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ビデオ「母と娘」Anak

"anak" はタガログ語で「子ども」のことだそうだ。

うちの保育園では、フィリピン出身の人がたくさん働いている。
先日、トイレに行って部屋にもどる途中で、同僚のフィリピン人のAに会い、「あ、部屋にもどるんだったら、これ、Mに返しといて」と渡されたのがこのDVDだった。Mもフィリピン出身で、今、うちのクラスを手伝ってくれている(今週で終わりだけど(--;))。

じゃりんこ:どんな話?
M : 海外に出稼ぎに行ってたおかあさんの話で...(後略)すごくいい映画よ。私、泣いたわ。見る?
じゃ:タガログ語?
M : そうだけど、英語もあったんじゃないかな...あ、字幕がついてるわ。見れば?

ということで見ることになった。

ジョシーは香港で家政婦として働いていたが、ようやく仕事をやめてフィリピンに戻ってくることになった。6年ぶりに会う3人の子どもたちはすっかり大きくなっていて、子どもたちも母にどう接していいのか、戸惑っている様子。それでも末っ子の小学生の女の子はすぐに母になつき、高校生の長男も、母を家族として受け入れるが、最年長の長女カーラは母につらくあたる。ジョシーは夫が亡くなったときにも、勤務先の家庭の無理解のため帰宅することができず、カーラはそんな母を許すことができなかった...

海外に働きに行くフィリピン女性がかなり多いのは事実のようだ。それにしても6年も帰ってこられない、というのはつらいなぁ...自分の子どもが大きくなるのをそばで見ることができずに、他人の子どもの世話をしなければならないというのは...

ジョシーが空港(だと思う)で、出稼ぎに行く人たちを見ながら、友人と交わしていた会話が印象的だった。

「この人たちはみんなどうして海外に行くのかしら...お金、お金、お金。すべてお金のためなのよね。」
「男だったら、海外で働いたお金を送って家族を養えば、いい父親だって言われる。でも、女が同じことをしても、それだけでは『いい母親』として十分じゃないのよ。」

少しでもいい暮らしをしたい、と思って、大変な思いをして海外で働いたのに、帰ってみると家族の心はバラバラ。自分はいったい何をしていたんだろう、という思いにとらわれる。

フィリピン版「おしん」という感じかな。ジョシーが香港で受けた仕打ちがあんまりで、現実感がない。ジョシーの勤務先の家庭の人たちが徹底的に意地悪な人として描かれていて、いまどき(これは2000年の作品)そんな人はいないんじゃないかなぁと思うんだけど、Mは結構リアルな話ととらえていたようだから、それなりに現実を反映した設定なのかもしれない。...と思ったら、このサイト の説明によれば、監督は、多くの海外労働者にリサーチして実話で構成した話だということだ。ジョシーの受けた仕打ちが本当にあった話から構成されているとは...。そしてこの映画に共感するフィリピン人がたくさんいる(この映画はフィリピンで大ヒットしたらしい)というのが、なんというか、せつない...映画はすごく悲劇的な結末というわけではないんだけど、それもなんだか現実感がなくて....

せつないといえば、この映画の主題歌。聞いたことのあるメロディーだなぁと思っていたら、もともとフィリピンの歌で、日本でも加藤登紀子らが歌ってヒットしたそうだ。もと歌はこちら

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