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映画「パレスチナ、パレスチナ」

2002年、フランス人監督によって撮影された映画。パレスチナの人たちのふだんの生活を少し知ることができて興味深かった。監督は、イスラエルが占領下で施行している軍令集を読んだことがきっかけでこの映画を作ろうと思ったのだそうだ。あれもダメ、これもダメ、と軍令によって規制される生活。でも、映画のトーンは暗くもなくて、とりわけ子どもたちの明るさが印象的だ。

以下、完全ネタバレの私のための覚書。

まず、幼稚園や小学校などで人形劇をしてまわっている夫婦が紹介される。超満員の会場で整然と座っている子どもたち。人形達がキスをするのを見て笑いが起きる。ふうん、日本やアメリカの子どもたちと同じだなぁ、と思う。エルサレムにブドウを売りに行くパレスチナ人のおじいさんをイスラエルの看守が制止する。「許可証なしで入っちゃダメだ!」子どもたちのブーイング。「おじいさん、がんばれ!」という声援。でも声援空しく、おじいさんはめった打ちにされる...

第二部ではベツレヘム自治区のキャンプの日常が映し出される。かつての占領の実態を支援者の人たち(?)に語っている男の人がいる。外出禁止令のつらさ。外出禁止令のため家の中から出ることができない。トイレは数世帯にひとつの割り当てしかないのに、家の中から出られないから行くことができない。狭い家のなかに閉じ込められたまま、日が過ぎていく。本と名のつくものははみんなとりあげられてしまった。最高で48日間(だったと思う)外出禁止令が解除されなかったこともあった。...

第三部。再び、人形劇師が登場。妻の具合が悪く、ひとりで人形劇を上映した後、帰り道でイスラエルの入植地に迷い込んでしまう。なんとか無事に帰宅した彼は新しい人形を作る。作りながら、妻と交わしている会話が、なんというか可愛い(^^)。最後に、イスラエルの軍令「あれはダメ、これはダメ」というのがいくつか画面に流れる。

そして今の状況は、この映画が作られた当時と比べてどうなんだろうか...

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