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ビデオ「アトミック・カフェ」

マイケル・ムーアがお手本にした映画だということで興味をもって見たが、確かに「なるほど」という感じだった。

タイトルから予想されるとおり、原爆のことが扱われている。でも、フィクションではなく、ドキュメンタリーというのでもない(と思うけど、やっぱり一種のドキュメンタリーなのかな)。当時のニュースフィルムや陸軍製作映画、そういうのをつなぎあわせたもので、ナレーションが加えられているわけではない。それでも、原爆の恐ろしさを知っている私達が見ると、それが当時こんなふうに国民に伝えられていたというのは驚きだ。

原爆を実際に落とした人の「感想」...それを落とすことで人々がどんな苦しみを味わったのかまで思い至らない...ビキニ島での核実験...島の人たちは協力的だと伝えるテレビ...放射能の影響について「心配することはない」と軽く伝える軍でのレクチャー、その一方で、敵による核攻撃を本気で心配していた日々...

全編を通じて、どちらかというと軽い調子の音楽が流れ(当時流行ったらしい原爆ソングなど。もちろん、音楽のない部分もある)、重苦しさはないのに、明るく笑うことはできなくて、まさしくブラックユーモアというのはこういうのを言うのだろう。作り手が原爆の恐ろしさをとりたてて強調しているわけでもないのに、「アメリカはなんてひどいことをしていたんだ」と感じてしまう。

レンタルショップやテレビ放送のプログラムなどで見つけることがあったら見てみれば、と言いたくなる映画だ。マイケル・ムーアの作品は製作者の声がはっきりと聞こえてくるけど、あからさまに言わないのに伝わってくる、こんな映画もありなんだ、と思わせられる。

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» 『アトミック・カフェ』 [23mm_シホゴンパパのひとりごと]
アトミック・カフェ なかなかすごい映画を見た。 『アトミック・カフェ』は1982年の作品。3人の監督のうちの1人であるケビン・ラファティは、『ボウリング・フォー・コロンバイン』や『華氏 911』でお馴染みのマイケル・ムーアのお師匠さんである。そして、現アメリカ大....... [続きを読む]

受信: 2006.01.18 10:36

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