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映画「デイ・アフター・トゥモロー」

基地で映画を見ると、当然のことながら字幕がないので、微妙な会話が重要な意味を持つような映画はちょっと私にはきついけど、この映画なら大丈夫かな、と出かけていった。

で、これはやっぱり映画館で見る映画だなぁと(^^)。
パニック映画は何度も何度も作られているが、どうして人はそういう映画を見たくなるんだろうか。まわりのアメリカ人の反応を見ていて、ああそうなのか、と思ったのは、これは遊園地のアトラクションと同じなんだ、ということ。登場人物が危険な目にあい、なんとかそれを切り抜けていく。そこで「ほーっ」というため息がもれる。よくやるねぇ、という感じだ。映画の人物と自分をかさねあわせたり、映画の中に入り込んでしまう、というより、一歩ひいたところで映画を楽しんでいる。これは「映画」なのだ。現実ではないのだ。

遊園地のアトラクションは楽しい。南極の氷が割れるシーン、大水に襲われるニューヨーク、瞬時に凍っていく街...そういう映像を大きなスクリーンで見るのは、やっぱり映画の醍醐味。

(以下ネタバレ)

ひとつ、ここは日本人とアメリカ人で反応が違うのではないかな、と思ったシーンがある。
サム(ジェイク・ギレンホール)が、ニューヨークの図書館の水没した1階で父親のジャック(デニス・クエイド)に公衆電話をかける。水位がしだいに増していき、ジャックは頭の上まで水に浸かってしまうのだが、なんとかそこからはいだしてくる。ずぶぬれで震えている彼を、ローラが「私の体温で温めてあげる」と抱きしめるところで、「オーオー」「まったくねぇ」と、冷やかすような声があがった。「気分はどう?」と尋ねるローラに「ずっとよくなったよ」とにやにやしながら答えるサム。だから確かにクスリとさせられるような場面ではあるのだけど、日本なら冷やかすような声はあがらなかったのじゃないかなぁ。

「デイ・アフター・トゥモロー」の公式サイトの掲示板で、「映画の中で起こった数々の自然災害は、決して絵空事ではありません。母なる地球を私達が今後も破壊し続ければ、いずれ現実のものとなるでしょう。この映画は人類に対する警告なのです。」と書かれているが、この映画からアメリカ人がそういうメッセージを受け取ったようには思えない。これは「映画」で、自分達の生活とは違ったものだ。歩いて5分のところへ行くのにも車を使い、大量の食べ残しを捨てていく、そういう自分達のふだんの生活の仕方が、こんな映画の世界と結びつくとはまず感じていないだろう...
私自身の生活をふりかえってみても、決してえらそうなことは言えないのだけど...

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