チャイルド44 森に消えた子供たち
メイズ・ランナー
モンタナ 最後のカウボーイ
インサイド・ヘッド
ミニオンズ
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~
ゼロの未来
マッドマックス 怒りのデス・ロード
リトルプリンス 星の王子さまと私
パワー・ゲーム
ランナーランナー
(リヴァイアサン)
神は死んだのか

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映画「小さき声のカノン-選択する人々」

 福島の原発事故からもうすぐ4年が経とうとしている。被曝を恐れ、いったんは福島から避難したものの、家族が離れて暮らすストレスなど、様々な理由から、福島で暮らす選択をした人達がいる。線量計で通学路の放射線量を測り、できる限りの除染をし、食べ物に気を配って、子ども達を被曝から守ろうと精一杯のことをしている。政府は年間被ばく量の基準値をひきあげた。食材も100ベクレル以下なら大丈夫だといって福島産の米を給食に使うと言う。本当に大丈夫なのか。不安はつきない。
 避難生活を選択した人もいる。子どもが「足の裏が痛い」と言いだし、このままでは子どもが死んでしまうのでは、と不安になった。強制避難区域でなければ「自主避難」と言われ、政府からの支援はほとんどない。帰還をすれば90万円もらえると言うが、とても帰る気にはなれない。
 映画は、チェルノブイリ事故の後のベラルーシの取り組みや、放射線の影響のない場所で一定期間保養することが子どもの体内の放射線を排出するのに効果があることについて紹介していく。
 福島の事故の後、様々な選択をせざるをえなかった人達に対し、民間からの支援はある程度あるものの、公的な支援がほとんどない実態。除染も住民が自主的に行っていることが多いし、保養が公的に推奨されていることもない。復興支援のためのお金はそういうところにこそ使われるべきではないのか。

 映画の後、監督の鎌仲ひとみさんと歌人の俵万智さんの対談があった。震災の後、仙台から石垣島へ引っ越すことになった俵さん。「あなたが仙台を離れることが、『仙台が危険なところである』ような印象を与える」などのように言われたりした。被害を受けた人達が分断されてしまっている。それぞれの人に事情があり、みなそれぞれの場所で精いっぱい生きているのに。

 「ヒバクシャ」「六ヶ所村ラプソディ-」「ミツバチの羽音と地球の回転」とずっと放射能の問題を追ってきた鎌仲さんは、SPEEDIが六ヶ所村で訓練を行う様子も見たことがあったという。128億円かけて作られたというSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)だが、福島の事故の時には機能しなかった。「ミツバチ-」では持続可能エネルギーの利用について紹介したり、原発に頼らない社会の可能性を示されていたけれど、自分の映画はまだまだ力が足りなくて、とおっしゃる。
 
 「小さき声のカノン」はたくさんの人に見てもらいたい。福島にとどまることも離れることも、どちらも簡単なことではないのだ。当事者の必死の思いの選択に対し、「○○すべきだ」などの言動は当事者のストレスを増すだけだ。とどまった人達には、せめて子ども達が被曝の影響を少しでも減らせるように保養事業などの支援をすべきだろうし、避難を選択した人達にも金銭的、精神的な支援が必要だろう。当事者がしてほしい支援を公的な機関が後押しできるように、私達も声をあげていかなければならない。そして、こんな苦しい選択を迫られる人が出ないよう、原発の再稼働ストップに向けて声をあげていかなければ…。

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マイベスト映画 2014(日本映画編)

日本インターネット映画大賞(日本映画部門)に投票します。
昨年公開されていた日本映画で、映画館またはDVD等で見たのは21作品(文末に記載)と少ないのですが、好きな作品に応援の気持ちを伝える機会として。「持ち点合計は30点」「1作品に投票できる最大点数は10点まで」などのルールに従って投票します。

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【作品賞】(3本以上10本まで)
  「60万回のトライ」9点
  「滝を見にいく」9点
  「僕がジョンと呼ばれるまで」3点
  「東京難民」3点
  「ある精肉店のはなし」3点
  「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」2点
  「小さいおうち」1点
【コメント】
大阪朝鮮高級学校ラグビー部が奮闘する姿を追ったドキュメンタリー「60万回のトライ」は、筋書きのないドラマに胸をうたれる。「滝を見にいく」は素人のおばちゃんを集めて作ったという映画で、個性豊かなおばちゃん達に元気と笑いをもらえる。「僕がジョンと呼ばれるまで」は認知症の人との接し方のヒントを与えてくれる。「東京難民」はありえないような話ながら、ありえるかも、と思ってしまうリアル感がすごい。「ある精肉店のはなし」は『いのちをいただく』という営みについて、『仕事』について、考えさせられる映画。
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【監督賞】     作品名
   [沖田修一] (「滝を見にいく」)
【コメント】
素人のおばちゃんで映画を作ったら…という発想もすごいけど、あんな楽しい作品にしてしまったのはやはり監督の力なのかな。
【主演男優賞】
   [中村蒼] (「東京難民」)
【コメント】
「東京難民」の主役-普通の大学生-としてはちょっとイケメンすぎるかも、だけど、イケメンだからこそ、ホストという経験があり、その後のどん底生活があり、というストーリーを描けたわけで、適役だったんだと思う。
【主演女優賞】
   [黒木華] (「小さいおうち」)
【コメント】
しっかり者で慎ましい女中という役をばっちり演じていた。
【助演男優賞】
   [光石研] (「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」)
【コメント】
地味にしっかり仕事をするこういう人がいるからよいものは生まれるんだよなぁと思う
【助演女優賞】
   [長澤まさみ] (「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」)
【コメント】
負けん気の強い美人は見ていて気持ちいい^^
【ニューフェイスブレイク賞】
   [上白石萌音] (「舞妓はレディ」)
「舞妓はレディ」は、私はあまり好きな作品ではなかったけど、主演の彼女は、朴訥とした感じが役にはまっていたし、のびやかな声もよかった。
【音楽賞】
  「該当なし」

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【私が選ぶ「もっと上映してほしい」で賞】
   [デイビッド&カマル]
【コメント】
エルサレムを舞台にパレスチナ人の少年とユダヤ人の少年の交流を描いた物語。監督、脚本、プロデューサーが日本人なので日本映画に入れたけど、製作国はアメリカとなっている。また製作年は2011年だけど、私が見たのが昨年で、おそらくそれまでも日本では上映されていないか、すごく限定的な公開だったと思う(私が見た時も限定的な公開だったが)ので昨年の映画ということで。ただし、限定的な公開のため、作品賞には入れなかった。入れるなら「滝を見にいく」の次に。
脚本はよくできていて、少年達の英語でのやりとりが楽しいし、エルサレムの街並みを見るのも面白い。もっと公開されていい作品だと思う。
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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
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21作品を見た順に。(括弧)でくくったのは、上映会など、一般の映画館以外で見たもの。

BUDDHA2 手塚虫のブッダ 終わりなき旅
抱きしめたいー真実の物語ー
家路
東京難民
僕がジョンと呼ばれるまで
60万回のトライ
春を背負って
(じんじん)
(隣る人)
(デイビッド&カマル)
石川文洋を旅する
永遠の0
革命の子どもたち
舞妓はレディ
思い出のマーニー
WOOD JOB!(ウッジョブ)!〜神去なあなあ日常〜
小さいおうち
無知の知
滝を見にいく
紙の月
ある精肉店のはなし

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マイベスト映画 2014(外国映画編)

今年も日本インターネット映画大賞(外国映画部門)に投票します。
昨年公開されていた外国映画で、映画館またはDVD等で見たのは95作品(文末に記載)。
その中から「持ち点合計は30点」「1作品に投票できる最大点数は10点まで」などのルールに従って投票します。

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「ショート・ターム」9点
  「チョコレートドーナツ」8点 
  「ソウォン/願い」5点
  「マダム・イン・ニューヨーク」4点
  「世界の果ての通学路」1点
  「光にふれる」1点
  「ダラス・バイヤーズ・クラブ」1点
  「レッド・ファミリー」1点
  
【コメント】
昨年は面白い映画が多かったが、私がベストを選ぶと、好みで、どうしてもヒューマンドラマ系のものが上位に来る。「ショート・ターム」は養護施設に暮らす思春期の子ども達とスタッフの関わりを描いたもの。「チョコレートドーナツ」は親に置き去りにされてしまったダウン症の少年をゲイカップルが育てようとする。「マダム・イン・ニューヨーク」は英語の苦手なインド人女性がアメリカ社会で苦闘する話。社会的な弱者の登場する話に弱いところがあるらしく、しっかりノックアウトされてしまった。ここにあげたその他の作品も、この点数では申し訳ないようなものばかりの良作。
ハリウッド作品では「ロボコップ」「マレフィセント」などが面白かった。
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【監督賞】              作品名
   [デスティン・クレットン] (「ショート・ターム」)
【コメント】
「ショート・ターム」は昨年最高の映画。素晴らしい脚本を書いたのも彼。
【主演男優賞】
   [アラン・カミング] (「チョコレートドーナツ」)
【コメント】
心優しく、しんの通ったゲイの歌手を好演。
【主演女優賞】
   [ブリー・ラーソン] (「ショート・ターム」)
【コメント】
施設のスタッフとして、こうありたいな、と思うような役柄だった。子どもに媚びず、でも大切に扱っている。
【助演男優賞】
   [ジョン・ギャラガー・Jr.] (「ショート・ターム」)
【コメント】
彼の明るいキャラが作品に温かみとユーモアを与えている。
【助演女優賞】
   [エレーヌ・ヴァンサン] (「母の身終い」)
【コメント】
息子を愛しながら、うまくつきあうことのできない母親。自然な演技の中に老いの悲しみがにじみでている。
【ニューフェイスブレイク賞】
   [ブリー・ラーソン] (「ショート・ターム」)
【コメント】
彼女は今年デビューしたわけではないようだけど、この作品でブレイクしたといえると思うので。今後も活躍してほしい。
【音楽賞】
  「ソウルガールズ」
【コメント】
世界にはばたこうとしたアボリジニの女の子達。そのために選んだのがベトナム戦争を戦う兵士達を慰問してまわるという仕事。彼女達の力強く美しいコーラスが耳に心地よいが、辛い時代だったことは伝わってくる。作品としても面白い。
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【私が選ぶ敢闘賞】
   [リベンジ・マッチ]
【コメント】
リアルタイムで「ロッキー2」と「レイジングブル」を見た私には、ツボにはまる企画だった。ロバート・デニーロは71歳、シルベスター・スタローンは68歳。その年齢であのハードな企画に挑戦した二人に拍手。特にデニーロは他の作品でも幅広い役柄を演じていてすごいなぁと思う。

【私が選ぶ未公開映画賞】
   [シージャック]
【コメント】
「キャプテン・フィリップス」と似たような状況を描いた話なのだけど、リアル感がすごくて、「キャプテン・フィリップス」が色あせてしまうほど。「偽りなき者」の脚本家トビアス・リンホルムが監督・脚本を手掛けているとあって、さすがという感じ。
「ライフ」(ヒラリースワンク)は、テレビ作品のせいか映画館での上映はなかったようだけど、ストーリーもビジュアル的にも映画館で上映しても十分楽しめる作品だったと思う。
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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
(同意しない方は「同意する」を「同意しない」に書き改めて下さい)
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昨年映画館で公開されていた映画(便宜上、2013年11月1日以降に公開されたものとしました。「マイベスト映画2013」にあげたものは含みません)を、だいたい見た順に。(括弧)でくくっているのは、映画祭などの限定的な上映だったり、映画館での上映がなかった作品。

旅人は夢を奏でる
鉄くず拾いの物語
7番房の奇跡
ウルフ・オブ・ウォールストリート
さよなら、アドルフ
ラッシュ/プライドと友情
ダラス・バイヤーズ・クラブ
大統領の執事の涙
スノーピアサー
ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
メイジーの瞳
怒れ!憤れ!-ステファン・エセルの遺言-
光にふれる
あなたを抱きしめる日まで
アナと雪の女王
LEGO(R) ムービー
ロボコップ
LIFE!
悪の法則
ダブリンの時計職人
(背の高い男は幸せ?)
アクト・オブ・キリング
ザ・コール[緊急通報指令室]
ローン・サバイバー
世界の果ての通学路
8月の家族たち
42~世界を変えた男
ブルージャスミン
ワレサ 連帯の男
MUD-マッド-
(シージャック)
それでも夜は明ける
インサイド・ルーウィン・デイヴィス
レイルウェイ 運命の旅路
マンデラ 自由への長い道
ターニング・タイド 希望の海
鑑定士と顔のない依頼人
17歳
(ミッシング・ポイント)
ザ・イースト
her/世界でひとつの彼女
プレーンズ
マダム・イン・ニューヨーク
人生はマラソンだ!
消えた画 クメール・ルージュの真実
ジゴロ・イン・ニューヨーク
スティーブ・ジョブズ
セッションズ
パークランド-ケネディ暗殺、真実の4日間
アメリカン・ハッスル
ソウルガールズ
トランセンデンス
バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち
母の身終い
GODZILLA ゴジラ
ソウォン/願い
怪しい彼女
めぐり逢わせのお弁当
グリフィン家のウェディングノート
グランド・ブダペスト・ホテル
チョコレートドーナツ
プロミスト・ランド
テロ,ライブ
グレートデイズ!-夢に挑んだ父と子-
デンジャラス・バディ
クライマー パタゴニアの彼方へ
リベンジ・マッチ
NO ノー
フルートベール駅で
バルフィ!人生に唄えば
バチカンで逢いましょう
レッド・ファミリー
ジャージー・ボーイズ
フォンターナ広場 イタリアの陰謀
ニューヨーク冬物語
ザ・テノール 真実の物語
マレフィセント
オール・イズ・ロスト~最後の手紙~
ザ・マシーン
セインツ-約束の果て-
インターステラ―
ショート・ターム
はじまりは5つ星ホテルから
リーガル・マインド~裏切りの法廷~
ラスト・ベガス
ゴーン・ガール
(ライフ(ヒラリースワンク))
ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦
ある過去の行方
マイ・リトル・ヒーロー
キリングゲーム
サンバ
複製された男
ベイマックス
(地平線のキックオフ)

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本「イスラームから考える」by 師岡カリーマ・エルサムニー

とてもおもしろかったのですごく久々にブログを書く気になった。
師岡カリーマさんは、NHKのテレビアラビア語講座で「アラブ千夜一夜」というコーナーを担当されていて、現代のアラブ世界の日常や、アラビア語で書かれた文学などを紹介されている。日本人のおかあさんとエジプト人のおとうさんの子どもとして東京で生まれ、小学校の時にエジプトに移り、大学までエジプトで教育を受けられた。カリーマさんがアラビア語で朗読されると、それは耳に心地よい一種の音楽のようで、「コーランは一語一句まちがえずにアラビア語で読まれなければならない」と言われるのがわかる気がする。でも、日本語もとても自然に話され、二か国語(以上)を読み書き話すことのできる、いわゆる均衡バイリンガルの方である。

日本人的な見方もアラブ人的な見方も両方わかるがゆえの苦悩だったり、それゆえかえって自分自身が意識せずにステレオタイプ的な見方をしていることがあることに気づいたり、読んでいて、なるほどなるほどとうなずくことがたくさん。図書館から借りた本は付箋だらけになってしまい、結局自分で買うことにした。

この本を書くきっかけになったのは預言者ムハンマドの風刺漫画騒動だと言う(p.215)。「なぜイスラーム教徒はこれほどに反発するのか」を論じる前に、「死者とはいえ生身の人間を侮辱することを表現の自由として称揚することが本当に人の品位にふさわしいか」を考えるべきではないのか、と書かれ、「イスラームが絡む事件はどうしてもイスラーム問題として捉えられがちだけれど、多くの場合はイスラーム云々以前の問題だ」と言われる。ヘイトスピーチが「表現の自由」の観点から擁護(!)されることもある現在、示唆的な意見ではないだろうか。

とにかく、アラブの血をひいているということはなかなか大変なことのようだ。9・11事件が起きた時も、まずはこのことでアラブ人に対する悪いイメージが強まって自分にもとばっちりがくるのではないかと心配されたと言う。アラブに対して否定的な見解を述べる人に対し、自分がアラブ人であることを告げると「君はいいんだよ。君は西洋化された、半分日本人の立派な女性なんだもの」(p.94)と言われた時の複雑な思い。しかし、カリーマさんは「イスラームが世界で厭われている時代に、自分がその一部として生きなければならないのはある意味幸運だった」と書く(p.202)。その思いは、ある程度、私もわかる気がする。

最後の章で、イラク研究の第一人者酒井啓子さんと対談されているのだが、これがまた面白い。「わかりやすい報道」の問題(p.195-)とか。お二人の話を聞いていると、私もまだまだ随分イスラームやアラブに対して、マスコミによって作られたイメージにとらわれているんだな、と感じる。

抜き書きしたいところはたくさんあるけど、とりあえず、「愛国心」に関するところを。日本で愛国教育の導入について議論になっていることに関して、エジプトで愛国教育のようなものを受けたカリーマさんの見解。

「文化を尊重することを教えるよりはるかに効果的なのは文化を教えることだ。この二つは区別されるべきである。エジプトの愛国教育は、結局はエジプトの文化に対する誇りだけを植えつけて、文化自体を教えることにはあまり成功していない。日本の文化の良さを自ら認識する感性を持たずに文化にたいする誇りだけを教えられても、そんな愛国心は空虚な砂の城でしかない。逆に、祖国の文化の素晴らしさがおのずとわかるだけの感性と想像力と教養を育めば、それを尊重するようにわざわざ誘導する必要はない。(中略)。。近年、多くの若者が目的意識や公共意識を失い、生気のない瞳で街をさ迷って、平気で道端にゴミを捨てているのは、愛国心に欠けるからでも、仮想敵国が頭にないからでもない、日本人の強みである自立精神と責任感を失いつつあるからだ。学校は、子供たちの自主性を育み、美しいものを美しいとわかる感性と教養と想像力を伸ばしてあげれば、それで十分なはずだ。」(p.166-)
「。。。大人になって世界をあちこち旅してみると、結局すべての文明が偉大だということに気づく。。。。(中略)。。。もし私に、大好きなベートーヴェンをドイツ人と同じように誇る権利がないのだとすれば、それほどつまらないことはない。」(p.161)
「世界でもっとも洗練された人形劇である文楽や歌舞伎などの日本の伝統芸能が世界無形遺産に指定されるのは、それが文字通り人類の遺産だからだ。文楽の発展に一切貢献していないある日本人が『ああ、やっぱり日本文化は素晴らしいんだ、日本人でよかった(中略)』と言うとしたら、それは虫が良すぎるというものだ。文楽を一、二度しか見たことのない日本人の私と、好きで好きで足しげく通っている外国人とでは、どちらがより文楽を誇るべきだろうか。ロッシーニとヴェルディの区別もつかないが祖国愛いちじるしいイタリア人と、オペラの勉強に一財産つぎこんでいる私とでは、イタリア・オペラはどちらの宝だろうか。」(p.162-)
このほか、ヒジャーブについて、や、パレスチナについての言及もあり、とても興味深い。「イスラームは戒律の厳しい宗教」というのも必ずしも正しいイメージではないのだ、ということも知った。 私は放送大学でバイリンガルについて少し研究をさせてもらったけど、バイリンガルであること(というか多文化を経験すること)のメリットのひとつは、柔軟な考え方ができる、ということだと思う。あることに対して、こういうやり方もあるのか、こういう考え方もあるのか、と知り、多様性を受け入れることができる。 個人のそれぞれの生き方をできるだけ尊重して、他人にはそれを押し付けないで、ということができればいいのだけど…。
イスラームから考えるイスラームから考える
師岡カリーマ エルサムニー

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マイベスト映画 2013 (日本映画編)

昨年公開の日本映画で映画館またはDVDで見たのは10作品のみで、見たかった映画で見られていないもの(「風立ちぬ」や「謝罪の王様」など)もいくつかあるのですが、見た作品の中で、ということで、一応簡易投票します。

『 日本映画用投票簡易テンプレート 』

【作品賞(各10点)】
「そして父になる」
「舟を編む」
「ペコロスの母に会いに行く」

【監督賞】[是枝裕和] (作品名「そして父になる」)

【主演男優賞】[仲代達矢] (作品名「約束」)

【主演女優賞】[赤木春恵] (作品名「ペコロスの母に会いに行く」)

【助演男優賞】[乙武洋匡] (作品名「だいじょうぶ3組」)

【助演女優賞】[宮﨑あおい] (作品名「舟を編む」)

【ニューフェイスブレイク賞】[該当なし]

【音楽賞】[該当なし]
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この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
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ちなみに見たのは
そして父になる/ペコロスの母に会いに行く/台湾アイデンティティー/清須会議/ライク・サムワン・イン・ラブ/舟を編む/ぼっちゃん/約束/だいじょうぶ3組/変身- Metamorphosis

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マイベスト映画 2013

今年もインターネット映画大賞(外国映画部門)に投票します。
しかし、昨年はブログを書いたのはこの時だけだったんだな(^^;)。昨年は卒論が忙しくて映画館で見た作品は少なめだった。昨年映画館で公開されていた外国映画で映画館またはDVDで見たのは全部で57作品(記事の最後に記載)。

[作品賞投票ルール(抄)]

選出作品は3作品以上10作品まで
持ち点合計は30点以下。1作品に投票できる最大は10点まで

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『 外国映画用投票テンプレート 』

【作品賞】(3本以上10本まで)
「偽りなき者」 7点
「おじいちゃんの里帰り」 7点
「少女は自転車にのって」 6点
「王になった男」 4点
「しわ」 3点
「きっと、うまくいく」 2点
「海と大陸」 1点

【コメント】「偽りなき者」は脚本の面白さも役者の良さも抜群だった。「子どもが嘘をつくはずがない」という思い込みが一人の人間の人生をめちゃくちゃにしていく。「おじいちゃんの里帰り」「少女は自転車にのって」は、異文化にとても興味がある私にとって面白い作品だったわけだけど、心にぐっとくる作品でもあった。「王になった男」は作りの甘いところはあるけれど、コミカルで気持ちのいい作品。「しわ」は高齢者施設の生活をアニメで描いた作品で、私には響くものがあった。「きっと、うまくいく」は、スケールが大きく、笑って泣けて…のインド映画。"All is well"…の歌が耳に残る^^。「海と大陸」は美しいイタリアの島でバカンスを楽しむ若者と、命をかけて受け入れ先を探す難民とが描かれ、いろいろ考えさせられてしまう作品。これ以外にも面白い作品はいろいろあった。「故郷よ」「ザ・ウォーター・ウォー」「人生、ブラボー!」など…とここまで書いて、ハリウッド映画がひとつもないことに気づいたw。アメリカの作品では「ジャンゴ」「フライト」「インポッシブル」とかがよかったかな。フランス映画からひとつあげるなら「シェフ!」

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【監督賞】        作品名
[トマス・ヴィンターベア] (「偽りなき者」)
【コメント】2013年で一番面白かった作品の監督ということで。

【主演男優賞】
[マッツ・ミケルセン] (「偽りなき者」)
【コメント】子どもに優しい幼稚園の先生が不当な扱いを受けて、戸惑い、怒り…彼がこの役を演じたことで、この主人公がすごく自分に近い存在、普通の人、という感じがして、平凡な日常が悲劇に変わりうる怖さが誰にでも起こりうることとして感じられたと思う。

【主演女優賞】
[サンドラ・ブロック] (「ゼロ・グラビティ」)
【コメント】ほとんど二人しか登場人物がいない映画で、最初から最後まで緊張感を感じさせてくれた。

【助演男優賞】
[ジャン・レノ] (「シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~」)
【コメント】ジャン・レノにコミカルな役って結構にあうんだなぁ、と^^。

【助演女優賞】
[ヘレン・ミレン] (「ヒッチコック」)
【コメント】この映画はヒッチコックというよりヒッチコックの妻の映画だったのかな…というほどの存在感。

【ニューフェイスブレイク賞】
[フィリッポ・プチッロ] (「海と大陸」)
【コメント】朴訥とした普通の青年という感じ。でも笑顔がとてもステキ。

【音楽賞】
「自由と壁とヒップホップ」
【コメント】ラップミュージックって今までそんなに好きだと思ったことはなかったけど、パレスチナの声を届けるにはぴったりくる。音楽の力を感じた。
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【私が選ぶリバイバル映画賞】
[スペシャリスト~自覚なき殺戮者~]
【コメント】「ハンナ・アーレント」を見て、この作品を見てみる気になった。アイヒマン裁判の実録映像から構成されている。本人が「自分は職務をまっとうしただけ」と言う姿に、確かに「普通の人」が大きな悪を犯しうるのだと納得させられる。「ハンナ・アーレント」よりぞくぞくする。1999年の作品で私は昨年DVDで見たけれど、今年になってユーロスペースで限定公開された。DVDは手に入りにくいし(レンタルはないと思う)、今月末まで上映しているので、可能なら見てみてもいいかと思う。

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この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
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昨年映画館で公開されていて私が映画館またはDVDで見た外国映画は
東ベルリンから来た女/よりよき人生/レ・ミゼラブル/ライフ・オブ・パイ/マリーゴールドホテルで会いましょう/テッド/レッド・ライト/ザ・ウォーター・ウォー/ゼロ・ダーク・サーティ/世界にひとつのプレイブック/アルマジロ/フライト/メッセンジャー/愛・アムール/人生、ブラボー!/クラウド・アトラス/偽りなき者/君と歩く世界/ブルーノのしあわせガイド/スタンリーのお弁当箱/シャドー・ダンサー/ルビー・スパークス/天使の分け前/俺たちサボテンアミーゴ/しわ/最愛/愛について、ある土曜日の面会室/ジャンゴ 繋がれざる者/ルーパー/もうひとりのシェイクスピア/シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ/野蛮なやつら SAVAGES/ヒッチコック/シュガー・ラッシュ/故郷よ/きっと、うまくいく/海と大陸/もうひとりの息子/モネ・ゲーム/ザ・マスター/アンタッチャブルズ/インポッシブル/フランケン・ウィニー/アンコール!/おじいちゃんの里帰り/ハンナ・アーレント/ハッシュパピー バスタブ島の少女/少女は自転車にのって/モンスターズ・ユニバーシティ/ゼロ・グラビティ/王になった男/自由と壁とヒップホップ/キャプテン・フィリップス/ウォーキング with ダイナソー/ローマでアモーレ/L.A.ギャングストーリー/(スペシャリスト~自覚なき殺戮者~…これは厳密には昨年公開ではなく今年リバイバル公開だけど、便宜上ここに含めました)

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マイベスト映画2012(日本映画編)

今年はインターネット映画大賞(日本映画部門)にも投票します。
見た映画は以下の16作品と非常に少なく、メジャーな作品もあまり見ていないのですが、好きな作品があったので。

「311」「誰も知らない基地のこと」「レンタネコ」「呼ばれて行く国インド」「テルマエ・ロマエ」「死刑弁護人」「おおかみこどもの雨と雪」「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」「かぞくのくに」「DON'T STOP!」「天地明察」「歌姫」「希望の国」「のぼうの城」「僕達急行 A列車で行こう」「ロボジー」

[作品賞投票ルール(抄)]

選出作品は3作品以上10作品まで
持ち点合計は30点以下。ただし投票本数が3本の場合は30点(10点×3作品)とする
1作品に投票できる最大は10点まで

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『 日本映画用投票テンプレート 』

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「DON'T STOP!」8点
  「かぞくのくに」6点
  「テルマエ・ロマエ」6点
  「死刑弁護人」2点
  「おおかみこどもの雨と雪」2点
  「希望の国」2点
  「311」2点
  「天地明察」2点
  
【コメント】
「DON'T STOP!」は交通事故で身体に障がいを持った"ちょい悪オヤジライダー"の「アメリカ大陸を横断したい」という夢をかなえようとみんなが奮闘する姿を追ったドキュメンタリー。カメラは、仲間割れがあったり、きれいごとばかりではすまない様子とともに、アメリカの自然の素晴らしさや人の関わりの面白さを映し出し、こちらも一緒に感動してしまった。他の作品も、視点が新しかったり、発想が斬新だったりする意欲作が多かった。
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【監督賞】    作品名
   [小橋賢児] (「DON'T STOP!」)
【コメント】
ドキュメンタリーがおもしろくなるかどうかは偶然に左右される部分はあるとは思うけど、非常に面白かったので。それはやっぱり監督の姿勢によるところも大きいのだろう。
【主演男優賞】
   [阿部寛] (「テルマエ・ロマエ」)
【コメント】
日本人でありながらローマ人を演じても違和感がない^^。
【主演女優賞】
   [宮崎あおい] (「天地明察」)
【コメント】
さわやか^^。
【助演男優賞】
   [笹野高史] (「僕達急行 他」)
【コメント】
僕達急行でのお父さん役はなかなか笑えた^^。日本映画、そもそも私の見た数が少ないのに、「天地明察」や「テルマエ・ロマエ」でも活躍していて印象に残った。
【助演女優賞】
   [宮崎美子] (「かぞくのくに」)
【コメント】
不器用で、子どもへの愛にあふれた母親を好演。
【ニューフェイスブレイク賞】
   [該当なし]

【音楽賞】
  「歌姫」
【コメント】
唯一見た音楽映画
【ブーイングムービー賞】
  「該当なし」

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
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