ビデオ「ファーゴ」
ロンドンに住むメールフレンドと、しばらく前に、「最近どんな映画を見たか」という話をしていて、「”レディ・キラーズ”がおもしろかったわ。コーエン兄弟の作品の中では3番目に好きな作品ね。コーエン兄弟の作品って見たことある?」と訊くので、「以前、”ファーゴ”を見た時に、なんだかよくわからなかったから、その後、彼らの作品って見てないわ。”未来は今”はおもしろかったけど。」と返事すると、「あなたが”ファーゴ”を好きじゃないなんて、驚いたわ。私はコーエン兄弟の作品はみんな好きだけど、ファーゴはその中でもおもしろいと思うわ。彼らの作品の中で好きじゃないのは、”ディボース・ショウ”だけね。あれは、私にはすごくハリウッド的な感じがしたから。」と言う。
「おもしろい」という評判を聞いてビデオで「ファーゴ」を見たのはもうずいぶん前だ。なんだか話がよくつかめなくて、どうしてみんながそんなにおもしろいと言うのかピンとこなかった。でも、彼女がそんなふうに言うので、コーエン兄弟の作品を見てみよう、と思って、「オー、ブラザー!」を見てみたら、これが結構おもしろかった。ジョージ・クルーニーがあんな役のできる人だとは思わなかった。それで、「ファーゴ」をもう一度見てみよう、という気になったのだ。
で、見てみたら、確かになかなかおもしろい作品だった。金に困った中年男が偽装誘拐を企てるのだが、ひとつ歯車が狂いはじめると、どんどんおかしなことになっていって...という話で、おかしいような悲しいような話なのだ。主人公は、誘拐なんて悪いことを企てるものの、大悪人というのではなく、ただお金が必要なだけだったのだ。次々に殺人が起こることになるなどというのは、彼の意図したことではなかった...そういう小心者をウィリアム・H・メイシーが実にうまく演じていて、短絡的ですぐにカッとなる誘拐の実行犯スティーブ・ブシェミも見事に役にはまっていた。犯人を追う刑事フランシス・マクドーマンドも、バリバリの腕利き刑事、という感じじゃなく、のほほんとした雰囲気があってよかったし、本当によくできた作品だ。数年前に見た時、おもしろくない、と思ったのは何故だろう、と自分で思ってしまう(^^;)。多分、最初、いいかげんに見ていて、偽装誘拐ということがのみこめなかったか、殺人があまりに簡単に起こるのが私の好みじゃなかったのか...
「レディキラーズ」は予告編を見て、あんまり見る気がしないけど、「ディボース・ショウ」はちょっと見てみたい。一度、つまらないと思ったものも、見直してみると案外おもしろいことがあるものだ、ということがわかった(^^)。
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