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カナ(レバノン)で起きたことの真実は

長女を塾に迎えに行った帰り、車のなかでラジオをつけたら、AFNで昨日のカナでの虐殺事件について話されていて、私は自分の耳を疑った。たくさんの市民が犠牲になったのはヒズボラのせいであり、これは彼らによる宣伝活動だというのだ。

さて、カナの事件についてです。本当のところ、誰がこの人たちを殺したのか、もうみなさんおわかりでしょう。ヒズボラです。ヒズボラがこの人たちを殺したのです。ヒズボラがこの人たちをあの建物に連れてきて、ロケット弾発射装置をそのすぐ近くに置いたのです。ロケット弾発射装置が狙われるであろうということをよく知ったうえで。(全文はこちら
コメンテーターの Rush Limbaugh 氏が言うには、彼らは軍事的に勝ることはできないから、イメージ作戦に出ている。「イスラエルがこんなにひどいことをしている」ということを世界に訴えるために犠牲者を作り出し、その写真をさらしている。そして、人々は簡単にそれにだまされてしまっている。さらに、それらの写真がどれほど作為に満ちて撮影されたのかということを示しているサイトが紹介されている。

まず、男の子が瓦礫のなかから助け出されるシーンの写真。これが撮影されたのが午後2:21。 そしてその子を高く掲げて映し出されている写真が撮られたのが午後4:09 と 4:30。ところが、この子が瓦礫のなかから助け出される前、午後12:45、12:53、1:01に、死んだこの子を抱きかかえて運ぶ姿を映した写真が撮られている。

続いて、救急車に横たわる女の子の死体の写真。ところがこれが撮られたより数時間後の時刻に、瓦礫のなかから彼女を救出する民兵の姿が撮られている。

サイトの作者は言う。

カナで起きていることは確かに人間の悲劇だ。しかし、写真は事実を正直に伝えてはいない。それらは効果的に演出され、犠牲者をさらしものにして利用している。これらは報道写真とはいえない。プロパガンダだ。「カメラはウソをつけない」と言ったのが誰だか知らないが、カメラマンはウソをつけるし、実際につくのだ。
私自身は、これらの写真がもともと掲載されていたサイトなどを直接見たわけではないし、単純に時刻の記載のミスかもしれないし、本当のところはわからない。ヒズボラが犠牲者の写真を利用してる、ということはあるかもしれない、とは思う。Rush Limbaugh 氏が言うように、ヒズボラが故意に自国の人を犠牲にしてイスラエルを悪者に見せかけているとは信じられないが、なんの予備知識もなくこの人の話を聞けば、この人の話を信じてしまう人がいても不思議ではない。そして、こんなうそつきのテロリスト、ヒズボラに対し、イスラエルは毅然と立ち向かわなければならないし、イメージ作戦についても考えなければいけない、などという説が正当化されていく...

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コメント

武器も、自分の命を守る手段も持たない子供たちが命を奪われている時に
「これは宣伝になるぞ」とか「石油価格が上がるぞ」とか武器が売れたとか
考えている大人がいると思うと悲しくて、
死んじゃったり怪我をした子供たちに、大人として申し訳なく悔しいです。
どこに所属するだれが悪いのか私にはわからないけど
戦いをやめることができない双方ともいいと思わない★
誰のために何を守るために戦い続けてるんだろうね。
どうすればいつ、誰が幸せになるのか、歩み寄って考えることができればいいのに。

投稿: ぴよ♪ | 2006.08.02 20:24

ぴよ♪さん、

もし上のサイトで主張されているようなことが本当だとすれば、確かに子どもの死体を宣伝に使うなんて許しがたいことに思えるけど、少なくとも子どもがイスラエルの爆撃によって殺されたことは事実なわけですよね。

ヒズボラがイスラエルを挑発するような行動をしていることは非難されるべきだと思うけど、軍事力で圧倒的に勝っているイスラエルの横暴を停めるにはやはり国際社会の圧力が必要なのじゃないかと思います。イスラエルがどんどん入植地を広げ、パレスチナ難民を作り出したとき、国際社会はそれを止めることができなかった。パレスチナの人たちは侵略されるがままになっているしかないのでしょうか。「どっちもどっち」という議論はここでは成り立たないのではないかと思います。

投稿: じゃりんこ | 2006.08.02 22:10

>パレスチナの人たちは侵略されるがままになっているしかないのでしょうか。
そうですね、それはよくないですね。

だけどいつまでこれを繰り返すのか。。。
民族、宗教が違うからって共存の道を探ることが
本当に不可能なのか。

今見える行動の裏にはいろんな国や民族の思惑や陰謀があるのかもしれなくて私にはよくわからない。
ただ日本で一人の子供の命が奪われたことをたくさんの人たちが悲しんでるのと同じ時に
何十人もの子供たちが大人の放った爆弾で命を落としている。
命の重さが違うとは思いたくないの。
どうすればうまくいくのか、あきらめずに考えてほしい(他力本願)と思うのです・・・。

投稿: ぴよ♪ | 2006.08.03 22:48

ぴよ♪さん、

私もそれほどよくわかっているわけじゃないけど(--;)、私の理解している範囲で書くと、

>民族、宗教が違うからって共存の道を探ることが
本当に不可能なのか。

問題はそこじゃないのだと思います。
民族、宗教は一種の口実にすぎなくて、結局は誰が土地を取るのか、という話。限られた土地をどうやって分けるのか。同じような価値のある土地が無尽蔵にあれば、たぶん争いは起きないのでしょう。でも現実はそうじゃない。

イスラエルが建国されたことで多くのパレスチナ難民が生まれました。そこでパレスチナ解放機構は、イスラエル国家を打倒し、全パレスチナに、ムスリム・キリスト教徒・ユダヤ教徒の全てが共存する非宗派的な民主国家を樹立することを目標として活動を続けてきました。しかし、闘争のなかで、イスラエル打倒ではなく、パレスチナ国家を建設することでイスラエルとの共存をはかる、という現実路線を選択します。ところがその結果生まれた「パレスチナ自治政府」の実態はとても自治とよべるものではなく、イスラエル側の一存で移動が制限されたりするという監獄状態だといいます。イスラエル側は「パレスチナ側がテロをおこなっている」と宣伝していますが、アメリカの庇護下にある(!)日本においては、イスラエルをサポートしているアメリカ寄りの報道がおこなわれており、イスラエル側の「テロ」はあまり知らされていない、というのが真実なのではないかと思っています。

命の重さが違うとは思いませんが、現実の扱われ方は違っていますよね。私たちにできることは、錯綜する情報のなかから真実をみきわめ、非難されるべき対象に非難の声をあげていくことかな、と思います。国際社会の監視の目があれば、イスラエルもめちゃくちゃひどいことはできないのでは、というのがひとつの希望です。

投稿: じゃりんこ | 2006.08.03 23:58

うん(また来ちゃいました^^)

>誰が土地を取るのか
「誰」の集まり、括りが宗教だったり同じ言葉を話すってことだったりするのかな、と思ったのです。
その括りが曖昧なのなら大規模な戦争にはなってないんじゃないのかな。
集団を形成する芯になるものが意識の中に強くあるから
排他的、攻撃的になるのかな、と思ったの。

>イスラエル側の一存で移動が制限されたりするという監獄状態だといいます
こういうことをもっと世間に訴えてイスラエル側の反省を促し
共存できるエリアを確立させていけたら、と思うのだけど
日本がいくら北朝鮮に抗議しても聞き入れられないように
世界中のあらゆる紛争に国連などが解決の方策を
見つけようとしてもなかなかうまくいかないように
違う立場、考えの人が共存するのは難しいのだな、と思います。
ましてそれが同じ土地にすんでるのだから余計に。
おまけに世界の警察を辞任するアメリカとイスラエルの関係がなあなあだし。

『私の乏しい知識からのイメージでは、二千年前にそこを出たゆだやたちが
第2次大戦後、中東に無理やりお尻をねじ込んで
周りに肘鉄食らわしてるように見える。 』のです。(mixi日記から)
が、長い歴史を見るとそんなに簡単に割り切れるもんじゃないのだろうとも思います。

>日本においては、イスラエルをサポートしているアメリカ寄りの報道
このごろはそうばかりではないように思います。

今回麻生外相がイラクに行ったそうですね。
よかった、と思った。
日本はアメリカの庇護の下にいるけれど
やはり独自の外交をするべきで、
『日本政府は、表向きはアメリカをはばかって、なんらの公式な態度表明を示していないが、
アセアン外相会議では、イスラエルを非難し、自制を求めた議長声明に賛成しており、
アメリカが拒否権を使ったイスラエル非難の国連安保理決議にも賛成している』
http://byoubyou.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_2d48.html から引用)
らしいことにも勇気付けられます。

>国際社会の監視の目があれば、イスラエルもめちゃくちゃひどいことはできないのでは、というのがひとつの希望です。
そうですね☆
できる限りいろんな角度の情報から筋の通った判断をし、
声を上げることが必要なのですね。

投稿: ぴよ♪ | 2006.08.04 00:50

>辞任
⇒自認^^;

投稿: ぴよ♪ | 2006.08.04 00:51

ぴよ♪さん、

>「誰」の集まり、括りが宗教だったり同じ言葉を話すってことだったりするのかな、と思ったのです。

なるほど。
同胞であれば、「ないもの」をわけあえるけど、宗教や言葉が違う人にはそんなことができない...? でも、そうでもない気もします。PLOがもともとムスリムもキリスト教徒もユダヤ教徒も共存できる民主国家の樹立をめざしていたように...パレスチナの人たちがイスラエルに対して怒りを感じているのは、イスラエルが違う宗教や言葉を持っているからではなく、イスラエルが現実に彼らの生活や命を脅かしているから、ですよね。

そういう行動を続ける相手に対し、何ができるのか。自爆テロのような悲しい道を選んでしまう人もいる。彼らがそこまでしなければならない理由を私たちはもっと考えなくちゃいけないような期がします。

日本の外交はどうなんでしょうね。イスラエル非難の決議が石油のためだけでなければいいのですが...やっぱり、どうみても、アメリカの態度は非難されるべきですよね...

こんなことを言ってる私も基地で働いているわけですが(--;)、基地に住んでいる人もみんなアメリカの態度を支持しているわけじゃない。ただ、このAFNの放送を聞いたとき、こういう放送を流すことで、「イスラム教徒はわけのわからないやつだ」みたいな印象をアメリカ国民に与えようとしているんだなぁ、と思って。そしてそれを信じてしまう人もたくさんいるんだろうなぁと思って。イスラム教徒はわけのわからないやつで、共存するのはむずかしいぞ、と宣伝している人がいる気がします。なんのために?どうしてアメリカはイスラエルを支持するのか?それによって利益を得るのは誰なのか?みたいなことを考えなくちゃいけないのかな、という気がします。そうやって、現実に戦いをなくす道につなげていければいいんですけどね。でも少なくとも、ぴよ♪さんとか私とか、こういう争いが起こっていることに対してなんとかしたい、と考えている人はいるわけで、そういう人を少ーしずつでも増やしていくことにも意味があると思いたいですね。

投稿: じゃりんこ | 2006.08.04 20:28

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