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映画「明日へのチケット」Tickets

私がこの映画を好きなのは、ひとつには電車が舞台になっているから(^^)。何故か電車の旅が好きで(父が国鉄の運転士だったせいかもしれない)、海外に行けば機会を見つけては電車に乗っている。この映画は主にイタリアが舞台。私が3年前にイタリアを電車でまわったときは、個室に乗ることが多かった。だいたい一室は6人がけになっていて、同室になった人と話をしたり、押し黙ったまま気まずい雰囲気だったり。まちがえて喫煙室に乗ってしまったこともある。(込んでいたので、気がついても禁煙室に移れなかった。)この映画では、個室でない席が舞台になっていることが多かったが、スイスで乗った電車はこんな感じのが多かった。聞こえてくる会話がドイツ語だったのが、途中からフランス語になったり、と、ひとつの国のなかでいろんな言葉が話されているんだなぁと思ったものだ。この映画にもいろんな国の人が乗り合わせ、いろんな言葉が話されていて、国際列車なんだなぁと感じさせられる。見ているうちに、私も電車の旅の楽しい気分を思い出し、話にひきこまれていった。

この映画は、イタリア人エルマンノ・オルミ、イラン人アッバス・キアロスタミ、イギリス人ケン・ローチの3人の監督が共同制作している。3つのエピソードはそれぞれ独立しているが、つながっていて、同じ時間軸で話がすすんでいく。

私が一番好きなのは、第三話ケン・ローチ監督のものだった。自分達のひいきのサッカーチームがローマで試合をすることになり、その応援のためにスコットランドから出てきた青年3人組。サッカーのユニフォームを着ている少年に親近感を感じて声をかけ、彼がアルバニア出身であることを知る。軽い気持ちでサンドイッチを分けてやり、試合のチケットを見せびらかして楽しいひと時を過ごす。その彼がサンドイッチを席に持ち帰って家族で分けている姿を見て、残っていたサンドイッチをその家族にあげてしまう。その後、車掌が検札に来て、ひとりのチケットがなくなっていることがわかる。3人のうちのひとりが、あのアルバニアの少年が盗ったのではないかと言い出して...

難民に同情をしても、自分自身、そのチケットをもう一枚買うほどの余裕はない。自分達には手に負えない問題だ。...「難民問題」というように大上段にふりかぶるのではなくて、普通の人の感覚で描かれているので感情移入がしやすい。最後はちょっとびっくりさせられて...楽観的だと言われるかもしれないが、とても気持ちのいい終わり方だった(^^)。

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コメント

帰国したら是非観たい映画です。 今年の春、妻が借りて来たDVDでケン・ローチ監督の「やさしくキスをして」を観ましたが、なんだか監督の人柄がわかるような映画でした。 あとは「カルラの歌」、結構印象に残りました。

投稿: axbxcx | 2006.11.20 04:20

axbxcx さん、

「やさしくキスをして」、私も数ヶ月前にDVDで見ました。結構印象に残っているシーンがあるのに最後どうなったんだかを覚えていません(^^;)。ラストで「えぇ、これで終わり?」と思ったような覚えがあります。「明日へのチケット」のラストは私好みでした(^^)。できれば「麦の穂をゆらす風」も見たいと思っています。

投稿: じゃりんこ | 2006.11.20 19:55

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