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ビデオ「デブラ・ウィンガーを探して」

女優ロザンナ・アークウェッテが、「女が家庭と仕事(自分を表現すること)を両立させることは可能なのか」という問題意識を持って、ハリウッド女優にインタビューを試みたもので、女優35人による本音トークというのが売り。「映画」と思って見るとちょっと裏切られた感じになる。ロザンナは「ドキュメンタリー」と言っていたけど、彼女がこの「映画」を撮ることで、問題に答えを見つけたとも思えないし、単なるインタビューのつなぎ合わせをそう呼べるものだろうか。もちろん、「答えはない」という答えもあるのだろうけど。たまたまこの間から読んでいた本と共通するテーマなので、少し感想を書いてみる。

女優35人といっても、私の知らない人のほうが多かった。まず、この映画の製作者ロザンナ・アークウェッテを知らない(^^;)し、デブラ・ウィンガーも知らない...と思ったが、デブラ・ウィンガーの出ている映画一覧を見てみると、見たことのある作品もあった。「彼と彼女の第二章」でビリークリスタルの相手役だったのか...デブラ・ウィンガーはある時すっと引退してしまったらしいが、ロザンナが彼女の名前をタイトルにつけたのは、彼女に「どうしてそんなことができたのか」というのを一番訊いてみたかったのだろう、多分。

ロザンナの問題意識はすべての女性に共通するものだし、女優もまた私たちと同じような悩みを抱えて生きてきたのだなぁ、と思わされる。その一方、彼女達の悩みはやはり映画界という特殊な世界のもの、という感じもある。女性に対しては若さ、美貌が期待され、年をとるに従って仕事がまわってこない...っていうのは、別に映画界だけでもないか。映画界なら、むしろ、年相応の役、というのがいつもありうるような気もする。ただ、彼女達が40歳である自分に耐えられない、という感じを受けた(全員ではないが)。40歳の女はこんなもの、という設定に耐えられないのだ。確かに彼女達はきれいだし、40歳の女に対する固定的なイメージのほうが問題なのかもしれないけど、きれいでない40歳の女もいて、でもそういう役はやりたくないわけだ...やりたくない仕事も「仕事」だからやるかどうか。それもまた彼女達の悩みのひとつだ。

インタビューを聞いていて、ゾクゾクしたのは、ジェーンフォンダが、映画という仕事に就いていることの魅力を語るところ。彼女は引退したことを後悔していないけど、たまにあの瞬間が懐かしくなる...と話す。彼女の気持ちはわかる気がした。

ロザンナはどうやってこの35人を選び出したのだろうか。何人かには、確かにインタビューをしに行っているのだが、場当たり的にインタビューしてしまった感じの人もいて、作品としては雑なつくりだ、という印象がある。誰かが、「男は年をとっても性格俳優として生き残っていけるけれど、女はどう?...メリルストリープとかスーザンサランドンは成功しているかもしれないけど」と言っていたが、私もぜひそのふたりの話は聞きたかった。

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