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本「母親が仕事をもつとき」からー保育園にできること

この本を読んでよかったのは、子育て時期の必死の生活を思い出したことだ。今、私が勤めている保育園のおかあさんやおとうさん達は明るい人が多く、彼らの生活の大変さをあまり実感していなかったと思う。

この著者は、子どもを保育園に預けるなかで、保育園のおかあさん達と親しくなっていっている。そして保育行政や保育園のやり方に疑問を感じた時にその疑問をそれぞれの場所にぶつけたりしている。私の場合、本格的に仕事が始まってからは、保育園へは本当に子どもを預けて、迎えに行って、だけで、短時間しかいることがなかったので、他のおかあさん達と親しくなったりすることはなかった。何か疑問があってもそのために運動するほどのエネルギーもなかった。そのあたりは、著者がフリーライターという職業であったからこそできたことだろう。

保育園への要望として、延長保育時間をもっと、というようなことはよく言われるのだと思う。実際、公立の保育園の開園時間と閉園時間では、自分の通勤を考えた時に不可能、ということはあるようだから、できるだけの対応はしたいところだが、たとえば通勤に片道1時間、フルタイムの仕事は休憩時間をいれて9時間、とすると、子どもは1日24時間のうち11時間を保育園で過ごすことになるわけだ。

うちの保育園には10時間ルールというのがある。子どもは原則として10時間以上保育園にいてはいけない。うちの保育園の開園時間は朝6時半から夕方5時半までの11時間だが、6時半に登園した子どもは4時半までにお迎えにきてもらうのが原則で、遅れた場合は5分毎にオーバータイム料金となる。基地内の保育園という特殊な状況で、親の勤務先はみんなほとんど基地内なので、通勤時間を30分と見込んであるわけだろう。10時間ルールがある理由は、子どもを集団の中にあまりに長時間おいておくのはよくない、という考えからだ。これはだいたい守られていて、親がなんらかの事情で自分が迎えに来られない時は、誰かにお迎えを頼んでいる。

保育園のような集団保育の場に子どもをずっとおいておくのが子どもにとってよくないことかどうか、私にはわからない。施設のようなところで育ったとしても、愛情をこめて育てられれば子どもはきちんと育つだろう、とは思う。ただ、親であることを放棄したくないなら、一日の半分くらいの時間は子どもと過ごすようにすべきなのではないか、とは思う。

結局、保育園に子どもを預けてフルタイムで仕事をすることは、やはり簡単ではない。
保育園としては、子どもが園にいる間、できるだけ楽しい経験ができるように、親が安心して子どもを預けていられるように、と努力することはできるけれど、子どもを引き取った後の親に時間をプレゼントできるわけではない。...なんだかとりとめのない文になってしまったけど、子育て中の親を支えるには、たぶん保育園だけでは十分じゃないのだろう。職場で育児時間を取得できるようにしたり、母親どおしで助け合ったり(基地の親たちは結構これをやっていると思う)、地域の支えも必要なのだと思う。仕事も子育てもどちらもパーフェクトにすることは、たぶんすごくむずかしいことで、どこかで折り合いをつけるしかないのだと思う...

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