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モネ展

モネ展の公式ブログ によれば、平日でも開館直後は待ちが出るほどの盛況ぶり。でも夜間はゆったり見られる、とのことで、夜間開館をしている金曜日に行くことにした。一応、チケットはローソンであらかじめ買っておいたけど、チケット売り場に人が並んでいる、ということもなかったし、中もそれほど混雑していなくてゆったり見ることができた。モネの絵はやっぱりちょっと後ろから眺めてみたりしたいし、夜間開館は本当にありがたい(^^)。

モネの絵は人物画よりも風景画が多い。この人は心に残った景色を描きとめたかったんだろうな、と思う。先日、放送大学の面接授業 で、被爆者の方達の描かれた絵を見て、現実に被爆地の様子を映した映像よりも訴えるものが大きいことに気づいた。写真はその場をありのまま写してくれるけど、自分の目で直接見た景色と同じというわけじゃないんだ。子どもの発表会とか体育祭とか、ビデオで撮っていると、自分の目で直接見られなかった、という不満足感が残る。だから、絵という表現方法はすごく雄弁になるんだと思う。とりわけモネは、対象をそのまま描くというよりも、自分の見えたように描くことを大切にした「印象派」の人だ。

おもしろかったのは、様々な連作。モネは同じ場所を違うシチュエーションでいくつも描いている。特に私が好きなのは積みわらの絵 で、雪の朝、夏の夕日、朝日のなかで、など、そのときどきの美しさがあるんだなぁと感じさせられる。積みわらではないけれど、曇りの日を描いた作品が多いのもおもしろかった。連作は世界各地の美術館に散らばっていたりするから、こんなふうにまとめて見られるのは楽しい。

カミーユ、ジャン、乳母」 という作品がある。モネの奥さんと息子さんと乳母の3人が庭でくつろぐ様子を描いたもの。子どもは乳母のかたわらで遊んでいて、奥さんはひとり日傘をさして椅子に座っている。この当時は、自分の子どもの世話を乳母にまかせるっていうのが上流階級ではあたりまえだったのだろうけど、気の毒だなぁと思ってしまった。こんなふうに当時の生活を見ることができるのもおもしろい。

他に好きだったのは「かささぎ」"La Pie"。雪の朝(だと思う)、一羽のかささぎが木に止まっている。華やかな色があるわけじゃないけど、何か心にしみる。複製画の販売でもこの作品は2番人気だそう(一番人気は「日傘の女」。これはポスターになっていたせいじゃないかな)で、好きな人が多いのはわかる気がする。睡蓮の連作は有名だけど、晩年になると、表現の抽象度があがって画面の暗い絵が多くなり、あまり私好みではなかった。

時々、私も絵が描けるといいのになぁと思う。

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コメント

私も5月の終わりに見に行ってきました。
まぬけなことに開館直後をめがけていってしまい、本当に混んでいました。で、何だかあんまりゆっくり見られなかったな~というのが正直な感想なのですが、やはりあれだけたくさんの作品を一同に集めたのを見るのは価値があったとは思います。

私はもともと水のある風景が好きなようで、モネの作品でも河やボートを描いたものが好きです。

投稿: Kanani | 2007.06.10 09:30

Kanani さんも行っておられたのですね(^^)。

ゴッホ展に行ったとき、東京では土日に有名画家の展覧会に行くのはダメだと悟り、混雑状況を確かめてから行くようになりました。モネ展は平日でも午前中は混んでいるようですね。

水のある風景はモネの真骨頂ですよね(^^)。私も木々や船が水面に映っている様子を描いたモネの絵が好きです。

投稿: じゃりんこ | 2007.06.10 10:18

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