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本「母親が仕事をもつとき」 by 久田恵

フリーライターとしての仕事が軌道にのりはじめた頃、妊娠に気づいた著者が、自分自身の、仕事と子育てへの向き合い方、まわりの人々の向き合い方を見つめて書いた本。

現在、私は保育士として子どもを預かる立場にあるが、読みながら、自分自身が子どもを保育園に預けていた頃のことを思い出した。

私の場合は小学校の教師だったので、著者とはちがって、子どもを保育園に入れるのにそれほど苦労はしなかった。フリーの仕事だと、保育園に入れるのも大変なのだ。そして、著者が言うように、実際大変な生活をしていて働かざるをえないような人たちが保育園に入りにくい状況にあったりするのも事実なのだろう。

私の娘は8月末に生まれる予定だった。教師なので保育園に措置される優先順位は高いとはいうものの、当時私たちが住んでいた京都市では、1年間の育児休暇を取った場合、年度の途中で0歳児のクラスに入るのはむずかしいだろう、と言われた。私の勤務先は、京都市ではなく、京都府下の市の学校だったので、夫と私は相談の末、私の職場の近くに引っ越すことにした。その市なら、年度途中の入園も可能だろう、という情報を得ていた。

娘は実際には9月に生まれたが、私は8月に職場復帰することとし、8月に子どもを保育園に預けた。8月は学校は夏休みなので、毎日学校に行く必要はない。娘と一緒に保育園に登園し、しばらく一緒に過ごしたり、ほんの少し学校に行って迎えに来る、などして娘を少しずつ保育園に慣らしていった。

が、2学期になって、普通の学校生活が始まると、仕事と子育ての両立はやはり簡単ではなかった。保育園は私の勤めている小学校の隣にあり、門から門まで走って1分(実際よく走っていた)という恵まれた環境にあったが、毎日のように何かの会議があって、その後、雑事をかたづけていると、あっとういうまにお迎え時間の6時(長時間保育を申請していた)になる。5分前に職員室を飛び出してお迎えに行き、そのまま娘を職員室に連れて行って相手をしながら、残りの仕事をかたづける。でも、結局いくつかの仕事は持ち帰りにして、7時には帰宅、それから夕飯の支度、かたづけ、洗濯...娘を寝かしつける時にはくたくたで、一緒に寝てしまうことも多かった。そんな時は朝の4時に起きて、教材の準備をしたりしていたが、せっかく持ち帰ったクラスの子ども達のノートを何も見られずに、翌日また学校へ持っていったり...ということもしばしばだった。

この本の中では、妻が働くことを快く思わない夫達の話が出てくるが、私の場合、夫はできる限りの協力はしてくれた。それでも結局私は仕事を続けられなくなってしまったのだが、そのあたりのことはまた書いてみようと思う。

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