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働く

フェアレイバー研究教育センターというところの主催するドキュメンタリー映画上映会 に行ってきた。第一部は労働運動に関連した映画が4本、第二部は"Women in Struggle" という、刑務所に収監されていたパレスチナ人女性たちを追った映画だ。みんなおもしろかったのだけど、今日はとりあえず第一部について。

まずは、"Labor Women" という、アメリカの労働状況を描いたもの。低賃金できつい仕事に就いているのは、今は、アジアや中南米からの移民が多い。その人たちが労働状況の改善を求めて声をあげる、その手伝いをしている女性たちが登場する。多文化社会アメリカで、いろいろな立場の人たちがわかりあうために奮闘しているベトナム人、スリランカ人、韓国人。ベトナム出身の女性が、「同胞たちに「労働組合に入って」なんていう話題をいきなり切り出しても話を聞いてくれない。まずは家族の話題などから入って、関係性を築いていくことから始める」と話していたのが印象的だった。

次に「未来をひらく女たち~パート・派遣の現場から」という、日本の映画。派遣で働いていたある女性は、妊娠したとき、それを理由に契約を切られてしまった。なんとか仕事を続けたいと訴えたのだがかなわず、中絶を考えて産婦人科に行ったと言う。しかし、手術の日、ひとりでも入れる労働組合の門をたたき、結局、契約の延長を勝ち取った。あるいは、市役所などで臨時雇用の形で働いている人たち。何年間も時給のアップはなく、正社員との差は歴然。それなのに、正社員の給与見直しがあったときに、平等に扱うため、臨時雇用の人たちの時給も20円カット、という話が出て、それはあんまりだ、とみんなで立ち上がったそうだ。

さらに、日本で働く外国人雇用者の組合を扱ったもの、「ワーカーズ・コレクティブ」といって、経営者と雇用者、という立場でなく、みんなが同じ立場で働くことをめざした働き方をしている「とまと」というお弁当屋さんを紹介したもの。

「働く」って大人にとっては大きな部分を占めている。人間らしく働きたい、誇りをもって仕事をしたい。でも、そうはなっていない現実があって、それに対して声をあげていく人たちがいるっていうのが心強い(^^)。

そして、人々の注意を引いたり、労働運動を組織するために、映像が力を発揮する場合もあるのだ、ということが言われていた。この上映会を主催したセンターの先生が「私が論文を書いても、そんなものを読む人はほとんどいない。でも、映像にすると見てもらえる場合がある」と話しておられた。上映会の始まる前に、山田耕平さんという方がマラウィで製作されたミュージック・ビデオ「ディマク・コンダ」の紹介もあった。HIVポジティブの人たちが肯定的に生きる助けになれば、ということで製作されたものだそうだ。
この映画会の副題が「ドキュメンタリーの力」だったのだけど、確かに、ドキュメンタリーに限らず、映像の力はすごいと思う。

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