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黒柳徹子さんの理由

毎日新聞で「戦後60年の原点」というシリーズが連載されていて、その総括編で今日は「国際協力」がテーマ。そのなかで、ユニセフ親善大使黒柳徹子さんの書いておられた文を読んでジンとしてしまったので転載したい。

86年にインドに行った時、ある病院で破傷風に感染し、死を待つだけの女の子に「頑張って」と声をかけたことがあります。すると、その子が現地の言葉で何か言おうとしました。あごの筋肉が硬直して口がうまく開かないけれど、死力を振り絞って何か言っている。通訳の言葉を聞き、かける言葉を失いました。その子は私に「あなたの幸せを祈っています」と言っていたんです。子どもは最後まで大人を信じ、人の幸せを祈りながら死んでいく。そのことを知った時ですね、これからの人生を子どものために働こうと心に決めたのは。

また、戦時中、小学生だった黒柳さんは出征する人がいると必ず駅へ見送りに行ったそうだ。駅へ行くとスルメがもらえたからだと言う。

私は出征があるたびにスルメほしさに駅へ行き、万歳しました。戦後、ずっと罪悪感にさいなまれました。スルメ欲しさの軽い気持ちで送り出した人たちが生還できなかったかもと思うと、今でも自分は取り返しのつかないことをしたという気持ちが抑えられなくなり、涙が出ます。 子どものころのこういう体験はずっと心の傷になります。94年、大虐殺があったルワンダからザイールへ逃げた子ども達にユニセフが送った本には「これは君たちのせいじゃない」と書きました。子どもは大人が始めた戦争で深く傷ついている。

私が保育園で働いているのは「子どものため」じゃない。自分のためだ。生活のため、というのももちろんあるけど、部屋に入ると「じゃりんこー」とかけよってきてくれる子ども達がいることに私はずいぶんささえられていると思う。そして、子ども達の好奇心にあふれた目、日々成長していく姿を見るのが本当に楽しいからだ。黒柳さんには、子どものために積極的に活動しようと思うきっかけとなるできごとがあった。私の場合、特にそういうのがあるわけじゃないけど、子どもを大切に思う気持ちは同じだ。世界のどこの子ども達も、まわりの人たちに愛されていることを感じて、いっぱい笑って大きくなってほしいと思っているし、できることがあるなら何かしたいと思っている。

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コメント

>できることがあるなら何かしたいと思っている

そうですね、力まず 出きる事をやっていきたい。

日本って、内の仲間には思いやりがあるけど、外には無関心だと思う。
宗教が関係あるのかしらん。
・・・少しずつ、出きる事から・・・。

投稿: まみ | 2006.07.04 16:36

まみさん、こんにちは(^^)。

どうなんでしょう、たとえば外国の子ども達のために何かしようとしていた人に対して「日本のことは放っておいて危険な地域に勝手に行って」みたいな批判をする人もいますよね...

人が何かをするのには多分何かきっかけがあることが多くて、その人ができることをすればいいのかな、と思います。日本の子ども達は物質的に恵まれているけど、そうでない外国の子どものために何かしたいと思う人もいるだろうし、物質的には恵まれていても何か満たされていない日本の子ども達のために何かをしたいと思う人もいるだろうし、その人なりの理由で動いて、それを他の人がどうこう言わなくてもいいことかな、と思います。

投稿: じゃりんこ | 2006.07.04 17:41

確かにそうですね。
私もあの時、そう思った一人です。
何もわざわざ・・・って。
何かの縁があって、行動されたのでしょう。
何もしないよりは200%よいって思います。

さて、自分を振り返ってみて、何に集中するか・・・。
私のように手当たり次第参加をしてみて思うのは、どんな運動も中途半端な決心では出来ないな!でした。

拉致家族の集会も一度参加させていただきましたが、入り口の申し込み窓口にはボランティアの方が沢山いられました。
当然、一回こっきりではなく、そういった活動は継続的にされていると思います。
で、自問自答・・・<アンタできる?>
・・・やはりできません・・・。
地域ネコの活動(ノラ猫撲滅のため)も近所でされているのですが、月一度の日曜日に、仔猫の里親探しで屋外活動、そのた広報活動も・・・。
・・・やはりできません・・・。

なまぬるい日常をおくっている私です。

話がそれてごめんなさい。

投稿: まみ | 2006.07.06 16:02

まみさん、

話それてないと思いますよ(^^)。それてもいいけど(^^)。

私は女だし、子どもに関わる仕事をしてるから、やっぱりそれに関連したことにビビっときます。NGO の会員にはなっていても、特に積極的に活動してるわけではありません。でも、少なくとも関心を持ち続けられるのがいいかな。

まみさんのほうが、地域ネコのこととか具体的に活動されていると思います(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2006.07.06 20:24

こんにちは^^
いい話ですね、黒柳さんの。
それと、7月4日のじゃりんこさんのコメント、
そういう風に考えるのが私も好きです。

4年前、長男が中1の時の国語の教科書に黒柳さんの文章が「ボランティア、はじめの一歩」という題で載ってました。
細かいところは忘れたけど要点はボランティアはまず身近なところからはじめればいいよってことだったと思います。
あの、世界を飛び回る黒柳さんがそういってくれたことを心強く思いました。
世界中の子供たちや災害などの話を聞くにつけ、無力感に苛まれたりしますが、黒柳さんの言葉を思い出して、
今はまず自分の周りで、私の微力でも必要としてくれる人のために動くことが使命なんだ!と(^^;自分を納得させて動いてます。
広く多くの人に向かい合ってるみなさんに感謝と敬意を表しつつ・・・。

投稿: ぴよ♪ | 2006.07.08 08:43

ぴよ♪さん、こんにちは(^^)。

うん、なんかジンとくる話ですよね。

ボランティアは身近なことからやるのが一番だと思います。
広く多くの人に向かい合うNGO に所属していても、PTA のボランティアにはブーブー言ってた私ですから(^^;)...
自分の身の回りの人のために動いているぴよ♪さんはエライ!と本当に思います(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2006.07.08 09:26

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