« 本「母親が仕事をもつとき」 by 久田恵 | トップページ | 本「母親が仕事をもつとき」からー保育園にできること »

本「母親が仕事をもつとき」からー私が仕事をやめたとき

保育園に子どもを預けて仕事をする親が一番困るのは、なんといっても子どもが病気をした時だろう。

育児休暇中、娘はほとんど病気らしい病気をしなかったが、保育園に行くとどうしても病気をもらいやすくなる。まずは中耳炎だった。このために耳鼻科に行ったのだが、毎日、すごく込んでいる。たまたま同僚の先生の子どもさんも同じ耳鼻科を受診しているということで、そのおばあちゃんが娘のぶんも番号をとっておいてくださったのだが、それでも、30分、1時間と待たなければならない。もう症状は出ていないのに、と思っても、治ったと言ってもらえなくて、通いつづけたが、夕方の貴重な時間を待合室で過ごすのはきつかった。

なんとか2学期をやりすごして、3学期の始業式。久々に登園したところ、「○○ちゃんは、水疱瘡かからなかったんですね。みんなかかってるのに。」と言われ、その翌日。クラスの席替えをしよう、としていたところ、保育園から電話。「身体に赤いブツブツができているようです...」どうして冬休み中に発症してくれなかったのよ、と言ったところでどうしようもない。子ども達には自習課題を告げて急いで保育園へ。

病院で水疱瘡と診断され、カサブタになるまでは登園できない、と言われて、重い気持ちで帰宅。早く帰った私に、たまたま近所の方がどうしたのか、と訊いてくれ、「娘が水疱瘡になって...」と話すと、なんと「預かってあげましょうか」というありがたい申し出。彼女には小さい子どもがふたりいたので、「でも伝染性の病気だから移ると悪いわ」と言うと、「小さいうちにかかってくれたほうがいいから」ー!彼女は「エホバの証人」の信者だったが、本当に私には地獄に神様だった。

そうはいっても、彼女も布教活動などもあるため、登園できない長い間、毎日お願いする、というわけにはいかない。私の母は仕事を持っていたが、無理を言って来てもらったり、夫と私でなんとか仕事の都合をつけたりで、この期間をのりきったものの、今後こういうことが起きたらどうしたらいいんだろう、という思いは残った。

職場と家と保育園は近いし、夫は協力的だし、近所の人もいい人だし、という恵まれた条件で、それでも仕事を続けられなかったのは、やはり私の力不足だろう。子どもがいない時と同じようには仕事に時間をさくことができなくて、クラスで何か問題が起きても、家庭訪問などでとことん解決に力を尽くす、ということができなくなってしまった。そして、昨日書いたような、ゆとりのない生活は、自分の望んでいるものではない、という気持ちが次第に大きくなっていった。せっかく子どもを授かったのに子どもとの時間を十分に楽しめない。そして仕事は中途半端。

夫に「仕事やめようかな」と話すと、彼は反対しなかった。
ずっと後になって彼は私に言っている。あの時、私が辞める、と言うのを聞いてほっとした、と。彼は「女は家庭」というような考え方を嫌っていたが、あの生活は疲れた、と。

私は仕事を辞めたことを後悔していない。でも、簡単には仕事をやめられない事情の人もいるだろう。私の場合、育児休暇中の無給期間で、私の給料がなくても、なんとか生活できるんだ、ということはわかっていた。でも、この本の著者が紹介しているように、シングルマザーなど、働かざるをえない人もいる。あるいは、どうしても好きな仕事で、簡単に失うことには耐えられない、という場合もあるだろう。

そんな時、保育園は何をしてあげられるのだろうか。このあたりのこともまた考えてみたいと思う。

|

« 本「母親が仕事をもつとき」 by 久田恵 | トップページ | 本「母親が仕事をもつとき」からー保育園にできること »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。以前、ココログにコメントを頂いたsweet_smellです。じゃりんこさんも放送大学生だそうですね。どのような課目を受講されているのでしょうか?通信指導問題は提出されましたか?私は既に1課目リタイアです…。
さて、この記事へのコメントですが。。
育児と仕事の両立は、本人(と配偶者)の頑張りだけではどうにもならないことが多いですよね。うちの場合は一般企業ですが、やはり同年代から上で今でも働いている女性はほとんどが未婚です。結婚観が変わってきていることもあるのでしょうが、仕事優先の生活を続けているうちに、機を逃しているというのが実際のところだと思います。そんな中で、周囲の理解を得ながら仕事を続けていくことはなかなかしんどいですが、私の場合は、仕事を辞めるという選択肢がないので、仕方ありません。とはいえ、会社がもう少し育児をしながら働くことを肯定的に捉えてくれないだろうか、とか、保育園で預かってくれる時間がせめてもう1時間長ければいいのに…などと思います。何だか話がまとまらなくてすみません。仕事を続けたくとも育児との両立がままならずやむなく仕事を辞められる方もいれば、仕事を優先して子供を産まない選択肢を選ぶ人もたくさんいます。そしてその両方を選んでしまった私達も、どっちつかずの身の置き所の無さに悩んでいます。。。少子化が進んでいることを考えると、企業、国、そして私達に与えられた課題はたくさんあるなぁと思う今日この頃です。

投稿: sweet_smell | 2004.05.31 14:50

sweet_smell さん、こんにちは。
今日は息子さんが熱でお休みなのですね。子どもが病気になると
ほんとに大変ですよね。

放送大学、私は「乳幼児心理学」「アメリカの歴史」「スペイン語」
の3科目をとっています。これで私には手一杯(^^;)。学士の
称号がほしいわけではないので、10年計画で卒論が書ければ
いいな、と思っています。「乳幼児心理学」と「スペイン語」は
昨日、課題をしあげて今日郵送しました(^^)v。
残る「アメリカの歴史」を今週中にしあげる予定(^^;)。

今日はアメリカの祝日でお休みだったので、朝、ケーブルテレビ
をつけていたら、「赤ちゃんはトップレディがお好き」という映画
をやっていて、これがまた、キャリアウーマンがいとこの死亡に
より赤ん坊の世話をすることになり、というストーリーで、なぜか
最近、本もビデオもそんなもばかり見ることになっています。
全部見ていないけどおもしろそうだったのでビデオをさがすつもり
です。

私の経験談は sweet_smell さんの参考にはあまりならなくて
ごめんなさい。
結局、赤ん坊のいなかった時と比べると、仕事を完璧にはでき
ない、ということがストレスになるかな、と思うのですが、それ
はあたりまえなんだって思えるといいかな...と思います。
ほんと、会社が、そういう働き方を認めてくれるといいのにね。

子どもを産まない人生を選択する人もいますが、子どものいる
人生はやっぱりおもしろいです(^^)。私は子どもをもつことが
できて、本当によかったと思っています。私は1歳児クラスの
担任ですが、1歳は本当におもしろいですよ。一日一日を楽し
んでくださいね(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2004.05.31 22:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17663/671189

この記事へのトラックバック一覧です: 本「母親が仕事をもつとき」からー私が仕事をやめたとき:

« 本「母親が仕事をもつとき」 by 久田恵 | トップページ | 本「母親が仕事をもつとき」からー保育園にできること »