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ビデオ「トーク・トゥー・ハー」Hable con ella

かなりひきこまれて見てしまった。

4年間昏睡状態にある片思いの相手アリシアを献身的に介護するベニグノ。恋人となってまもない相手が昏睡状態に陥って当惑するマルコ。おたがい、相手が自分の愛に応えてくれない、という状況のなかで、ふたりの男性は親しくなっていく。

応えてくれない相手が奇跡的に回復することを信じて介護を続けることは私にはつらいだろう。でもベニグノには喜びだった。彼にはアリシアがすべてだったし、彼女の世話ができることは幸せだった。ところが事態は思わぬほうへ...

監督のペドロ・アルモドバルという人の作品は「オールアバウトマイマザー」を見たことがあるけど、これは私にはピンとこなかった。それに比べると「トーク・トゥー・ハー」はもう少しわかりやすい。映画の中に出てくる演劇などの芸術的な雰囲気(有名な人が出ているらしい)は私は好きじゃないし、ベニグノに共感もできない。でも、彼が、応えないアリシアに向かって楽しそうに話しているのはいいな、と思う。昏睡状態にある人は何も感じず、何も理解しないのだろうか。ベニグノはそう思っていなかったし、それはばかげた考えでもないと思う。

(以下ネタバレ)

刑務所で、ベニグノとマルコがガラス越しに投げキスをかわす場面では涙がでてきた。

ベニグノがアリシアを愛していたことは明白なので、私は彼の行為に嫌悪感を感じなかったのだけど、他の人たちの感想をネットで見ていて、そうか、確かにレイプになるな、と思った。アリシアにすれば、ベニグノは恋人というわけじゃない。相手の明確な同意なしに関係を持てばレイプになる。しかも相手は抵抗することもできないのだから。理性的に考えればベニグノの行為は許されない。

赤ん坊は死産、アリシアはまだ昏睡状態(実際には出産を機に意識をとりもどしていた)と聞いたベニグノはアリシアと同じ状態になることを願って薬をのむ。その行為に共感はできないけれど、純粋な人というのはいるのだ、と思う。

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