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映画「トランスアメリカ」

性同一性障害を持つ主人公ブリー(というのは女性名で、両親からもらった名前はスタンリー)が、性転換手術を目前にして、自分には17歳の息子がいることを知る。スタンリーであったのは過去のこと、と関わりたくないブリーに対し、きちんと清算すべきだ、とカウンセラーに言われ、しぶしぶロスからニューヨークの留置場にいる息子トビーを迎えに行く。ロスで役者になるのが夢、と語る息子と、現在のその荒れた暮らしを見て、彼を放っておけなくなったブリーは、トビーをロスまでの車の旅に誘う。

ブリーはトビーに自分が父親であることを明かさないままで、トビーはブリーを単なるおせっかいなおばさんだと思っている。そんなふたりが旅を通じて少しずつおたがいを知っていく。旅の途中で出会う人々。旅のエピソードには意外な展開もあり、移り変わる風景とともに楽しく見ることができた。アメリカはやっぱり車で旅してみたいところだなぁと思う。

性同一性障害である自分を認めてくれない親に対して反発を感じてきたブリー。しかし、自分はトビーにとって理想の父親ではないことも感じている。荒れた暮らしをしながらも純粋な気持ちを持つトビーと、心優しく誇り高いブリー。ふたりのキャラクターが魅力的で、私好みの映画だった(^^)。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

今日は映画館で「ドリームガールズ」を観て、夜はDVDで「トランスアメリカ」を観ました。 妻が映画館で観て気に入って、DVDを購入していたものです。 で、まずショックだったのは主演俳優。 前知識なしに観たので、最後まで女性がやっているとは気がつきませんでした!! 特典のインタビューを観たら素敵な女性(フェリシティー・ハフマン)だったのでビックリ! 彼女の夫で「トランスアメリカ」の製作総指揮も担当したウィリアム・H・メイシーは機内映画の「ボビー」で観たところでした。 「ファーゴ」が印象に残ってますが、夫婦揃っていい俳優ですね。

「ドリームガールズ」、モータウン・サウンドのそっくりさんを作らなければいけなかったからかも知れませんが、歌にあまり魅力を感じませんでした。 例えばRentやオペラ座の怪人にように印象に残る曲がなかったのです。 あれならYou Can't Hurry LoveとかLove ChildとかEndless Loveを聴かせてくれた方がよほど楽しいような…。 主演のジェイミー・フォックスは、これまた最後までレイと同一人物とは気がつきませんでした。 レイでは「目」が見えなかったせいか…。

投稿: axbxcx | 2007.03.23 00:10

axbxcx さんのコメントを読んでいて、時々、奥様とは映画の好みが似ていそうだなぁと思うことがあります(笑)。トランスアメリカ、最後のほう、ちょっとそれはないだろう、と思いましたけど、好きな作品でした。フェリシティ・ハフマンはよかったですね。ウィリアム・H・メイシーの奥さんだとは知りませんでした。

ドリームガールズ、2度ほど、映画館で予告編を見たのですけど、いまいちときめかなかったので見に行っていません。RENT は予告編を見て、行こう、と思ったのですが。ブラックミュージック系のものはたぶん好きなので行こうかどうしようかとは思っていたのですが(ジェニファー・ハドソンの助演女優賞は納得、という話も聞いたので)、DVD 待ちになりそうです。

投稿: じゃりんこ | 2007.03.23 17:22

じゃりんこさん、妻がDVDを買うのは珍しいので、どんな映画かと思ってました。 でもホントに最後まで男優だと思ってました…。 妻はシネスイッチ銀座と下高井戸シネマと、映画館でも二度観たそうです。 そうそう、「麦の穂をゆらす風」も下高井戸で観たと言っていました。

夫婦で共通しているのは、沢木耕太郎が評を書いている映画はたいがい好きというところでしょうか。 彼の書いたものは昔から好きでしたが、「一瞬の夏」はフィールドノーツの書き方を学ぶための必読書として、鎌田彗の「自動車絶望工場」とともに佐藤郁哉に推薦されていました。

投稿: axbxcx | 2007.03.23 22:11

axbxcx さん、

観客がそんなふうに見てくれていたなら、フェリシティ・ハフマンとしては役者冥利につきるっていうところでしょうか(^^)。

沢木耕太郎は私は「深夜特急」しか読んだことがないです。これはおもしろかったので、またそのうち他の作品も読んでみようと思います。映画の評も書いている人なんですね。

投稿: じゃりんこ | 2007.03.23 22:52

沢木耕太郎ですが、朝日新聞の夕刊に月に1回「銀の森へ」を書いていて、我が家にはそれがスクラップされています。 一部は下記の朝日新聞のサイトで読めます。

http://doraku.asahi.com/entertainment/movie/review/list.html

「トランスアメリカ」については下記にありました。

http://transnews.exblog.jp/3530062/

投稿: axbxcx | 2007.03.23 23:21

axbxcx さん、

朝日新聞でしたか。
うちは毎日新聞で、金曜の夕刊に出ている「シネマの週末」という映画評をいつも楽しみにしています。沢木さんほど有名な人が書いているわけじゃないですが。

沢木さんも書いておられますが、確かに似たようなモチーフの映画が最近多いですね。「アメリカ、家族のいる風景」はあまり私好みではありませんでした。「ブロークン・フラワーズ」もいまいちぴんときませんでした。「家の鍵」は映画館で見逃してしまってDVDを待っているところです。

沢木さんが評を書いておられる「約束の旅路」は見に行くつもりです。

投稿: じゃりんこ | 2007.03.24 07:34

じゃりんこさん、ヴィム・ヴェンダースもジム・ジャームッシュも比較的初期の作品のファンだったりします。 「パリ、テキサス」とか「ストレンジャー・ザン・パラダイス」とか。

「アメリカ、家族のいる風景」「ブロークン・フラワーズ」は確かに似ていると思いましたが、去年観に行ったことさえ半分忘れていました。 ヴィム・ヴェンダースは表参道ヒルズに見に行った写真展の方が印象に残りました。 映画としても同じ頃に観た「白バラの祈り」とか「ククーシュカ ラップランドの妖精」、DVDで観た「クジラの島の少女」「ライフ・イズ・ミラクル」「ベルリン、僕らの革命」「グッバイ、レーニン」辺りはよく覚えてますが…。

いま映画館で観ようと思っているのは「ラスト・キング・オブ・スコットランド」と「サン・ジャックへの道」です。 後者は妻の推薦。 レンタルでは「ディナー・ウィズ・フレンズ」を探しています。

話は変わりますが去年の暮れにいまさらながらDVDで初めて観た「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」は本当に良かった…。

投稿: axbxcx | 2007.03.24 08:21

axbxcx さん、

やっぱり奥様とは見にいきたい映画が似ているようです(^^)。今日、「サン・ジャックへの道」見てきました。後で感想をアップします。

ククーシュカはよかったですね。言葉の通じない者同士の会話の可笑しさとか、フィンランド人の死生観みたいなのがちょっとわかったのもおもしろかったです。「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」は私にはそこまでぴんとくるものはありませんでした(^^;)。

投稿: じゃりんこ | 2007.03.24 20:44

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受信: 2006.10.25 17:34

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受信: 2006.11.07 21:42

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