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子育てに困った時に相談するのは

放送大学「心理臨床の世界」。先週のテーマが「子育て支援の心理臨床」で、先ほどそのビデオを見終わった。大部分が、この講座の主任講師である滝口俊子先生と、子育て支援の活動をいろいろされているという仏教大学教授の東山弘子先生の対談だったのだが、その中でこんなやりとりがあった。(逐語的ではないが、大意はこんなところ。)

滝口「先生の著書に「父をなくした日本人」というのがありますが、この父というか夫のささえというのが子育てには大切な気がするのですが、このことに関して何かご発言はありますか。」
東山「はぁ、そのとおりです。ただ、最近、男の方も大変ですね。幼稚園のおかあさんへのアンケートで、「子育てに困った時、誰に相談しますか」という質問をしたら、その答え、なんと90パーセントが夫なんですよ。びっくりですね。」

滝口先生も「あらそうなんですか」と、意外だ、という反応。そして、東山先生は「(そんな状況じゃ)夫は大変だ。妻をささえなくちゃいけない。だから、夫にどーっとおんぶするのではなく、女同士の連携が必要だ」というような話を続けられた。

私と、たまたま一緒にビデオを見ていた中3の娘は、これを聞いてそれこそびっくり。子育てに困った時に相談する相手が夫であるのはすごく自然なことだと思うし、そうあるべきだと思う。他の人に相談するのもいいが、まず夫と話をするのが当然だろう。子育ては母親ひとりが担うものでなく、夫婦で関わるものだし、もし妻が夫に話すこともなく誰か別の人に困ったことを相談したなら、夫としては文句を言ってもいいくらいではないだろうか。

印刷教材のほうでは、「子育ては母親だけの任務ではない、と世では言われているが、現実は女親への期待と負担が大きいのである。」という記述がある。そのためストレスを感じる母親も多く、子育て支援が必要だ、と言われるのだけど、子育てに困った時にまず相談する相手として夫をあげることを否定するような人が支援活動をやっているのだとしたら、なんかあんまり期待できないなぁ、と思ってしまう。子育て支援の必要はもちろんあると思うのだけど、相談する相手(専門家)のあたりはずれ、というのはありそうだ。

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学問・資格」カテゴリの記事

コメント

こんにちは♪
私がこちらのエントリーを拝見して気になったのは、その自分の夫に子育ての悩みを相談した母親達の「その後」ですね。
夫に相談した後、夫は快く相談にのってくれましたか?悩みは解決しましたか?協力してくれましたか?子育てしやすくなりましたか?などと、夫側の態度のアンケート結果が知りたかったですね。:-)

投稿: fumi_o | 2005.01.13 16:36

fumi_oさん、コメントありがとうございます(^^)。

「その後」については何も話されなかったので、もしかすると質問項目にあったのかもしれませんが、アンケートを作った段階では「夫」という答えがそれほど多いとは予想していなかったという感じだったので、そんな質問自体考えなかったのかもしれませんね。

多分「夫」と答えた人は、多くの場合きっと夫が協力的なのではないかと思うのですが。私はこのアンケートの結果を聞いて、今の幼稚園のおかあさん達の状況ってそんなに悪くないんじゃないかなぁ、と想像しましたが、どうなんでしょうね。

投稿: じゃりんこ | 2005.01.13 23:59

私も、お嬢さんと同じように、夫に相談するのは当然だと思いましたよ。父親と母親、二人の間に生まれた子供ですものね。女同士の連携もうれしいけど。
講師の方は二昔ぐらい前の「オトコは外で七人の敵がいるのだから家の中での煩わしいことまで耳に入れるな」みたいな感覚でいらっしゃるのかな^^;
二人それぞれの役割と責任で一緒に子育てできるのは理想的だと思いますネ(^^
お嬢さんの考え方は、健全な家族生活の中で育てられたんだろうな、とじゃりんこさんちを覗かせてもらったようでした。
この頃、若い人でしっかり自分の意見を述べられる人が一時より増えてる(というか私がよく目にするようになっただけかも^^;)ような気がして、日本の将来も、なかなか明るいんじゃないかと楽観視したくなってます^^

投稿: | 2005.01.14 07:46

すいません↑の投稿、なぜか名前が入らなかった^^;ぴよ♪でした。

投稿: ぴよ♪ | 2005.01.14 07:48

ぴよ♪さん、どうも(^^)。

同じように感じる人がいて嬉しいです。
うん、東山先生は、「男性には育児の負担をなるべくかけないように」みたいな話し方をされてるところがあって、なんかちがうだろ、と思ってしまいました。

健全な家族生活...うーん、そう言ってもらえるなら、怠け者の母と勤勉な父という組み合わせも悪くないかも(^^;)? ともかく、基本的な価値観を子どもと共有できるのは親にとっては嬉しいことですね(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2005.01.14 21:12

私も見ました。
先生のおっしゃりたいことは、「家庭内だけではなく、ちょっと愚痴でもいえる位の軽い知人を持ちなさい」と言うことだと解釈し、「わっ!いいせんせ!」と思いました。袖触り合うも多生の縁とか井戸端会議の現代版が今一番大切ではないのでしょうか?知識は大切だけど、もっと他人の「知恵」も拝借させてもらいましょうよ。

投稿: | 2005.08.30 18:19

こんにちは。
私は「なんでも夫におんぶするのをやめなさい」と言っておられたように受け取ったのでえぇーっと思ったのですが、同じものを見ても受け取り方はいろいろあるのですね。もちろん女同士でいろいろ言うのもいいとは思うのですが、まず誰に相談するか、ということになったらやっぱり夫というのが自然かなぁとは今でも思います(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2005.08.30 23:20

夫は当然でしょうが、同調しやすいと思います(家庭円満?のため)。
よその子と競争のための比較は良くないけど、参考のためには「どう?」って比べる?こともアリじゃないの?10人12色くらいあるでしょうし。
関係ない人にちらっと心を出すと楽になるけど…。
誤解されそうだけど、女は男よりずっと豊かで深いものを持っているから。

投稿: | 2005.08.31 09:53

もちろん、女友達に相談してもいいと思いますよ。You さん(お名前がないので、仮にそう呼ばせていただきますね)が「関係ない人にちらっと心を出すと楽になる」のなら、それはそれでとてもいいことだと思います。私自身は、夫といろいろ話すことで楽になったかな、と思います。人それぞれで、「こうでなければならない」ということではないのでは? 私は、東山先生の話を聞いていて、妻が夫に相談することに対して非難めいたニュアンスを感じてしまったので(それが先生の本意なのかどうかはわかりませんが)、それを非難するのはヘンじゃないかなぁ、とは思いました。

投稿: じゃりんこ | 2005.08.31 22:36

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