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映画「太陽」

この「太陽」は昭和天皇のこと。天照大神の子孫であることを意味しているそうだ。そしてこの作品を撮ったのはロシア人のアレクサンドル・ソクーロフ監督。昭和天皇を演じているのはイッセー尾形で、全編日本語の映画(米軍とのやりとりは英語)をロシアの人が作った、ということにまず驚く。ハリウッドだと、「Sayuri」(Memoirs of a Geisha)みたいに、日本の話なのに全編英語なんていう映画が作られたりするが、この映画がロシア語で撮られていたらかなりヘンな感じがしただろう。その点で、とても誠実に作られていると思う。脚本を書いたのはロシアの人のようだが、実際は日本人スタッフとのやりとりのなかで作られていったのかなぁ。

第二次世界大戦が終わりに近づいていた頃、現人神とされていた天皇の日常を描いている。もちろん、実際どんなものだったのかはわからないわけだけど、イッセー尾形がかなり雰囲気を出している。画面が暗く、会話も少なく、ゆっくりゆっくり話が進んでいくので、見ていてちょっと眠くなる。東京は空襲を受け、悲惨な状況になっているのに、天皇はどのくらい事情を把握していたのだろう。本当に、戦局のことを考えるより、好きな生物の研究に没頭していたのだろうか。

この作品は、日本での公開を引き受ける配給会社がなかなか現われなかったらしい。 日本では、天皇のことを扱うのはやはりタブー視されている部分があるわけだ。この映画、天皇の言動に結構笑ってしまうようなところがあるし、扱いを間違うと微妙な問題になりかねないだろうから...。昭和天皇が実際どんなふうに考えていたのかはわからないけど、生物学者としては、神扱いされることにとまどいを感じていただろうなぁとは思う。

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コメント

はい、見てまいりました。
東京でしか上映していないと思ったら、横浜でも上映されてました。
平日の19時上演。250席くらいで、観客11名。・・・寂しかったです。

イッセイ尾形が、似ていないのに、昭和天皇を思い出させてくれたのに、びっくり。
天皇の本当の気持ちって、どんなんだったんだろう?って、考えました。
また、天皇家って何?とも思いました。

投稿: まみ | 2006.09.16 20:05

まみさん、

私も近くのシネコンでやっていたので見にいきました。観客は11名よりは多かったです。

皇太子の弟さんのところに男の子が生まれて、これに対するマスコミの対応を見ながら、男の子が生まれることがそんなに大事なことなのか、と思ってしまいます。赤ちゃんの誕生はおめでたいことですが、ひとりの人間を特別扱いすることに疑問は感じます。

投稿: じゃりんこ | 2006.09.16 22:49

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