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友達じゃない

3-5歳児クラスでは毎日あちこちでもめごとが起こる。誰かがおもちゃをとったとか、蹴った、たたいた、押した...子どもが私のところへ言いにきても、その現場を見ていないので仲裁がむずかしいこともあるが、とにかく手出しをするのはよくないことだ、という共通理解はあるようだ。

結構多いのが、「○○ちゃんが私とは友達にならないって言った」というようなもの。特にふだん仲良く遊んでいる子に言われるとショックなようで、泣きながらそれを保育者のところに言いに来ることもある。その子と一緒に、「友達にならない」と言った子のところへ行き、「どうしてそんなことを言うの?」と訊くと、「だって...」と言って、「だって友達じゃないから」「だって友達になりたくないから」というような答えがほとんど。その子が何か悪いことをして一緒に遊びたくない、というような理由がある場合より、今日は他の子と遊びたくて、成り行き上そんなふうに言ってしまった、という程度の理由なのだ。翌日にはまた仲良く一緒に遊んでいる。ただ、「友達じゃない」というような言葉がどんなに相手を傷つけているのか気づいていない。そんなふうに言った子が、別の子から同じように言われていやな思いをしていることもあるのに。

○○ちゃんに「友達じゃない」と言われていやな思いをしている子に、「××ちゃんは君の友達になるよ。今日は××ちゃんと遊ぼうよ」と言っても、「いやだ」と言う。「××ちゃんとは友達にならない」と言う。自分がその言葉に傷ついているにもかかわらず、別の子には平気で同じことを言う...

「△△が僕のこと大嫌い(hate)って言った」というようなのもある。言葉は人を傷つける。そのことを3-5歳児にわかるように話すにはどうしたらいいのか。「同じように言われたらどんな気持ち?」と尋ねても、「別にいいよ」と答えてしまう。もちろん本心ではないだろう。

クラス全員で、「友達」について考えることが必要なんだろうな。残念ながら今の私にはその力がないけど...

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絵本"How Do Dinosaurs Say Good Night?" by Jane Yolen

3-5歳児クラスも今日で最後。
大変なことのひとつがお昼寝時間。お昼寝したくない子もいるわけで、そういう子が自分のマットで、おとなしく静かに本を読んだりお絵描きをしたりできるならいいのだけど、この年齢の子が静かにじっとしてるというのはむずかしい話。他にも起きている子がいればついついおしゃべりしたくなり、お昼寝の必要な子どもを起こしてしまう。今日も眠くない子がたくさんいて、そのうち部屋のなかを走り出す子まで出る始末。どうしてお昼寝時間に静かにしなければいけないのか話をしようとしたけれど、とても無理であきらめ、とりあえずおやつにする。

おやつのあと、少しダンスをして気持ちをほぐし、そのあとお話を聞く体制にしたけど、とにもかくにも話を聞くために座ったのは3分の2くらいの子ども。教室のなかにブロックのコーナーとかごっこ遊びのコーナー、お絵描きのコーナーなどがあるため、どうしても自分の行きたいところに行ってしまう子がいる。まあいいや、ととりあえず座った子どもに対して、この本「恐竜はどうやっておやすみなさいを言うか」を読み始めた。

この本は1歳児クラスでもよく読んでいたので私の十八番のひとつ(^^)。
「パパが部屋に入ってきて、部屋の電気を消したら恐竜さんはどうするか?」
「尻尾をビシっとうちつけて『寝たくなんてない』って叫ぶかな?」
「地団太踏んで『もう1冊本読んで!』って言うかな?」
「テディベアを投げつけるかな?」
....という具合に、寝たくない子がやりそうなことを次々に列挙。
子ども達も恐竜の気持ちがよくわかるのか興味津々で聞いているし、部屋の他の場所にいた子達もだんだんと集まってきて座る。
結局、「恐竜さんはそんなことしなくて、ママとパパにハグとキスをしてそっとおやすみなさいを言うんだよ」というラストになるのだけど、途中大声で吼えたり、泣き叫んだり、というパフォーマンスがあるので、最後のささやき声との対比が楽しい。子ども達から「もう1回読んで!」という声があがる(^^)。

こんなふうに楽しいことをするだけならいいのだけど、「よくない」ことをした子にそれを納得させたり、よい方向にもっていく、ということができない。楽しい話は聞きたいけど小言を聞きたくないのは子どもだって同じ、というか、子どものほうがもちろんその傾向は強いだろう。同僚の保育士Aは、楽しくない話でも子ども達に聞かせる力がある。私はまだまだだ。

何故か子ども達は恐竜が好き。また機会があれば恐竜の別の本を紹介したいと思います。

How Do Dinosaurs Say Good Night?How Do Dinosaurs Say Good Night?
Jane Yolen Mark Teague

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クリスクロスアップルソース

"Criss cross applesauce!"
初めてその言葉を聞いたとき、なんのことかわからなかった。
Aがクラスの子ども達を、お話しを聞く体制にするために座らせるときに使う言葉で、あぐらをかいてすわること。「クリスクロス」は十字形のことで、交差させるという意味。「アップルソース」には意味はなく、語呂がいいので付け加えているという感じ。

Aが一言そう言っただけで、ちゃんとそのように座る子はほとんどいないが、子ども達はその言葉が何を意味しているのかは知っている。日本だと「体育座り」だけど、こちらではあぐらなんだなぁ。単に「本のエリアで座りなさい」と言っただけだと、正座に近い形で座る子もいるが、「クリスクロスアップルソース」と言うと、あぐらに直す(子もいる)。

プリスクールクラスに入ってみて初めて知ったことがいくつかあるので、また時々書いてみようと思う。

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ギブアップ

3-5歳児クラスに移って3週目。やはり子ども達は私の言うことはきかないので、昨日もう一度、園長先生に、私はこのクラスにはふさわしくない、と伝えた。

Aが強い調子で言うとほとんどの子ども達は話を聞くし、いったん話を聞く体制になれば、私が絵本を読んだり手遊びをしたりするのも楽しめる(手遊びで受けたのは"Baby Bumblebee" だけだけど)。でも、Aがいないと子ども達を話を聞く体制にすることができない。早番のAが帰ってしまうと、子ども達は好き勝手なことを始めてしまい、教室が秩序のない状態になってしまう。

昨日、私の仕事時間が終わったあと、園長先生と話していたら、別のクラスで事故が起こって園長先生はその対応に追われることになったため、話を終えることはできなかったが、今朝、副園長先生から、「来週から1歳児クラスにもどっていい」と伝えられた。保護者からも不満の声があがりはじめていたので、決断されたのだと思う。

昼休みに副園長先生と話し、「今後も少しずつでもこのクラスと関わるようにすれば」とすすめてくださったので、そうさせてもらおうと思っている。1歳児クラスから代わることなど考えていなかったのだけど、もっと3-5歳児のことを勉強して、もっと魅力的な活動も用意して、またの機会に備えたい。

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絵本"I Love You: A Rebus Poem" by Jean Marzollo

土曜の今日も午後から保育園に出かけて週案を作る。
部屋のどこに何があるのか、どんな本があるのか、どんな曲が使えるのかもわかっていないわけで、ちょっとずつ見ていくしかない。というわけでいくつか絵本を持ち帰ってきたら、中3の次女がこの本をおもしろそうに見ていた。なるほど、おもしろい(^^)。

I Love You: A Rebus PoemI Love You: A Rebus Poem
Jean Marzollo Suse MacDonald

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rebus というのは辞書をひくと「判じ物[絵] 《絵・記号・文字などの組合わせで語句を表わす》」となっている。
この本の最初は、Every bird loves a tree. と始まる。この bird と tree の部分がそれぞれ、鳥や木の絵になっているので、文字の読めない子ども達にも読みやすい。似たようなフレーズが3回繰り返された後、and I love you. という文が続く。で、この I は 目 (eye) の絵で、love はハートマーク、you は、アルファベットの U だ。 英語がリズミカル(韻をふんでいる)で気持ちいい。

実際に部屋で子ども達に読んだわけではないので、3-5歳児混合クラスでどのくらい受けるかわからないけど。2歳児は楽しめるだろうし、4,5歳なら自分で読むのを楽しめるだろう。

今日午前中は、100円ショップで何か保育に使えそうなものがないか探したし、ほぼ1日中仕事をしていたようなものだ。100円ショップで、1歳児クラスの子とそのおかあさんに会い、どうして部屋を替わったのか訊かれる。「部屋を替わりたいって言ったわけじゃないんでしょう」と言われ、私の希望ではなかったことを話すと、「ミスじゃりんこを1歳児クラスにもどしてほしいって管理職に伝えたのよ」と言って下さった。私自身、1歳児クラスのほうが自分にはあっているなぁと思うし、3-5歳児クラスでの力のなさを思うと迷いが捨てきれていないのも事実だ。ただ、こうやっていろんな絵本を読んだり、違った活動ができるのは楽しくもある。でも、毎週、土曜とか日曜に仕事(無報酬)をしないと追いついていけない状況はやはりきついかも。リーダーではなく、サブの保育士として入るのだったらもう少し楽にできたと思うのだけど...

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絵本 "The Big Yawn" by Keith Faulkner

3-5歳児クラスはやはり私には無理だと思い、園長先生に「1歳児クラスにもどりたい」と伝えたのだけど、「まだ努力が足りない」と却下され、引き続き苦戦中(--;)。

そんななかでも、子ども達の気に入ってくれた絵本をひとつ紹介。

まずは小さな虫が小さなあくび。次はおうむがあくび、そしてヘビ、ワニ、トラなど、だんだん大きな動物が大きなあくびをする。最後はもう、あくびというより大口をあけて叫ぶ感じになる(^^)。

最後のページにはたくさんの目が描かれていて、みんながそっと「おやすみなさい」と言うと、その目が星と月になってしまう、という仕掛け(^^)。

子ども達は保育者に合わせて少しずつあくびの真似をし、最後のページでみんなが目を閉じた後は、「起きろ!」と言って起こす(また目にもどす)のを楽しんでいる。

1歳児クラスでも楽しめたけど、時々、大きなあくびを怖がる子がいて、そういう子がいるときは読めなかった。単純だけど、絵もきれいで幅広い年齢の子が楽しめる。易しい英語なのでそのまま読んでもいいし、もし英語がわからなくても、絵を見て日本語で話してあげるのも簡単。くわしくはこちら
もう作っていないようで、2006年9月現在、アマゾンジャパンで1点だけ古本が買えるようですが、8000円以上もするのはちょっと無茶な値段だと思います。amazon.com の古本ならもっと安いのがあるので、送料を払ってもそのほうが安いかな。

The Big YawnThe Big Yawn
Keith Faulkner Jonathan Lambert

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苦戦中

3-5歳児クラス(プリスクール)に入って1週間。こちらの思い通りに動いてくれない子ども達に手を焼いている。

前担任がきびしい人で、教室のなかにたくさんのルールがある。たとえば「ごっこ遊びコーナーでは、赤ちゃんの人形で遊ぶだけならいいけど、食べ物のおもちゃは出してはいけない。」など。「せっかくおもちゃがあるのにそれじゃつまらないじゃん」と、お片づけをきちんとすることを約束して食べ物のおもちゃを出すことを許可しても、いざ片付けの時間になると片付けない。

「とにかく子どもが言うことをきかないのできびしくしなければいけない、時には怒鳴らなくてはいけない」というのが私にアドバイスしてくれる保育者達の共通した意見。怒鳴ったりしたくない、と思っていたのだが、子どもが納得できるように話す力もなく(こちらはスジの通ったことを言っているつもりだが、とにかく拒否される)、私ひとりだと教室は収拾のつかない状態に。何か楽しいことを、と思っても、それ以前に、子ども達をこちらに向ける力がないのだ。

結局、プリスクールから1歳児クラスに移ってきていたAが一緒に部屋に入ってくれることになった。彼女が大声を出し、悪い言葉使いをした子にはきびしく対処し、そうしてようやく保育者の話を聞く状況になる。Aは怒鳴るだけでなく、子どもが楽しめる話もするし、だから子ども達も彼女の話を聞くのだろう。

今日は都心で研修があり、一緒に行った副園長先生と話していたのだが、管理職側としては、「怒鳴って子どもを従わせる」、そういうクラスからの脱却を狙って私を配置したのだと言う。しかし現実は、言うことをきかない子どもを従わせようとして、子どもから反抗的な態度を引き出すだけで、「今日はこの子がどんなふうによくないことをしたのか」というのを記録する毎日。1歳児クラスで、毎日、子どもの良い面を見つけて観察カードを書いていたのとまるで反対だ。このままでは、子どもに楽しい経験をさせるどころか、子ども達の保育園生活がまるで楽しくないものになってしまう...

とりあえず、今日、副園長先生に保育園の鍵を貸してもらったので、明日の日曜日、保育園に行って、子ども達のファイルを読んだり、どんな教材があるのかを見て何ができるのかを考えようと思う。

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クラス替え

基地の保育園で働き始めて今週末で丸7年になる。0歳児クラスで約1年間過ごした後は、ほとんどずっと1歳児クラスだった。最初は、ケガの多さや噛みつきの問題とそのことについての保護者との対応に悩んだけど、だんだんそれにも慣れて、1歳児クラスはとても楽しくなり、クラスを代わるつもりはなかった。ところが先週木曜、園長先生から「3-5歳児クラスを持ってくれないか」と言われた。そのクラスは、もう2年以上ある人が担任しているのだが(これはうちの保育園ではかなり長い)、その人がクラスを代わりたいと言ったらしい。彼女が代わりたいと言うからにはよっぽどのことがあったんだろう、と思ったが、何があったのか聞いても、園長先生は「おもしろい子がひとりいる」と言うだけ。「おもしろい(interesting) って...手がかかる(handful)ってことですか?」と聞くと、「そういうわけじゃなくて...ユニークな子よ。」

園長先生は8月に赴任したばかり。今いる保育者の履歴書を見て、私が以前小学校の教師をしていたということから、「やってみないか」と声をかけたのだという。私も大きい子のクラスに興味はあったが、3歳児の英語はとてもわかりにくいので私の英語力では大変だろう、と尻込みしていた。でも園長先生に「6年間、ずっと同じことの繰り返しでいいのか。新しいことにチャレンジしてみたら」と言われ、やってみる気になった。

昨日、今日とそのクラスに数時間入ったのだけど...正直言って大変だ(>_<)。子ども達はこちらの言うことをきかないし...「おもしろい子」が誰なのかは数時間でわかった。やりたくないことがあると棚の上や机に上り、決して降りようとしない。でも、「おもしろい」のはその子だけでなく...(--;)。しかも3-5歳児と年齢の幅が広く、まだトイレの失敗をする子もいるし、靴やズボンを全部ぬがないとトイレができない子もいる。

担任していたDはきびしくおさえつけるタイプで、昨日、今日と一緒に過ごしていても、彼女が子ども達に笑顔で語りかける場面はほとんど見なかった。確かに子ども達は保育者の思うように動かず、「勝手なこと」ばかりするし、悪いこともするし、きびしくしなければいけない部分はあると思うけど...

「やってみてどうしても無理だと思ったら1歳児クラスにもどっていいから」と言われたのだけど、とりあえずやってみたいな、と思っている。

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映画「太陽」

この「太陽」は昭和天皇のこと。天照大神の子孫であることを意味しているそうだ。そしてこの作品を撮ったのはロシア人のアレクサンドル・ソクーロフ監督。昭和天皇を演じているのはイッセー尾形で、全編日本語の映画(米軍とのやりとりは英語)をロシアの人が作った、ということにまず驚く。ハリウッドだと、「Sayuri」(Memoirs of a Geisha)みたいに、日本の話なのに全編英語なんていう映画が作られたりするが、この映画がロシア語で撮られていたらかなりヘンな感じがしただろう。その点で、とても誠実に作られていると思う。脚本を書いたのはロシアの人のようだが、実際は日本人スタッフとのやりとりのなかで作られていったのかなぁ。

第二次世界大戦が終わりに近づいていた頃、現人神とされていた天皇の日常を描いている。もちろん、実際どんなものだったのかはわからないわけだけど、イッセー尾形がかなり雰囲気を出している。画面が暗く、会話も少なく、ゆっくりゆっくり話が進んでいくので、見ていてちょっと眠くなる。東京は空襲を受け、悲惨な状況になっているのに、天皇はどのくらい事情を把握していたのだろう。本当に、戦局のことを考えるより、好きな生物の研究に没頭していたのだろうか。

この作品は、日本での公開を引き受ける配給会社がなかなか現われなかったらしい。 日本では、天皇のことを扱うのはやはりタブー視されている部分があるわけだ。この映画、天皇の言動に結構笑ってしまうようなところがあるし、扱いを間違うと微妙な問題になりかねないだろうから...。昭和天皇が実際どんなふうに考えていたのかはわからないけど、生物学者としては、神扱いされることにとまどいを感じていただろうなぁとは思う。

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パソコンの世話

8月19日、1週間の帰省からもどってきた翌日にパソコンがこわれた。落としたりぶつけたりしたわけでなく、水をかけたわけでもない。調子が悪かった様子もないのに、ハードディスクが物理的に壊れるなんて、わけがわからなかった。多分、暑かったせいなのかな、と思う。雨戸を閉めていったので、部屋は暑くなっただろう。テレビの予約録画をパソコンでしているので、何度かパソコンが自動的に立ち上がったはずで、普通は自動的に電源が切れるのだが、たまたまパソコンが起きたときに、ウィルス対策ソフトの更新か何かの関係で再起動したパソコンが終わらず、帰ってきたときには、パソコンがついたままの状態だった。それで熱にやられたのかなぁ...?

なんといっても、バックアップをまったくとっていなかった(^^;)のが痛かった。とらなくちゃ、とは思っていたものの、新しいパソコンは調子よく動くし、ついつい油断していた。このパソコンを買ったときに、250ギガのハードディスクがCドライブが240ギガ、Dドライブが10ギガ、というふうに割り当てられていて、買うときに、それって問題じゃないのかなぁ、と思ったのだが、Cドライブになんでもかんでも入れるのは楽は楽なので結局そのままにしてしまっていたのだ。その結果、私は、トルコ旅行の写真、保育園の子ども達の写真、家計簿など、たくさんのデータを失ってしまった。

そこで、修理からもどってきたパソコンを今度はCドライブとDドライブが半分ずつくらいになるように分割し、基本的に、Cドライブにソフト、Dドライブにデータを保存するようにした。パーティションサイズの変更には、Acronis Disk Director Suite 10.0 というソフトを使用した。

さらに、バックアップを手動でしようとしても私のズボラな性格では無理なんだ、と思い知り、バックアップが自動でできるように設定した。250ギガの外付けハードディスクをつないで、パソコンの状態を丸ごとバックアップする Acronis True Image 9.0 というソフトを使うことにした。最初、パソコンを終える度にバックアップを取る、という設定にしたが、そうすると終わるのにとても時間がかかるので、こちらは1ヶ月に1回とし、外付けハードディスク に付属していたバックアップソフトで1日1回データのバックアップを取ることにした。バックアップをとりたいデータを選んで(お気に入り、IMEの辞書、マイドキュメント、家計簿など)1日1回自動でバックアップが更新されるように設定。これは結構便利。

これだけのことがそう簡単にすすまず(Acronis のふたつのソフトがスムーズにインストールできなかったり、テレビの予約録画ができなくなったり。パソコン雑誌に書かれていることを、よく意味もわからず、環境変数とかをいじったのが悪かったようだ(^^;))、苦戦したけど、なんとかほぼ落ち着いた。今回のことでバックアップの大切さは身にしみたので、それだけはよかったかな。ノートのほうも早いとこバックアップの設定をしなくちゃ(^^;)。

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見通し

基地内の道路が一箇所工事中で、信号機が設置されて、片側通行になっている。ありがたいのは、あと何秒待てばいいのか、という表示が出ることだ。数字がひとつずつ減っていき、あと少しで青になる、とわかることでずいぶん待つのが楽になる。

先日、パソコンが壊れたときに、富士通のサポートに電話したが、そのとき、「ただいまの待ち時間はおよそ4分です」というメッセージが流れてストレスなく待つことができた。こういった問い合わせの電話は延々と待たされることが多く、1時間待ってもつながらない、ということも珍しくないが、せめて、自分が何人目なのかがわかるといいかな、と思う。

というのは、先日、最寄のJRの駅で京都行きの切符を買ったとき、人のいる窓口でなく、他の駅と共通の窓口のようなところを利用しなければならなかったのだが、「ただいま、他の駅で応対しています。お客様は3人目です」というようなアナウンスが流れて、これもありがたかった。そして、ひとり終わるごとに、「お客様は2番目です」というふうに知らされるのだ。

あとどのくらい待てばいいのか、という見通しがあると、待つのはずいぶん楽になる。ガザで国境を封鎖され、いつ開くのかわからない、でも待つしかない、という状況はつらいだろうなぁと思う...

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長いものグラタン

奥薗寿子さんの「おくぞの流簡単激早たっぷり野菜おかず229」という本で「チーズと長いもとめんつゆ、これが不思議と合うんです」として紹介されていたもので、「ほんとだー」と思ったのでここで紹介。

皮を向いてざく切りにした長いもをビニル袋に入れて麺棒でたたく。それに牛乳をまぜる。グラタン皿にもみのりをしき、そのうえに牛乳と混ぜた長いも、とろけるチーズ、さらにまた、のり、長いも、チーズと重ねてオーブントースターで焦げ目がつくまで焼く。焼きあがったらめんつゆをかける。できあがり(^^)。

牛乳を吸ってブヨブヨになった海苔が見た目はよくないので、「これをうちの職場のポットラックに持っていくわけにはいかないなぁ」という話は出た(アメリカ人で海苔が嫌い、という人は結構いるようだ)けど、我が家での評判は上々。

この本は、本当に簡単にできて(調理時間10分以下、というようなものがほとんど)美味しいものが多い。調味料に、砂糖ではなくハチミツが使われていることが多いのや、ごま、かつおぶし、昆布などを多用しているところも私好み。それから、野菜が50音順に並んでいるので、冷蔵庫にあるものを見て「これを使った料理を作りたい」というときに使うのにとても便利。肉や魚介類も使われているので、ベジタリアン料理というわけじゃないけど、「手間はかけたくないけど美味しく野菜を食べたい」という人にはおすすめの本です(^^)。

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映画「ディア・ピョンヤン」

在日コリアン2世の監督が、その父親の姿を描いたドキュメンタリーというくらいしか知らなかった。宣伝に使われている、父親の人の良さそうな笑顔が印象的で見にいきたいと思ったのだが、確かに期待を裏切らないおとうさんだった(^^)。

父親は、韓国済州島の出身で、15歳のとき、日本に渡ってきた。終戦を日本で迎え、祖国が南北に分断されるなか、北朝鮮を祖国として選び、朝鮮総連のメンバーとして活動を続ける。1971年、3人の息子を北朝鮮に「帰国」させたとき、幼かった娘(ヤン・ヨンヒ監督)は両親とともに日本に残った。父は日本に残って南北統一の手助けをしたあと、祖国に渡るつもりだったのだが、歴史は父の期待したようにはすすまなかった...

大阪市生野区にある自宅での2003年の大晦日のシーンから映像は始まる。撮影は、カメラマンではなく、監督自身がホームビデオで行なっている。監督は、北朝鮮を讃える両親に賛成しきれないものを感じていて、カメラを通じて様々な疑問をぶつけていく。

今日は、上映のあと、ヤン・ヨンヒ監督とアジア・プレス代表の野中章弘さんとのトークショーがあった。そのとき、監督が言っていたのは、「マスコミが流している北朝鮮のイメージはあまりにも一面的だ。パレードで一糸乱れぬ動きをする人たち、将軍様を讃える人たち、拉致、ミサイル、あるいは美女軍団。でも、普通の生活がある、ということを知ってほしい。」「いい人もいれば悪い人もいるし、スケベな親父もいる。」...さらに、印象に残った話は、「人生は選択の繰り返し。今日の晩に何を食べるか、から始まって、北か南か、帰国させるかさせないか、などなど。そのときは小さな違いに思えたものが、何年もの月日がたってみると、その選択の違いが大きな違いを生んでいることに気づく。」

3歳の女の子が、おばさん(監督)やおじいちゃんにじゃれたり、ぐずったりする映像に、「どこの国の子どもも同じだなぁ」と思う。ピアノがとてもうまいティーンの男の子や、きちんと整頓された家の内部の映像に、結構生活にゆとりがあるんだ、と思う。もちろん、現実はそうではなくて、監督が来るとなると、彼女がゆったりお風呂に入れるようにと水を節約しておいてくれたりする、という、そんな生活。

制約はあるものの(撮影したフィルムは出国のとき、すべて検査されたそうだ)、北朝鮮の普通の生活に触れることのできる、貴重な、そしておもしろい作品だった。
監督は話のわかりやすい、魅力的な女性で、トークショーもおもしろかった。パンフレットを買ったのだが、そのなかで自分の行為を、「キャメラを持ち、他人の私生活に踏み込むという暴力的で傲慢な作業」と書いておられて、ああ、これがこの人のフィールドなんだなぁと思った。そうまでしても撮りたいもの、伝えたいことがあったのだ。

(以下ネタバレ)

続きを読む "映画「ディア・ピョンヤン」"

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子どもの休憩時間は教師の仕事時間

もう20年以上、中学校の教師をしている友人の話。

友:全校集会で話を聞いてへん子どもに注意したときに、「なんやこいつ」っていう顔をされたらそれで終わりやねん。
じゃりんこ:なんで?
友:ふだんから子どもと関係をつくっとくねん。そしたら、そういう場面で、こっちの言うこと聞いてくれる。
じゃ:どうやって関係を作るわけ?
友:休み時間に子どもと遊ぶねん。冗談のひとつも言うて。授業時間とか生徒指導とかいうけど、子どもと一番関われるのは休み時間や。何か問題が起こるのも休み時間や。子どもの休み時間は教師の休み時間とちゃう。休み時間こそ仕事をしなあかんねん。廊下に腕組みして立って子どもを監視するんとちがうで。そんなん息がつまるだけやろ。子どもと遊ぶねん。

彼は、たとえば、3時間目が空き時間で4時間目に授業が入っているとしたら、3時間目の終わりのチャイムが鳴ったら教室に向かうそうだ。そうすると、授業を終わって職員室に戻ってくる教師と会う。そうじゃなく、休み時間の今こそ、子どもと関わる時間だ、というのが彼の説。もうひとりの友人も同じ意見で、今の中学に転勤になったとき、まず、職員室に帰るのをやめたそうだ。職員室が別棟になっていて帰るのに時間がかかるし、時間の無駄だ、と。彼が言うには、子どもの成長のためには、大人がどれだけ子どもに関わってやれるか、その総量が問題で、親とか地域の大人が忙しくなって関われなくなっているぶん、学校で関わってやるなら、休み時間とか部活の時間が大切になってくる、とのこと。

なんかすごく納得してしまい、改めてこの友人達を尊敬した。教師にも休憩時間は必要だとは思うけど、多くの先生が彼らのような考えを持っているなら、学校もずいぶん変わるのじゃないかと思う。

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映画「ユナイテッド93」

2001年9月11日にハイジャックされた4機の飛行機のうち、目標に到達することなく墜落したのがユナイテッド93便。その機内で何があったのか、ということを「事実に基づいて」ドキュメンタリー風に描いた映画。

飛行機に乗るっていうのは、私の場合、まず、旅へ行くときなので、ウキウキした気分のことが多い。飛行機に乗り込む人々が映し出されるシーンを見ながら、そんなことを考えていた。やがて、飛行機の航行を管理する管制センターのシーンになる。飛び交う飛行機に指示を出す人たちを見て、「私にはこういう仕事はできないなぁ」と思う。管制センターでは、アメリカン11便と交信ができないことに気づき、何かがおかしいと感じ始め、ハイジャックの疑いが持たれる。軍と連絡を取り、事実を確かめようとの努力がなされるなか、ワールドトレードセンターが炎上しているというニュースが入る...

ユナイテッド93便にも「テロの実行犯」が乗り込んでいた。彼らは時機を見て活動を開始。爆弾を示して、乗客を威嚇。スチュワーデスを脅し、コックピットを開けさせて、乗っ取る。機内はパニック状態になる...が、やがて落ち着いてなんとか対処しようとする人が出てくる。

ここで描かれているようなことが事実なのだとしたら、すごいと思う。最後まであきらめず、なんとか状況を改善しようとする人たち。何か事を成すときに意見をまとめるのは平常時でもむずかしいのに、みんなで力をあわせてテロの犯人に立ち向かっていく。

でも、ここで描かれているのはあくまでも想像に基づくものだ。ユナイテッド93便の乗員乗客は全員死亡している。飛行機の電話を使って家族に電話した人がいたから、その話などをもとに創作されたのだろう。ただ、ブラックボックスを解析しても、このような事実があったと思われるような会話はなかったともいう。そもそも、ユナイテッド93便は墜落したのではなく、首都にダメージを与えることを恐れた軍によって撃ち落されたのだ、という説もあるらしい。

何が真実なのかは私にはわからない。ただ、「この映画は事実をモチーフにしているけれど、想像に基づいて作られたものなのだ」ということはおさえておくべきだと思う。

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