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友達じゃない

3-5歳児クラスでは毎日あちこちでもめごとが起こる。誰かがおもちゃをとったとか、蹴った、たたいた、押した...子どもが私のところへ言いにきても、その現場を見ていないので仲裁がむずかしいこともあるが、とにかく手出しをするのはよくないことだ、という共通理解はあるようだ。

結構多いのが、「○○ちゃんが私とは友達にならないって言った」というようなもの。特にふだん仲良く遊んでいる子に言われるとショックなようで、泣きながらそれを保育者のところに言いに来ることもある。その子と一緒に、「友達にならない」と言った子のところへ行き、「どうしてそんなことを言うの?」と訊くと、「だって...」と言って、「だって友達じゃないから」「だって友達になりたくないから」というような答えがほとんど。その子が何か悪いことをして一緒に遊びたくない、というような理由がある場合より、今日は他の子と遊びたくて、成り行き上そんなふうに言ってしまった、という程度の理由なのだ。翌日にはまた仲良く一緒に遊んでいる。ただ、「友達じゃない」というような言葉がどんなに相手を傷つけているのか気づいていない。そんなふうに言った子が、別の子から同じように言われていやな思いをしていることもあるのに。

○○ちゃんに「友達じゃない」と言われていやな思いをしている子に、「××ちゃんは君の友達になるよ。今日は××ちゃんと遊ぼうよ」と言っても、「いやだ」と言う。「××ちゃんとは友達にならない」と言う。自分がその言葉に傷ついているにもかかわらず、別の子には平気で同じことを言う...

「△△が僕のこと大嫌い(hate)って言った」というようなのもある。言葉は人を傷つける。そのことを3-5歳児にわかるように話すにはどうしたらいいのか。「同じように言われたらどんな気持ち?」と尋ねても、「別にいいよ」と答えてしまう。もちろん本心ではないだろう。

クラス全員で、「友達」について考えることが必要なんだろうな。残念ながら今の私にはその力がないけど...

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保育」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰しています。 何だか国際政治の話みたいだなと思って読んでしまいました。(笑) 約1週間だけですが帰国しています。 週末にはガーナに向かいます。

帰りの飛行機の中でアル・ゴアの"An Inconvenient Truth"二度観てしまいました。 65万年間の気温と大気中のCO2濃度のトレンドとか、また海水温度の上昇がハリケーンや台風を大きくしている(ニューオリンズを襲ったカトリーナの場合、メキシコ湾に入ってからぐっと大型になっている)話、氷河(陸上)と氷山(海上)の違い、また赤道付近と南極・北極の気温上昇の違いとか、いろいろ勉強になりました。 11月21日発売というDVDも注文しました。

投稿: axbxcx | 2006.10.01 09:13

axbxcx さん、お帰りなさい(^^)。
ブログの更新頻度が少なくなってきていたのでお忙しいのかな、とは思っていましたが、向こうでの仕事を一段落させなくてはいけなかったのですね。それにしても1週間だけの帰国とはあわただしいですね。

ほんと、3歳児のケンカもまるくおさめることができなくて、どうやって大国のケンカにケリがつけられるだろう、なんて思ってしまいます。理屈の通じない相手というのは子どももだけど、大人でもそういう人はいますよね...結局、人を動かすのは理屈ではなく、何か別の要素なのでしょうかね...

"An Inconvenient Truth" は知りませんでした。日本公開はまだ先のようです(東京国際映画祭には来るようですが)が、おもしろそうですね。楽しみです。

投稿: じゃりんこ | 2006.10.01 11:45

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