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放送大学面接授業「実験社会心理学実習」

講師は小林知博先生。知博と書いて「ちひろ」と読む、きれいな女の先生だ。

受講者は心理学に関するいくつかの実験の被験者となって、その実験データの分析を行う。今日やった実験のうちのひとつが「自尊心の強さ」を調べるような質問(ローゼンバーグの自尊心尺度 )に答えて、その回答と年齢に相関関係があるかを見る、というもの。

今日の受講者は34人。年齢は23歳から58歳まで。平均年齢は39.5歳。「だいたいにおいて、自分に満足している。」「自分は全くだめな人間だと思うことがある。 」などの10項目の質問に「大変そう思う」「そう思う」「そうは思わない」「まったくそう思わない」という4段階で答えて、それを点数化し、得点が高いほど自尊心が高いとする。自尊心の高さと年齢との関係なんてないんじゃないかと思ったが、グラフ化してみると、いくらか正の相関関係が見られた。つまり、年齢が高いほど自分に肯定的になるという傾向が認められる、というわけだ。

もちろん、若くて自己評価の高い人もいれば、年齢が高くて自己評価が低い、という人もいる。年齢をX軸、自尊心尺度の点数をY軸にとって、y=x で表せるようなきれいな正相関のグラフになるわけではないが、確かにそういう傾向は見える。先生の話によれば、アメリカなど他国においても、やはり青年期の人間は自己評価が低くなる傾向があるのだという。ただし、かなりの高齢になるとまた自己評価が低くなってはくるそうだ。

自分のことをふりかえってみても、確かに、中学生の頃とか、自分をつまらない人間だと思っていたし、自分のことが好きじゃない部分がたくさんあった。自分を肯定的に見られるようになったのは、特に子どもを持ってからだと思う。自分のことを絶対的に必要としてくれる子どものおかげで、自分をそんなに卑下する必要はないかな、と思えるようになった気がする。

年齢が高くなるほど自己評価が高くなる、ということは、肯定的な人生を送っている人が多い、ということかな。青年期は理想が高くて自分がそれに届いていないと感じるけど、それなりの年になると、そんな高い理想は掲げなくなって心の安定を求める、ということだろうか。たとえば、イスラエルなどで、自分の意思に反して兵役につかなければならなかった、という人たちの自己評価はまた違ってくるかもしれない。

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