« 男らしさ、女らしさ | トップページ | 咳止め »

放送大学面接授業「社会調査実習」

講師は浅川達人先生。社会調査実習といっても、たった2日間の授業で、実際に調査をしたりするわけじゃないんだろう、と思っていたのだが、ごく簡単なものではあるが、実際に調査を行い、それをどういうふうに分析するのか、というところまでこなすものだった。授業計画が綿密にたてられていて、しかも学生の反応をよく見て、学生が疲れてきているようだと思ったら、作業を入れる、休憩を入れるなどしてくださったので、私も昨日は風邪気味で頭がやや重かったのだが、だれることなく授業についていくことができた。

調査といっても、インタビューを必要とするようなものは、入門者が簡単にできるものではないので除外。私達が行なったのは非参与観察法といわれるもので、グループごとにテーマ、観察対象を決めて調査を行なう。調査を行なうにあたっては仮説をたて、約束事を決める。たとえば、私達のグループは、「コンビニでお弁当を買うのは男性のほうが女性より多いのではないか」と考え、コンビニでお弁当を買った人とそれ以外のものを買った人の人数を男女それぞれ調査することにした。その際、お弁当とはどういうものを含めるのか、たとえばサンドイッチやおにぎりはお弁当とするのか、などについてある程度細かい約束事を決め、私達グループ5人がそれぞれ自宅近くのコンビニで6時、7時台の10~15分調査を行なった。もちろん、これで結果を得るための十分な観察ができるわけではないが、調査の練習ができればいいわけだ。

で、私の場合、男性ではお弁当を買った人が4人、買わなかった人が9人、女性は買った人が1人、買わなかった人が3人で、男性のほうがやや買う人の割合が多い、という結果だったのだが、今朝、学習センターで他の人の結果を聞いてみると、誰もお弁当は買わなかった、というところもあったりして、5人の結果をあわせると男性ではお弁当を買ったのが45人、買わなかったのが30人、女性では買った人が29人、買わなかった人が16人、ということになり、お弁当を買った人の割合は男性では60%、女性では64%と、女性のほうがやや多い、という結果となった。私達の仮説は支持されず、どうしてそういう結果になったのか、ということを5人で考えて発表する。この一連の活動を通じて、仮説の書き方、方法論の検討、結果をまとめる、考察を行なう、などの調査の仕方をひととおり学ぶ。

調査できる時間が土曜夕方から日曜朝までに限られていていろいろ制約も多いなか、各グループ、なかなかユニークな調査を行なっていた。携帯電話を優先席でも使用しているのは男女どちらが多いか、とか、銀座と北千住ではデート中のカップルの女性がスカートをはいている率はどちらが高いか、など。調査結果にあまり意味はないが、学生が興味をもって取り組めるテーマを選ぶことができる。グループによっては、結果の分析の時、自分の意見がとおらないと帰ってしまった人がいる、というところもあったようで、グループ活動というのもなかなか簡単ではないものだ。

統計的調査のほかに、事例研究の例として、自分が75歳になったと仮定し、10代、20代、30代....60代以降、のどの年代が一番幸福であったか、ということを考えて、それぞれの年代を選んだ人とグループになり、幸福感を形成していた要因は何か、というのをまとめる、ということもやった。この方法の有用性はともかく、私はこういう設問はおもしろい、と思った。受講者は推定20代から60代くらいまでと幅広いが、0歳代を選んだ人はなく、10代が2人、20代が10人、30代が6人、40代が5人、50代が0人、60代以降が2人。(私が結果を書き写した時には挙手していなかった人もいたようで、その人たちは後でだいたい20代あたりを選んだようだ。)私が選んだ30代にはまだ30代に達していない人や、50代か60代かな、という方もおられて、それぞれの思いを聞くのはおもしろかった。とりあえず今日は30代を選んだものの、実際に75歳になって自分の人生を振り返った時に、もっと後の年代がよかった、と思えるような人生になっていたらいいな、と欲張りの私は思っている(^^)。

|

« 男らしさ、女らしさ | トップページ | 咳止め »

学問・資格」カテゴリの記事

コメント

じゃりんこさん、
こんにちは。すもちゃんフレンドのnonです。
すもちゃんはお忙しそうです。

>「放送大学面接授業」なかなか面白そうですね。
私自身はあまりコンビニで買い物はしませんが、
(我が家のすぐ近くにはないので)
コンビニ自体が一つの文化のようなものになってきてるように
思えます。

>75歳を想定して過去を振り返る
これも興味深い内容ですね。
自分としては、今の自分が一番好きですが、
さて、いつの時代が幸せだったかと・・・
断定するのはすごく難しいですね。
まだまだこれから先、もっと楽しいことがあるに違いない、と
信じることにしたいです。無理やりでも・・・(^_^;)

投稿: non | 2004.11.20 20:06

ガスコンロのnonさん、こんにちは(^^)。

社会調査、方法と時間が限られている中、住むところがばらばらの
5人ができることを考えてコンビニが対象になりました。
私達が本当に調べたかったことは、多分、もっと別の方法でないと
調査できないんだろうなぁ、と思いました。

>まだまだこれから先、もっと楽しいことがあるに違いない、と
>信じることにしたいです。

うんうん、同感です。
人生はまだまだこれから(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2004.11.21 00:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17663/1892433

この記事へのトラックバック一覧です: 放送大学面接授業「社会調査実習」:

« 男らしさ、女らしさ | トップページ | 咳止め »