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否定疑問文

中学で、「英語では、否定で聞かれた時も、答えが否定なら No と言うんだ」と習って、何それ?と思った。たとえば、「明日、みーちゃんは来ないんだよね?」というような問いに、日本語なら、「うん、来ないよ。」と答えるところ、英語だと、"No, she won't."となるわけである。これには最初なじめなくて、基地で働き始めてからも、おっとっと、と思うような場面が何度かあった。さすがに今は慣れたけれど。

ところで、子どもは2歳近くになると、何にでも"No"と言いたがるようになったりする。自己主張を始める時期で、そのためだけに、何にでも"No"と言うわけだったり、あるいは単に"No"と言うのが何か楽しいようで、しきりに"No""No" と繰り返す。

日本の場合、何でも否定する子には否定疑問で尋ねると、論理的には否定できなくなる。
「ママのこと好き?」
「ううん」
「ママのこと好きじゃないの?」
ここで、単に否定したければ、「ううん」と言うわけだけど、そうすると、「ああ、やっぱりママのこと好きなのね」なんて言われてしまって、子どもとしてはおもしろくないことになったりする。

ところが、英語の場合、
"Do you love mom?"
"No."
"You don't love mom?"
"No."
で、論理は一貫しているから、子どもは"No"と言い続けることができるわけだ。
("Do you hate mom?" と聞けば、論理矛盾を起こすことができるけど、hate (大嫌い)というような言葉を1歳児に使いたくないので。)

Aは、何にでも"No"と言い出すことがあって、そんな時は、"Do you love mom?"と訊いても"No!"と答えるのだけど、"Do you love S?" と、「友達のSが好きか?」と尋ねると、"Yeah"と頷く。Aは可愛い女の子で、とてもそんなふうに見えないのだけど、理由もなく人を押し倒したり、髪の毛をひっぱったり、と、結構やんちゃな子だ。Sに対してもしょっちゅうそういうことをやっているのだけど、この質問にはいつも"Yeah"と答えていた。そして、実際、AはSのことが好きなのだ。

そのAの両親が転勤となり、クリスマスイブの前日がうちの保育園での彼女の最後の日だった。
今日、クリスマスがあけて登園してきた子ども達に、「クリスマスでたくさんプレゼントもらった?」と質問すると、"No."と答え続けられ(「もらわなかったの?」と訊いても、答えは"No"なので)、Aのことを懐かしく思い出した。

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コメント

こんばんは!
>論理は一貫しているから、子どもは"No"と言い続けることができるわけだ。
この行を拝見して、私が大昔に幼児・小学生に英語を教えていた時分に、生徒達に納得させるのに苦労したことを思い出しました。
Aちゃんは本当に可愛らしいですね。
我が子も、NO NOゲームの最中でも、どうしてもYESと答えちゃうような子供に育ってほしいものだと思いました。:-)

投稿: fumi_o | 2005.01.05 18:45

fumi_oさん、コメントありがとうございます(^^)。

否定疑問文、今、私と同室の保母さんがふたりともフィリピン出身なのですが、彼女達の場合、答え方が日本的だったりすることがあって、え??と混乱してしまうことがあります。タガログ語ではどういうことになっているのか訊いてみたことはないのですが。「え、じゃあ、となりの部屋をカバーしにいかなくていいのね?」と訊いて、"Yeah"と返ってくるのですが、それは、「そう、しなくていいのだ」ということだったりするのです(--;)。

Aのことをよく思い出します。やんちゃな子で、しょっちゅう、"A!"と大声を出していたのですが、今はほんとに、"I miss A." です。

投稿: じゃりんこ | 2005.01.05 22:27

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