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食物アレルギーのある子ども

0歳児クラスから今日うちの1歳児クラスへ移ってきたNはたくさんの食物アレルギーを抱えている。卵、牛乳、乳製品をはじめ、魚、いちご、オレンジ、トマト...などなど。実は彼は離乳食がすすんでいなくて、前のクラスでも瓶詰めのベビーフードくらいしか食べなかったらしい。うちのクラスではベビーフードは出さないので、はたしてうちのクラスでやっていけるのだろうか、と管理職もキッチンの人も私達保育者も保護者もみんな不安をおぼえながら、とりあえず始めることにしたのだった。

今日の彼のランチメニューは、チキンナゲット、グリンピース、缶詰のピーチ、ポテト。これらがすべて小さく刻まれている。で、結果は...やっぱり食べなかった。自分では食べる様子がなかったので、スプーンで口に入れてやると吐き出し、その後は私達が口に入れようとすると手で制止する。スプーンで食べ物をすくって遊ぶだけで食べることはない。豆乳を少し飲んだだけ。

前の担任に訊いてみると、保育者が彼の口に入れた場合、ベビーフードなら食べるけど、普通の食べ物はガンとして食べなかったそうだ。食物アレルギーのある子は、体に悪いものを本能的に避けている、という話を聞いたことがあるが、彼の場合もそうなのかもしれない。「でもじゃあいったい家で何を食べているの?」と訊くと、まだ結構母乳を飲んでいるらしい。それはそれで食物アレルギーを持つ子の親としては正しいやり方だと私は思う。離乳を急ぐ必要はない。いずれ普通の食べ物を食べるようになる日は必ずやってくるのだから。

おやつの時間、他の子ども達はピザのようなパンだったが、トマト、チーズの食べられない彼はクラッカーだった。そしてそれは食べていた。そのことも前の担任に言ったら、前のクラスではそんなものも食べていなかったらしいから、それだけでもちょっと進歩かな。おなかが空けばきっといつか自分で食べるようになる。

食物アレルギーの症状がでていない時の彼は、元気できげんのよい子どもだ。普通食が食べられないという理由で前のクラスにとどめておくより、うちのクラスのほうが楽しめるだろう。とはいえ、これだけアレルギーが多いと、当分、うちのクラスの活動としてクッキングはできないかなぁ、とちょっと残念な気がしているのも本当だけど...でも、彼がいるおかげで気づくこと、というのもありそうだ。

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