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元気ですか?

基地のテレビを見ていると、時々ワンポイント日本語会話をやっていることがある。「いくらですか?」とか「おつかれさま」などの簡単な挨拶を紹介しているのだけど、先日、"How are you?" にあたる言葉として、「元気ですか?」というのが紹介されていた。

で、思ったのだけど、そもそも私達はふだん毎日会う人に「元気ですか?」とは訊かない。久しぶりに会った人に「元気してた?」と訊いたり、手紙で「ごぶさたしています。お元気ですか」と尋ねることはある。でも、毎日会う同僚や近所の人、友達に「元気(ですか)?」とは訊かない。「おはよう」と言ったら、その後は「寒いねー」とか、「昨日、あの番組見た?」とか、普通の会話に入っていって、相手の調子を尋ねることはまずない。よっぽど具合が悪そうなら「大丈夫ですか」と訊いたり、なんだか嬉しそうなら「何かいいことあったの?」とか訊くけれど、"Hello" と "How are you?" がセットになっているようには、「こんにちは」と「元気ですか」はセットになっていないのだ。

イタリア語にもスペイン語にもトルコ語にもアラビア語にも、英語の"How are you?" にあたる言い方がある。挨拶をしたら次は相手の調子を尋ねる、そういう文化圏で育ってきたら、他の言葉を学ぶときに "How are you?" はどう言えばいいの?ということを知りたくなるのは当然だ。でも、実は、そんなふうに尋ねない文化というのもある。相手のことをあれこれ詮索しないのが礼儀、というわけなのだろうか。中国語や韓国語、そのほかの国の言葉ではどうなんだろう。

基地の保育園で働き始めた頃、お迎えに来た親に対して、同僚が "How was your day?" (今日はどんな日でしたか?)と尋ねているのを聞いて、「親にそんなこと訊くんですね」と言ったことがある。彼女は、「そうね、自分のことを気にかけてくれる人がいると思うと、私だったら嬉しいもの」と答えた。日本だったら、「今日はだれだれちゃんの様子はこんな感じでしたよ」とこちらから話すことはあっても、あまり親の一日を尋ねることはないのではないだろうか。よっぽど親しい間柄の親は別として。でも、彼女のその言葉を聞いてから、私も、お迎えに来た親に、子どもの様子を話すだけじゃなくて、「今日はどんな日でした?」などと尋ねたりすることが増えた。親によっては口数の少ない人もいるけど、「いい日だったよ」「長い一日だったわ」などの言葉から、ちょっと会話の広がることもある。で、今日の私の一日は...なかなかいい日でした(^^)。

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コメント

そうなんですよー。
How was your week?
英語を真剣に学ぼうとしたとき、ネイティブ・スピーカーからされた質問。
ぐっ!と詰まって、答えられなくて、どういう返事が適当なのかしばらく悩んだっけ。
外国人どうしで話しているのを見たとき、すごく自然で、なにも気に病むことなかったのね、と(^^)

投稿: かおり | 2006.02.07 12:45

かおりさん、こんにちは(^^)。
"How was your weekend?" っていうのが月曜の決まり文句です。 "It was good." "It was OK" 程度の返事が返ってくることが一番多いけど、そのあと、「どこそこへ行ったのよ」とかいう話が続くこともあります。 "Short!"っていうのも結構あるかな。 「ずっと仕事だったのよ」とか「この子が病気でね」とかいうのもあるし。尋ねられたら、"Good" "OK""Terrible"とか適当に答えて、あと具体的にどんなことをしたのかを話すと話が広がりますね。ただ挨拶する程度の相手なら、Good だけで十分かな。

投稿: じゃりんこ | 2006.02.07 23:15

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