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放送大学面接授業「現代の国際政治」

講師は千田善先生。ユーゴスラビア研究の第一人者ということで、そういう人の授業を直接受けられるというのは嬉しい。

面接授業の前に、「現代の国際政治で、もっとも知りたいこと」をテーマに400~1000字程度で授業への要望を書いて学習センター宛に提出するように、また、先生の著書「なぜ戦争は終わらないか」に目を通しておくことが望ましい、ということで、本を読み、疑問に思うことを書いて提出した。

1:ユーゴスラビアは崩壊し、小国に分裂したが、このことは現地の人たちにとって不幸なことだったのか。
2:チェチェン人、クルド人など、独立あるいは自治の拡大を求める人々がいるが、独立を認めるのは間違っているのか。
3:紛争を解決するにはやはり軍事力を持つ必要があるのか。国際的機関でも国でも。日本は「陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない」と定めているが、これでは平和は守れないのだろうか。

というようなことをつらつらと書いたのだけど、授業では全然触れられなかったのでちょっと残念。質問することも可能なのだけど、授業を聞いているうちに出てきた疑問などを尋ねると、それ以上また質問するのはためらわれて。40人近い生徒の疑問ひとつひとつをとりあげるわけにはいかないのだろうけど、授業前に提出させたのだから、それをなんとか反映する方法を考えてほしいなぁ、とは思う。

「民族が違うから、宗教が違うから、というだけで戦争が起こるのではない、土地とかなんらかの利益がからんできて戦争が起こる」という先生の説は、真実に近いのだと思うけど、たとえば、9・11のテロを起こした人は土地を求めていたわけじゃない。サウジアラビアからアメリカ軍が撤退することを望んでいたようだ、ということだが、自爆テロをする人など、やはりお金や利益だけでは説明できない紛争原因というのもありそうだ。

ちなみに自爆テロのことを英語やアラビア語で kamikaze というそうで、日本の特攻隊がそもそも始めたものが受け継がれたのだという。Google で、define:kamikaze と「かみかぜ」の定義をさがしてみると、だいたい、「13世紀の日本でモンゴル軍の侵入をを撃退した嵐のこと」「第二次大戦で自爆した日本軍兵士のこと」というような説明だったけど、ひとつ、"a pilot trained and willing to cause a suicidal crash" (自爆するよう訓練を受け、すすんで実行しようとしているパイロット)という定義もあり、日本のことに限らず、一般的に使われることもあるようだ。

で、「ボスニア、コソボやアフガン、イラクなどでの戦争をふまえ、21世紀の国際平和を実現するにはどうしたらいいか、あなたの考えをのべなさい」というのがレポートの課題で、これを6月末までに提出しなければならない。21世紀の国際平和を実現するには、なんて、ちょっと課題が過大(^^;)な気がするけど、考えてみたいことではあるので、もうちょっといろいろ調べてみようと思う。

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学問・資格」カテゴリの記事

コメント

はじめまして.
「放送大学」のトピックをたまたま目にしてお邪魔しました.
私は4年ほど前から毎期1〜2科目ずつ受講しています.
ユーゴのことはしっかり考えたことがなかったので,また
そういうトピックを扱う講義があったら参加したいと思い
ます.

今年は面接授業には出ませんが,ラジオの「第三世界の
政治」を聞いています.これは出色ですね.毎回ゲストとの
トークで,全然教科書を読みません.たびたび「私が印刷
教材を読み上げることには意義を認めません」と,多くの
先生に対してかなり強烈なメッセージを発しています.
それはともかく,この「第三世界の政治」は中東の大事件
の場面に居合わせた方を毎回ゲストに招いているので,
とてもリアルですし,聞いていて退屈しません.欲を言えば
ゲストがいずれも日本人(中東研究者やマスコミの駐在
員だった方)ですが,イスラエル人やエジプト人が何人か
出てもらえると,もっと深みが出るかな,と思います.ただ
テレビなら映像を見ながら字幕で日本語訳が使えます
が,ラジオではその点難しいですね.

投稿: Globe | 2005.05.16 01:37

Globe さん、はじめまして(^^)。
「第三世界の政治」私も聞いています。あれはほんと、おもしろいですよね。「サダトさんはロミオをやってみたかったのか」とか、笑ってしまいました。サダトさんに興味をもったので、通信指導課題はサダトさんのことを調べて書こうかな、なんて思っています。
テレビの「国際政治」も視聴しています。こちらもおもしろいです。千田先生の話では、高橋先生は、録画・録音されていないようなところだと、もっとおもしろい人だそうです。放送を聞いていてもユーモア感覚のある人だな、と思いますが、冗談とかがもっと出てくるそうで、生で講義を受ける機会があればいいのにな、と思います。

投稿: じゃりんこ | 2005.05.16 16:49

suicide bombingって言う方が一般的では?

基本的に旅行以外英語で会話することないので、学習意欲をどう保つかというのが大問題です。
あいつに昨日言い負かされたから、今日は少しボキャブラリーをにわか勉強して臨むとかできないすしね。
CNNとか映画とか、なかなか意欲を持ち続けて見ることは難しいし、本もなかなか読めない。

レッスンをなんとか続けていることぐらいですかね。英語。

ユーゴスラビアに関しては、セルビア人の英語講師にも習いましたね。
すごくスタイルよくて、美人で格好良かった。おまけに数カ国語駆使するというすごい才女でしたね。
私がキリル文字が少しわかるので、とても喜んでくれました。
戦争とか政治とかは結局聞けずでした。

惜しむらくは、結婚してどこかに行ってしまったこと。

投稿: はなまち | 2005.09.12 13:38

はなまちさん、
おっしゃるとおり、kamikaze は一般的ではないだろうと思います。
私は毎日英語を使う環境にいますが、かえって勉強しなくなってしまいました(^^;)。
でも戦争でも政治でもその国の人と話したいことがあれば、言葉を学ぼうという意欲にはつながりますね。それでも具体的な行動を続けるのは簡単ではないですね。

投稿: じゃりんこ | 2005.09.12 22:25

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今学期の面接授業2科目め(生物科学系の科目)終了。 受講生は11名。理数系のしかもテーマの特化した科目は定員割れすることがしばしばで、そういった科目の受講生数は大概少なめ。今回の科目の受講生の年齢構成は10代後半〜60代。女3男8。 面接授業で...... [続きを読む]

受信: 2005.06.12 19:25

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