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本「反社会学講座」by パオロ・マッツァリーノ

「反社会学講座」という書名から、何か過激でむずかしそうな感じがするかもしれないが、実は、思わずクスリとしてしまうような本。エラソーに社会学を語る人たちのことをボロクソに言っているので、過激なところはあるかな。でも、著者のスタンスは、「適当でいいかげん」(いいかげんとはよい加減)なので、「自分だけが正しい」と思っている、まわりの見えない活動家の主張とは違って、読んでいて苦しくならない(...って、こんな書き方をしている私はずいぶんエラソーだ(^^;)).。ともかく、ひねくれもの(^^;)の私にはとても楽しく読めた(^^)。

いいかげんっぽく見えて、言っていることはなかなか的を射ている。著者の論理の展開の仕方に、え、それはないでしょ、というところももちろんあるが(それを狙っているところもあるのだろう)、へぇそうなの、とか、なるほどねぇ、とか思わされることが多い。

著者はイタリア生まれだが、父親が日本人だそうで、日本語は完璧以上。
どんな感じの内容なのか知りたい方は、こちらへ。

私が一番共感したのは、最後のまとめ「渡る世間は自立の鬼ばかり」のところかな。

「自立している」人など、どこにもいやしません。世界中の誰もが誰かに依存して成り立っているのが現代社会です。....(中略)...それじゃあ、なにもしなくてもいいのか、とはなりません。依存と努力の両立こそが大切ですが、やっかいなことに、日本人は努力も幻想にしてしまっているのです。「やればできる」と励ます人がその元凶です。やってもできない人のほうが圧倒的に多いというのに、あまりにも無責任なことをいいます。...(中略)...「やればできる」は努力を勧めているようで、じつは暗に結果を求めています。教育者たるもの、そんなウソを教えてはいけません。「できなくてもいいから、やってみろ。それでダメなら生活保護があるさ」と教えるのが、本物の教育者です。  努力するのは宝くじを買うのと同じです。買わなきゃ永久に当たらないし、買っても当たる確証はありません。もしかしたら...と買い続けることが楽しいのです。人生も、そんなもんですよ。...(p.304-305)
4480423567反社会学講座 (ちくま文庫 ま 33-1)
パオロ・マッツァリーノ
筑摩書房 2007-07

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