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レバノンの難民キャンプ

レバノンのパレスチナ難民キャンプからふたりの女性が来日し、その歓迎交流会があった。キャンプの幼稚園の先生をしているモナさんと、歯科の看護士をされているナディアさん。

Lebanonsweetsまず、ふたりがそれぞれの職場や自分の生い立ちについて英語で話し、そのあとレバノンからのおみやげのバクラワ(写真。甘すぎることなく、美味しかった(^^)。丸いお皿に入っているのはナツメヤシ)などをいただいた。その後、モナさんの話を聞きたい人とナディアさんの話を聞きたい人に分かれて歓談。ふたりともアラビア語のほうが話しやすいようで、参加していたシリアからの留学生がふたり、通訳をしてくださった。

私はモナさんの話を聞いた。モナさんの勤務する難民キャンプの幼稚園は午前8時から午後1時まで。家ではファーストフードなどを食べることも多いであろうと思われる子ども達のために、幼稚園ではなるべく健康的な食事を提供しているそうだ。年間で1万5000円くらいの保育料を家庭が負担しなければならないのだが、それが払えない家庭もあるため、そういう場合は近所の人などが負担している。キャンプのなかは狭いけれど、子ども達が安全に遊べる場を提供しているし、たまにはキャンプの外へ遠足に行くこともある。ただ、昨年は戦争で情勢が不安定になったためあまり外へは行けなかった。

先日、来日したガザのマジダさんの話に比べると、少しはゆとりがあるかな、という印象だった。キャンプの幼稚園の運営に、レバノン政府はいっさい財政的な援助をしていないが、海外のNGOからの支援を受けている。幼稚園の活動の写真を見ていても、クッキングや絵画、演劇など、楽しそうな子どもの様子が伝わってくる。

ただ「難民」であることのむずかしさ、というのはあるようだ。レバノンはパレスチナキャンプの人たちの国じゃないから、レバノン人が持っているのと同じ権利を持つことはできない。具体的には、土地や不動産を持つことができないし、公的な社会サービス(教育、保健など)を受けることができない。それらは国連の機関に依存している。また、高い教育を受けていても就くことのできない職業もたくさんある。なんといっても自分の家がない状態というのは不安定なもので、子ども達が絵を描くと決まって「家」の絵を描くという。

「難民」であることの大変さは私たち日本人にはなかなかわかりにくいことなのだろう。モナさんは日本に行くことが決まってまわりの人たちにはずいぶん自慢したそうだ。これから2週間日本に滞在されるので、たくさん楽しい経験をしてもらえたらいいと思う。

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