« トルコ旅行を終えて | トップページ | カッパドキアの洞窟ペンション »

トルコ人とクルド人

私達にとっては「親切なトルコ人」だったけど、クルド人にとっては必ずしもそうではないらしい。シャンルウルファからワンに向かうバスの中で知り合ったクルド人の話によれば、クルド人とトルコ人は仲が良くないようだ。

彼は大学生で、現在はメルシンに住んでいるらしいが、近々エラスムスの交換留学プログラムを利用してオーストリアに行く予定だという。(エラスムスの交換留学の話は映画「スパニッシュアパートメント」で見たからうらやましい。トルコもその制度を利用できるのはEUの一員になりつつあるからかな?)その日は父親の住むビトリスという町に行く途中だった。

バスがシャンルウルファの町を出たのは夕方5時頃だったけど、8時を過ぎるとさすがに暗くなってきた。明るいうちは、時折、羊やらヤギやらのいる広大な草地の風景を眺めていたけど、暗くなってくると外の様子がよくわからない。山道を通っているとき、彼が、「この山にはPKK(クルド人の組織)のメンバーがひそんでいる。」と言う。トルコの東部でクルド人組織による反政府活動などがあることは聞いていた。「クルドの人たちは独立したいと思っているの?」と訊くと、「いや、平和がほしいだけだ。」と言う。

彼は、「クルド人はトルコの中で十分な自由が与えられていない」と言うけれど、そんなふうに大学にも行って、成績優秀な学生として留学プログラムも利用できるというのだから、クルド人が差別されているなんていうことはないんじゃないの?と重ねて訊いてみた。彼は「いや、同等には扱われていないんだ」と言う。クルド人の多い地域の道路は整備もされない(最近、少しずつされるようになってきたそうだが)。確かにガタガタ道も多かった。そして、クルド人は理由もなく殺される。彼のいとこは雑誌記者だったそうだが、警察に殺されたそうだ。理由もなく殺されるなんて信じられないので、「そんなことがあったら司法に訴えるとかできないの?」と訊いたら、無駄だと言う。だからPKKのような組織が必要なんだ、と。自分達を守るものがなければ、殺されてしまう。PKKは関係ない人を殺したりはしない。だから日本人のあなたが心配する必要はない。でも、トルコのマスコミは「PKKがテロを行っている」というふうに報道するんだ...

ひとりのクルド人の話を聞いただけだから、どの程度本当のことなのかはわからないけど、トルコ人とクルド人の間には簡単には解決できない問題がありそうだなぁ、とは思った。

その一方で。ワンで親切にしてくれたタクシーの運転手さんが、車のなかで、「クルドの音楽だ」と言ってカセットをかけたので、「あなたはクルド人なのですか」と尋ねると、父親はクルド人で母親はトルコ人なのだそうだ。ということは、クルド人とトルコ人で結婚する場合もある、ということだ(^^)。彼の奥さんはトルコ人なので、クルド語はあまりわからないのだと言う。トルコ人とクルド人はあまり仲良くないようだけど、結婚することもあるんですね、というような話をしたかったが、トルコ語が話せないので突っ込んだ話ができなくて残念。でも、ともかく、希望がないわけじゃなさそうだ(^^)。

|

« トルコ旅行を終えて | トップページ | カッパドキアの洞窟ペンション »

トルコ」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

おかえりなさい(∩_∩)
充実した旅だったようですね。
ほのぼの気分をおすそ分けしてもらってます^^

トルコとクルドの話は興味深いです。
どこにいっても差別ってあるんですね。
司法に訴えても無駄って、悲しいですね。
(まぁ、日本でも司法が万全というわけではないと思いますが)

>最近、少しずつされるようになってきたそうだが
>希望がないわけじゃなさそうだ
よりよい方向に向かってほしいですね。
じゃりんこさんの言葉で、ちょっとほっとしました^^

投稿: ぴよ♪ | 2005.08.23 07:08

>クルド人とトルコ人で結婚する場合もある、ということだ(^^)

イスラエル人とパレスチナ人が結婚することもあるらしいけど、やはり親や親戚には必ずしも祝福されないらしいね。

Newsweek Japan 2000.11.8
和平に裏切られた恋人たち
http://www.nwj.ne.jp/members/articles/20001108/WA_mes.html

投稿: カルロス | 2005.08.23 22:42

ぴよ♪さん、どうも(^^)。
今回は人と話をすることが多かったのでおもしろかったです。20歳前後の人で英語を勉強している人が多いようで、話をしたのはそのくらいの年齢の人が多かったのですが。
シャンルウルファのロカンタで、ひとりのウェイターの人が帰りがけに「私はクルド人です」と私達に声をかけていきました。どうしてそんなことを言うのかはわかりません。結局、短期の旅行では何もわからないのでしょう。でも、バスで会った彼と話していて、「そんなふうにおたがい憎みあっているだけだと何も変わらないんじゃないの。」と言うと「そうだなぁ」とは言っていました。納得したわけじゃなく、トルコ人とクルド人の関係を英語で説明することに疲れたのかもしれませんが。よそ者が何かできるというわけではありませんが、このあたりのニュースは気をつけて聞いていこうと思います。

投稿: じゃりんこ | 2005.08.23 22:52

カルロスさん、そうなんですか。例を紹介してくださってありがとうございますm(_ _)m。
確かに大変なんでしょうね。
でも、民族間の摩擦が解消されるきっかけはこういうところにあるかも...と思うのは甘いのでしょうかねぇ。
あのタクシーの運転手さんにもっと話を聞けたらよかったのですが。でも、そのためにもっとトルコ語を勉強しようとまではなかなか思えないので(^^;)、バスの中で知り合った別のトルコ人の女の子(彼女とはメアドを交換したので)にでもまた尋ねてみようと思います。

投稿: じゃりんこ | 2005.08.23 23:02

ところで、じゃりんこさんの子どもたちは英語話せるのですか?
もし、そうなら余計に楽しかったかもね。

じゃりんこさんは勤務地が勤務地だけに話せると思いますが、言葉がある程度できると旅も違ってくるんですよね。

私はほとんど忘れかけてますが

投稿: カルロス | 2005.08.23 23:39

カルロスさん、
そうですねぇ、彼女らも高1と中2なので、ある程度の英語は話せます。結構彼女達だけで、お店の人たちや宿の人たちなどと話していることもありました。次の記事にそんなこともちょっと書いてみたいと思います。

投稿: じゃりんこ | 2005.08.24 21:17

トルコでのCitiCardの件、私の友人がこういうことを書いています。
私も初めて知りました。
http://www.gion.net/hanamachi/
ここの8月24日分の日記です。

****************
クレジットカードの規格の違いはあまり知られていないけれど、結構大きな問題ですね。
日本のカードは、カードの両面に磁気ストライプが入っているが、海外のものは裏側だけというものですね。
だから、シティバンクや郵便局の一部でしか外国人のカードではキャッシングできない。
外国で日本人の沢山行くところは、機械が調整されているが、ほとんど日本人が使わないところは駄目な場合が多いですね。
困ったモノですね。
携帯電話は、日本以外の携帯電話は中国でもヨーロッパでもそのまま使えるのに
日本のモノは日本だけ。なんやこれ。
******************

投稿: カルロス | 2005.08.24 22:59

カルロスさん、そうなんですか。
ギョレメは日本人にも人気の場所だと思いますが、ATMは使えませんでした(オトガルにふたつあったけど両方だめ)。ワンに行く日本人は少ないと思いますが、ワンで使えたので、日本人にあわせて調整してるわけでもないのかもしれませんね。
ボーダフォンの3Gはそのままトルコで使えて重宝しましたよ。

投稿: じゃりんこ | 2005.08.24 23:17

カルロスさん、よく読んでみたら、「クレジットカード」の話なんですね(^^;)。私が使ったのは、銀行のカードで、クレジットカードでのキャッシングはしなかったので、事情はわからないです。勘違いしてすみません。でも、自分の口座から引き出す、という形でも、町中での現金による両替と、レートはあまり変わりませんでした。

投稿: じゃりんこ | 2005.08.25 21:19

カルロス君がうわさしているようなので、くしゃみが出て、来ました。
はじめまして、はなまちです。
よろしゅうにお願いします。

クレジットカードと携帯電話のフランスの状況について
近くレポート予定ですので、またおいでくださいませ。

投稿: はなまち | 2005.09.06 16:34

はなまちさん、はじめまして(^^)。
フランスへ行ってこられたのですね。パリはまた行きたい町です。(先日遊びに来た友人はパリにはもう二度と行きたくない、と言っていましたが。)
日本で使っている携帯がそのまま海外でも使えるのは便利ですよね。でも、トルコの田舎のほうに行くと電話は使えるのにメールは使えない、というような状況になりました。ブログに投稿していたので携帯料金がどのくらいになるか心配していましたが、滅茶苦茶高いというほどではなかったです(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2005.09.06 22:44

私の持って行ったのは海外専用の携帯です。
今日、出勤したのですが、時差ぼけで大変でした。
仕事終えて、台風もあったから飛んで帰ったのですが、
電車の中で立ちながら寝てしまい、何回もこけそうでした。

今、英語とフランス語のレッスン受けています。
フランス語はほんと初心者です。
英語はいかさまそのままです。
年の功で煙に巻いてはいますが、どうにもならんですね。

以後、よろしゅうに。おおきに。

投稿: はなまち | 2005.09.06 22:51

おや、はなまちさんは、こんなところにも進出ですか?(笑)

ああ、それからじゃりんこさん、上のニューズウイークの記事は9月27日(火)までにダウンロードしておかないと見れなくなりますゆえ、お知らせしておきます。

投稿: カルロス | 2005.09.07 23:42

カルロスさんがうわさするから、くしゃみ出たの。

投稿: はなまち | 2005.09.08 10:03

カルロスさん、
記事を紹介していただいたときにざっと目は通しましたよ(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2005.09.08 20:03

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17663/5592363

この記事へのトラックバック一覧です: トルコ人とクルド人:

« トルコ旅行を終えて | トップページ | カッパドキアの洞窟ペンション »