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エピペンと簡易吸入器

DVDで「ファイヤーウォール」という映画を見ていて、ピーナッツアレルギーのある男の子がピーナッツの入ったクッキーを食べてアレルギー症状を起こす場面があった。激しい呼吸困難で命に関わるような状況だが、エピペンを注射して事なきを得る。

エピペン epipen というのは、アレルギー症状(アナフィラキシー)が起きたときのための薬液が入っている注射器。私が初めてこれを見たのは、保育園でメディカルトレーニングを受けたときだった。アレルギー症状が起きたときに太ももに注射する、と言われても、正直、ちょっとこわい気がする。が、実際、うちのクラスの子どもでエピペンを保育園に置いている子もいた。食物など原因のわかっているアレルギーについては基本的にアレルゲンを入れなければいいわけだけど、万一のときには保育者も対応しなければならない。

日本では見たことないなぁと思っていたのだが、現在は手に入るようになっているようだ。でもまだまだ一般的ではないし、注射できるのは親か医師で、教師や保育者については注射することができないらしい。

同様に、アメリカではよく見かける喘息用の携帯吸入器(インヘイラー)も日本では見かけたことがない。娘達に見たことがあるか尋ねると、長女が「新体操クラブに入っていたとき、クラブのあとで使ってる人がいた」と言うので "inhaler" で画像検索して写真を見せ 「こんなのだったか」と訊くと「そんなに小さくはなかった」とのこと。日本で「吸入器」というと、だいたいもう少し大掛かりなものになるようだ。

インヘイラーはうちの保育園でも何人かの子どもは使っていて、私も実際に使ったことがある。乳幼児に使う場合は、上の画像のように小さいのではなく、補助器がついているが、自分で使えるようになると、片手におさまるような本当に小さなものだ。映画 "GOAL!" の主人公もいつもこれを携帯していた。彼は貧しい家庭に育っているが、そんな彼でも携帯用の吸入器を使うのはそれほど大変なことではないわけだ。

どうしてこんなことを書いたのかというと、なんでもアメリカのマネをする日本なのに、エピペンや簡易吸入器はどうして普及しないのかが不思議だからだ。エピペンは実際、緊急時には役にたちそうだし、簡易吸入器も喘息の人にとって有用なものならもっと普及してもよさそうだけど。実際にはそんなに有用なものではないんだろうか?それとも私が知らないだけで、今はもっとよく使われているんだろうか?純粋に素朴な疑問なのでご存知の方は教えてください。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

ピーナッツアレルギーの問題が原因でアメリカのエアラインからはピーナッツのおつまみが消えて随分時間がたちました。今でもときどき「ピーナッツないの?」って聞かれることがあります。

あとインヘイラー、私風邪ひいて咳が止まらず日本の普通の病院で写真と同じくらいの大きさのものを出してもらったことがあります。色は赤でしたけれどね。

投稿: Kanani | 2007.02.25 09:00

Kanani さん、

そうなんだ、アメリカのエアラインではピーナッツを出さないんですね。一昨年トルコに行ったとき、ウズベキスタン航空では出していた気がします。航空機内でアナフィラキシー症状を起こす人がいたら大変ですよね。エピペンは常備されているのかな。それとも可能性のある人は自分で携帯しているものだから航空会社として提供はしないのかしら。保育園でも基本的に「薬」は提供しません。親が「使ってくれ」と医者のサインとともに持ってきているものだけを使います。

インヘイラーはそうなんですか。日本でも使われるようになってきているんですね。日本では喘息の人がアメリカに比べて少なくてめだたないのかな。教えてもらってありがとうございました(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2007.02.25 19:27

航空機からピーナッツが消えたのはそんな理由があったとは・・・知りませんでした。
インヘイラーという名前は知りませんでしたが、私の周囲には喘息患者が多くて(なぜだろう?)見慣れたな薬です。軽度の症状の人が使っている物はもっと小さいですが、重症になると写真のような物や円形の物もよく見かけます。
でも、これは心臓に負担をかける副作用がある薬なので、一晩で使ってしまい心臓発作で亡くなったとか、常用していた人が心臓病で亡くなったという話はよく聞きました。最近の薬は改善されているのか、どうなのか。
でも発作が起きた時にはこれがないと大変だから、ありがたい薬ですが。

投稿: viviarosa | 2007.02.27 21:38

viviarosa さん、こんにちは。
あの、初めてコメントをいただいたときには気づかなかったんですが、この間メーリングリストを見ていて「あ!」と思いました。私の知っている方ですよね。コメントありがとうございます(^^)。

ピーナッツのこと、私もそんな事情はまったく知りませんでした。アメリカ系の航空会社に乗ったのは8年前が最後かな。アメリカ系以外の航空会社ではピーナッツはまだ出ているような気がしたんですが、そうでもないのかしら。

インヘイラーは私が知らなかっただけで、日本でもかなり普及しているんですね。今日、ちょうど、またメディカルトレーニングがあって(毎年やることになってます)エピペンやインヘイラーを見ました。薬は使い方を誤るとこわいですよね。(「...亡くなったという話はよく聞きました」...ってこわいです(^^;))。インヘイラーはわりと慣れましたが、エピペンは使う場面に遭遇したくないです。

投稿: じゃりんこ | 2007.02.27 23:17

あら、じゃりんこさんったら鋭い!たぶん、予想はあたってます。
当分はばれないって思ってたのに〜(笑)
今後も楽しみにしています。

投稿: viviarosa | 2007.03.01 21:49

viviarosa さん、

あ、やっぱりそうでしたか(^^)。
ありがとうございます。
おひまなときにまた来ていただければ嬉しいです(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2007.03.01 22:27

お久しぶり♪

簡易呼吸器、私が中学生時代から使ってる子いましたよ。
また去年担当した子、喘息持ちで発作のおきそうな時期は
いつも持参していたのがこれでした。色は白っぽかった。
昼寝前だったかな、一日一度はやっていたように記憶します。

注射の常備はしていませんね。
保育園や学校に看護師がほとんどいないせいもあるかも。
常駐してても、どの程度許されるのかでしょうね。

今まで反応しなかった食材や花粉などで、急に発作がおき
救急車で運んだのを見たことがあります。
気づくのが早く何事もなかったからよかったけれど
そういう場合薬がそばにあると安心でしょうね。

投稿: ぴか | 2007.03.06 06:09

ぴかさん、どうも(^^)。

うん、簡易吸入器は今じゃ日本でも普及してるんですね。
私が知らなかっただけなのね。

エピペンのほうは、ネットで調べてみると、日本では教師や保育士が注射することができないようだから、学校や保育園には置いてないでしょうね。でも、蜂に刺されたとかでアナフィラキシーを起こすこともあるようだから、置くことを考えてもいいのかもしれません。副作用がないのかどうかがよくわからないし、保育者とかへの研修も必要だし、すぐにどうこうはできないでしょうけど、アレルギーを持つ子の親からの要望はあるようですね。でも、私も実際に使ったことはないから、使うのは正直ちょっとこわい(--;)。

投稿: じゃりんこ | 2007.03.06 20:51

こんにちは。
エピペンって、ものすごく高いんです。
小児用しかわかりませんが、17000円前後。
保険が効かないので、1万~2万と病院によって違いはあるみたいです。
高いのと有効期限が1年ちょっとなのと、体重制限があること、
本人か、親か、医師しか打てないこと、
練習用見ても恐怖を感じるのと、
どこの病院でも処方できるというわけではないことや、
実際打つタイミングが難しいという話も。
などなどの理由。。、

超アレルギーっ子のうちの子(4歳)にも常備させたいけど、
体重制限ひっかかるので無理なのよ~。
(常時15kg以上ないとね;;)


投稿: ucoiqq4 | 2007.06.26 09:50

ucoiqq4 さん、こんにちは(^^)。

そうなんですか、それは高いですね。1年間しか有効期間がないのに17000円ってちょっと簡単にはだせません(実際には使わない可能性も高い、というか使わずにすめばありがたいわけですものね)が、命にかかわることだから必要な人はそんなことも言っていられないんでしょうね。
私の担当した子でエピペンを持っていた子がいました(使わないうちに有効期間が過ぎました)が、軍人とその家族の医療費はすべてカバーされていて個人で払う必要がないので、お金の心配はしなくていいわけなんです。
体重制限は知りませんでした。その子は1歳でしたけど...

投稿: じゃりんこ | 2007.06.26 21:12

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