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映画「ココシリ」KEKEXILI

チベットカモシカの生息する中国の高地ココシリ。密猟が頻発してカモシカの数が激減、密猟者を取り締まるため民間のマウンテンパトロール隊が組織されていたが、ある日、パトロール隊員が密猟者に殺された。北京からその事件を取材にやってきたガイは密猟者を追跡する旅に同行することとなる...

凄惨な密猟の実態。追跡するなかで起こるハプニング。パトロール隊のリーダーのリータイはそのたびにきびしい決断をしなくてはならない。ココシリの風景も、美しいというよりひたすら広大で過酷だ。(満天の星は素晴らしかったけれど...)そうやって大変な思いをして密猟者を追い詰めていくのだが...

すごく重くて、軽い気持ちで人にすすめる気にはならない映画。でも、これが実話に基づいている、と聞くと、ここまでの犠牲を払ってココシリを守ろうとした人たちがいたことに感動する。あと、何度か仲間で歌うシーンがあるのだけれど、歌っていいものだなぁと思った。

以下ネタバレ

飲み屋で飲んでいる隊員とその恋人。チベットにもこんなところがあるんだなぁって、現代を感じさせられるシーンだった。現代的な服装の彼女。その一方で、衣装も髪型もチベットの伝統を感じさせるリータイの娘。どちらも美しい人だった。

パトロール隊を維持する資金はすべて自費だ。足りない...密猟者から取り上げたカモシカの皮を売る。違法であることは知っているが、それしか方法がない。密猟者を捕まえてみれば、また同じ下っ端の老人だ。彼らも決して豊かな暮らしをしているわけじゃなく、生活のためにカモシカの皮を剥ぐ。

皮を剥ぎ取られ打ち棄てられた何百匹ものカモシカの死体。
高山病で倒れた仲間を医者に送り届けた後、仲間のためにたくさんの荷物を積んで車を走らせていたリウ。砂にタイヤをとられたため、荷物をおろし、そして...。
1台のトラックが故障。「リウを待て」と荒野に隊員を置き去りにする決断。リウが来る保証はなく、食料もない。でもそうするしかないとリータイも隊員もわかっている...追うのをあきらめる、という選択肢はないのだ...
そしてようやく主犯を追い詰めたものの...
つらいシーンが多すぎて...

それでも、ガイの書いた記事のおかげで公的な警察隊が組織され、密猟者は激減し、カモシカの数も回復してきているという。多くの犠牲は、少なくともまったく無駄にはならなかったのだと思えることが救いだ。

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コメント

自然が厳し過ぎますよね。
撮影も大変だったってパンプレットに書いてありました。
富士山よりも高い高原なんだそうです。

パッピーエンドではないとは思いましたが・・・。

これが本当の話なのが悲しいですね。
つい最近の話だったんですね。
知らないことの多いこと!

本当にありがとうございました。

投稿: まみ | 2006.07.05 21:30

まみさん、どうも(^^)。

ほんと、海抜4700mといったら富士山より高くなりますね。撮影は大変だったでしょうね。どうやって撮影したのかな、と思う場面もありましたね...

私ももちろんこんな人たちがいたことを知りませんでした。この映画は「そういう人たちに知らせたい」という思いもきっとあったんですよね(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2006.07.05 23:13

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海抜4700mの山地ココシリ。ここは天国のように美しい最後の秘境である。  私設のパトロール隊が無給で資金難と戦いながら、命がけで密猟者を追い、チベットカモシカを守っている。  実話に基づくフィクションだが、ドキュメンタリーのようなリアル感がある。 サスペンスとしても一級品だ。 ココシリ  観ているうちに、パトロールに出発する際、家族が泣いて別れを惜しむ理由がだんだん分ってくる.  初代と二代目の隊長は、密猟者に殺... [続きを読む]

受信: 2006.07.16 14:28

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