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ムハンマドの風刺画ーそもそもの発端は

ムハンマドの風刺漫画について書いたことでのカルロスさんとのやりとりのなかで、そもそもどうしてムハンマドの漫画を書くことになったのか、その事情が知りたい、と書いたのだが、今朝、新聞をかたづけていて見つけた。昨日の毎日新聞に「欧州とイスラム 文明の溝」 という特集が掲載されている。

発端はイスラムと欧州の「統合」を目指す児童書の出版だった。デンマーク人作家が昨夏、ムハンマドの生涯を子供に教える本の挿絵画家を探したが、イスラム教が偶像崇拝を禁じていることから、候補にのぼった複数の画家は過激派の襲撃を恐れて仕事を断ったり、匿名を条件にした。

 いきさつを地元通信社が報じ、保守系紙ユランズ・ポステン(約14万部)の芸術部門のフレミング・ローズ編集長が風刺画掲載を思いついた。「イスラム報道での自発的な『検閲』の存在を示したかった」。編集長はそう動機を語る。40人に声をかけ12人の漫画家が応じ、爆弾型ターバンを巻いたムハンマドの絵などが昨年9月30日付の週末特集面に掲載された。

これを読むと、イスラム社会を挑発する意図で掲載されたのだとわかる。おそらくそれを転載した欧州各紙も、そうすることがイスラム社会を怒らすことになるだろうとはわかっていたのだろう。ムハンマドの顔をイスラム教で不浄とされる豚の形に描いた未掲載作品もあるそうで、イスラム教徒の人たちが怒るのは当然だ。(でも、さすがにそれは未掲載にしたんだな、とは思うけど。)

デンマークのラムスセン政権は極右政党の協力を得て移民規制を実施しているそうで、ユランズ・ポステン紙はその政府の移民規制に同調してきたのだそうだ。昨年とった放送大学の「国際政治」でも、アメリカでイスラム教徒が増えつつあることに触れられていたが、ヨーロッパでもイスラム教徒の割合は増えているようだ。EUがトルコの加盟に慎重なのも、イスラムの影響力の増大を懸念しているのだろう。ヨーロッパのイスラム人口について参考になる記事はこちら

もともとはイスラムと欧州の統合をめざす児童書の出版が目的だったのに、事態は逆の方へ動いてしまった。雨降って地固まる、で、これをきっかけにおたがいの話し合いがすすんで理解が深まればいいのだけど...

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