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第一ゲバラ邸宅

映画「モーターサイクルダイアリーズ」を見て以来ゲバラファンになった私は、ゲバラゆかりの場所にはできるだけ行ってみたいな、と思っていた。民宿のおかみさんに、「カバーニャ要塞の大砲の儀式はおもしろいよ」と勧められたので、夜9時からというその儀式を見に行くことに決め、その隣にある第一ゲバラ邸宅へ行くことにした。カバーニャ要塞の中にもゲバラ博物館があるということで、それも楽しみだった。

カバーニャ要塞は旧市街と運河を隔てた向こう岸にあり、海底トンネルを通っていかなくてはならない。幸い、大砲の儀式が遅いせいか、ゲバラ邸の開館時間も夜9時までということなので(地球の歩き方情報)、夕方まで旧市街をうろうろした後、タクシーでゲバラ邸へ。

ゲバラ邸に着いたのは4時半頃で、客は私ひとり。係の女性がついて案内してくれたけど、英語を話さない人だったので、いろいろ質問するというわけにはいかなかった。しかも展示の説明もスペイン語だけのものが結構あった(ーー;)。1階をざっと見て回った後、みやげ物コーナーに案内されたので、「2階の展示を見てから最後に来てもいいか」と尋ねたら、「店は5時にしまるから、今、買い物をしろ」と言う。店だけは5時に閉まるのかな、と思い、物色の結果、絵葉書3枚とTシャツを1枚買った。日本で見かけるTシャツのゲバラはちょっときびしい顔つき(下の壁の絵)をしているのが多いけど、私が買ったのは、この絵葉書の右下と同じ写真。絵葉書も笑顔の写真が多く、ますますステキな人だなぁと思ってしまう(*^^*)。Guevara

その後、トイレに行きたくなったので案内してもらったが、鍵が見つからず、結局、職員用のを使わせてもらった。水を流そうと紐をひっぱったらはずれてしまい(><)、あせって職員の人に言うと、落ち着いた様子で「いいのよ」...水は流れないものらしい??(ここ以外の公共博物館でも、水洗なのに水の流れないトイレというのは経験した。)
で、2階に行こうとしたら「もう閉館の時間だ」とのこと。「9時までじゃないんですか」と聞いても「5時までだよ。」それで終わり。

しょうがないので隣のカバーニャ要塞へ早めに行くことにする。地図で見ると隣なのですぐ行けるのかと思ったら、結構距離がある。やっと入口らしいところにたどりつき、係の人に「ここがカバーニャ要塞か」と尋ねたら、「そうだけど、ここからは入れないんだ。入口までまわってくれ」とのことで、強い日差しの下、またもテクテクと歩くことになった。何にも使われていない(と思われる)草ッぱらが広がっている。キューバでは家の新築というのがほとんど行なわれることがなく、若い2人が結婚しても、まずは親とともに住むのが普通だ、というようなことを、ビニャーレスへのツアーでガイドさんが言っていたけど、日本だったら、すぐに遊休地の活用とかを考えてしまいそうだ...

Guevara2ゲバラの似顔絵は、町を歩いていても時々見かけた。ゲバラは歌にもなっていて、旅行中も耳にすることがあった。いくつかある歌のなかで、何度か聞いた(観光客向けなのかな) "Hasta Siempre" というのを聞いてみたい方はこちら。 帰国してから、「チェ・ゲバラ 人々のために」というDVDを見て、ゲバラは、キューバ政府の要職に就いた後も、日曜には労働奉仕にでかけるような人だったと知る。演説をしているシーンなどが映っていたが、ちょっとはにかんだ様子とか、実に魅力的な人なのだ...って、実際、彼が書いたものを読んだわけでもなく、私もやっぱり見てくれにまどわされているかなぁ(^^;)...

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旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

じゃりんこさん、「モーターサイクルダイアリーズ」を観たということはまあ彼の書いたものを読んだということになるかも知れませんが…。 本、買いましたけれど、まだ読んでません。(^^;

ゲバラは原爆記念館やトヨタを訪問したり、池田首相と会ったりしていますね。 彼がキューバを去ることになったのが、そういうことに向かないと思ったからなのか、あるいはソ連からの圧力だったのかは知りませんが…。

彼のTシャツはバングラデシュでもケニアでも、本当に世界中で見ることがありますね。

投稿: axbxcx | 2007.09.08 09:24

axbxcx さん、

私も「モーターサイクルダイアリーズ」買いましたが、訳者の人と相性が悪かったようで途中でやめてしまいました(^^;)。ゲバラの「ボリビア日記」とかも読んだという友人は「文の端々になんかおもしろいことを書いて...」と言っていたので、著作も読んでみたいとは思うのですが。

ゲバラが広島に行ったときのエピソードもすごいですよね。無名兵士の墓を訪ねるように言われて、「アジアで数百人の兵士を殺した兵士の墓を訪ねることはできない。」と言って自費で広島に向かい、さらに広島で「アメリカにこんな目にあわされておきながら、あなたたちはなおアメリカの言いなりになるのか」と言ったとか...

ゲバラがキューバを去ったいきさつはよくはわかりませんが、もともと中南米全体の革命というようなことを考えていた人だったというし、カストロと出会ったときも、「まずは僕(カストロ)の革命を手伝ってくれ、それから君(ゲバラ)のだ」という話をしてますから、キューバ革命がある程度落ち着いたら、他の場所へ出かけていったということなのかな、と思っています。アフリカでは中南米とはいろいろなことが違っていて、彼のやり方がうまくいかなかったようですが...

ゲバラのTシャツは買ったものの、やっぱり職場には着ていけないし、あまり着る機会がなさそうです(^^;)。

投稿: じゃりんこ | 2007.09.08 10:39

コンゴ、いまでも難しいのですから、当時はもっと難しかったのだろうと想像します。

また主義主張は違っても、あるいはいかなる宗教であったとしても、世界を一つの思想で統一しようと考えること自体、違和感があります。 外者の役割はやはり限られるということでしょう。 一緒に仕事をした人たちのゲバラの評価も割れるようですね。

話は変わりますが、もともとシモーヌ・ヴェイユに憧れていましたから、ケン・ローチの「大地と自由」はとても興味を持って観ました。 スペイン人民戦線って、あんな雰囲気だったのかと思いました。 どこでも敵は内部にいたという感じなのではないでしょうか。 ボリビアもきっとそうだったんでしょう。

投稿: axbxcx | 2007.09.08 13:08

axbxcx さん、

>一緒に仕事をした人たちのゲバラの評価も割れるようですね。

そうなんですか。「チェ・ゲバラ 人々のために」というDVDは、ゲバラを知る人のインタビュー集でしたが、みんなゲバラを褒め称えてる感じでした。ゲバラの映画を作ろうという人はやっぱりその生涯や功績に魅入られた人でしょうから、批判的な人の話を聞くことは少なくなるのでしょうね。アメリカがそういうのを集める可能性はあるかもしれませんが(^^;)。

「大地と自由」、ディスカスで検索してみたのですが見つかりませんでした。ビデオはあるようですがDVDでは出ていないみたいですね。
ビニャーレスへのツアーバスで隣になった男性がアイルランド出身だったので、「麦の穂をゆらす風」を見た、という話をしたら、「あれはいい映画だね」と言っていました。あれでも彼にとってはややイギリス寄りの視点ということになるようでしたが。

投稿: じゃりんこ | 2007.09.08 13:40

じゃりんこさん、活動家としての部分と実務者?としての部分は当然違うということなのかなと思いました。 というよりも両方できる人は超人のまた超人というところでしょうか。

妻がケン・ローチのファンで、私の出張中に「ブレッド&ローズ」を観に行ったようです。 よかったと言ってました。 「大地と自由」はビデオで借りて観ました。 あと「カルラの歌」、確かマラウイで観たのですが、結構印象に残りました。 主演はロバート・カーライル。

投稿: axbxcx | 2007.09.08 14:56

axbxcx さん、

ゲバラは私にとっては十分超人に思えます(^^)。ゲバラもカストロも権力を握った後も腐敗していないようにみえるし、理想を実現しようとがんばっているように思えます。そこはすごいなぁと思います。

奥様は映画上映の情報を上手に見つけてこられるのですね(^^)。
ケン・ローチ、「麦の穂」にうちのめされてしまったのでなかなか他のものを見ようという気になれなくて。「やさしくキスをして」も、最後の場面、よく覚えていないのですが、「え?ここで終わり?」と思った記憶があります。展開は好きだったのですが。「sweet sixteen」も落ち込みそうで見る気になれずにいます。「明日へのチケット」は好きだったのですが、あれはケン・ローチとしては異色の作品なのかもしれませんね。

投稿: じゃりんこ | 2007.09.08 19:30

じゃりんこさま

どもです。「sweet sixteen」、以前DVDで見ましたが、どんなラストだったか忘れました。。。でも、そんなに悪い終わり方はしなかった気がします。ただ、私は「やさしくキスをして」のラストが好きなので、じゃりんこさんのお口に合うかは分かりません(笑)

「チェ・ゲバラ&カストロ」はご覧になりましたか?原題は「FIDEL」ですし、カストロ中心のお話ですが、革命後の二人の政策の違いや革命に対する考え方の違いも描かれています。

監督はアメリカ人なので、もちろんゲバラはあまり良い人間には描かれていません。粗暴で思い込みが激しく、人の話しを聞かないタイプ。
それを、アメリカ的な悪意に満ちた見方だと思うか、日本人がゲバラを英雄視しすぎてるだけで、事実は違うとみるのか、、、どうなんだろうと思います。

ちなみにこのDVD、日本発売用に、タイトルもさることながら、内容もゲバラが沢山出るように、他の部分を大幅にカットしたとかしないとか。
日本人って、ほんとゲバラ好きですよね。。。。

と言う私も、ゲバラ大好きです。ゲバラを崇めるガエル・ガルシア・ベルナルはもっと好きです。ちなみに「チェ・ゲバラ&カストロ」も「モーターサイクル」もガエル君が出てるから見ました。ビバ、ガエル。

投稿: tabe | 2007.09.09 00:10

そーそー、映画「モーターサイル」は、ゲバラの日記と、一緒に旅したアルベルト・グラナードの日記の内容を合わせた内容で、どちらかというと製作にも協力したアルベルトの思いが強くでています。

アルベルトの日記「トラベリング・ウィズ・ゲバラ」も持っていますが、お読みになりますか?ゲバラみたいに妙な文章の癖はないですよ。(私は、あの癖がツボなんですが…笑)また、同行者の視点で見るゲバラも面白いです。ワイン盗んだりとか(笑)

で、この二人の日記、ちゃんと読み比べると、同じ日の同じ出来事の日記なのに微妙に違いがあるのだとか。お互い、相手を良く書いてるみたいですよ。映画ではゲバラが二枚目でアルベルトは三枚目な感じですが、それは今現在のアルベルト目線であって、当時実際は、兄貴分のアルベルトと若者らしく陽気で発剌としたゲバラのコンビだったのかもしれません。
 

投稿: tabe | 2007.09.09 00:26

tabe さん、

おお同志(笑)...って、私は「モーターサイクルダイアリーズ」でゲバラファンになったクチだけど、tabe さんはその前からだったのかな。あれを見て、ゲバラってガエルみたいにかっこよかったのかなぁと思ったけど、ゲバラ本人はもっとかっこよかったんだなぁと(^^)。私は「モーターサイクルダイアリーズ」のガエル君は好きだけど、「バッドエデュケーション」とかはどうも...でした。でも「バベル」のガエル君はよかったと思う。出番少ないけど存在感ありました。

「チェ・ゲバラ&カストロ」見たよ。確かにタイトルが嘘でしょって感じですね、カストロの話だったもん。英語だったのもヘンな感じがしました。ゲバラがそんなに悪く描かれてるとは思わなかったけど、反革命分子と思われた人の処刑を主張したりしたんだな、と知って(描かれていた内容が事実だとすれば)ちょっとショックには思いました。革命っていうのはやっぱりそんなものなんでしょうかね...

アルベルトも魅力的な人ですね。「チェ・ゲバラ 人々のために」でも出てきてたけど、映画でアルベルトの役をしてた人と本人と、なんか似てる気がする。「モーターサイクルダイアリーズ」はDVDを買ったんだけど、それにおまけでついてたDVDにアルベルト本人が出てて、そっちもなかなかおもしろかった。「トラベリングウィズゲバラ」よりは「ボリビア日記」が読みたいかな。今日、図書館で探してみたけどなかったので、もし持ってるんだったら今度貸してくださいm(..)m。

「やさしくキスをして」はラストが思い出せなくて...なんか前も聞いたような気もするけど(^^;)、今度また教えてください(笑)。

投稿: じゃりんこ | 2007.09.09 00:50

横レスです。 ガエル・ガルシア・ベルナルは「モーター・サイクル・ダイアリーズ」の特典のインタビューを観て「あれ?」と思って、「天国の口、終りの楽園」を観て、納得?しました。 当たり前のことですけれど、役者というのは演じているんだということを改めて感じました。

今朝、ケーブルテレビで「ショーガール」(ちなみに今年観た中で一番評価が低いのはポール・バーホーベンの「ブラックブック」です)をやるという話をしていて、妻からカイル・マクラクランってどんな人だっけと訊かれました。 そこで何故か頭に浮かんだのが「ほれ、ケニア生まれのパキスタン系でトロント育ちかなんかで、ホモ・セクシャルの奴、あれに亡霊の役で出てた…。 ボーイ何とか…。 うーん、ピンクだったか」

それでは普通わからないですよねえ。 デビッド・リンチに良く出てた、「ブルー・ベルベット」とか「砂の惑星」とか…。 これで通じましたが…。(笑)

で、その映画は邦題「ボーイ・ミーツ・ラブ」でした。 でも原題を確かめると"Touch of Pink"、それでボーイとピンクが頭に残ってしまったのでした。 アマゾンで調べると、カスタマーレビューに"Touch of Pink"は、映画の中でカイル・マクラクランがその亡霊に扮している名優ケイリー・グラント主演の"That Touch of Mink"という映画のタイトルに掛けてあるとのこと、これで忘れないと思います。

長くなりましたが、「やさしくキスをして」と「ボーイ・ミーツ・ラブ」、背景が似ているからか、何となく類似性を感じてたんです。

投稿: axbxcx | 2007.09.09 10:53

axbxcx さん、

>特典のインタビューを観て「あれ?」と思って、「天国の口、終りの楽園」を観て、納得?しました。 

どう「あれ?」と思ってどう納得されたのか聞いてみたい気がします(笑)。私もガエル・ガルシア・ベルナルは「モーターサイクルダイアリーズ」のイメージが強くて、「バッドエデュケーション」を見たとき、「ああ、そうか、ガエル・ガルシア・ベルナルは役者なんだよな」と思いましたが。「天国の口..」は「モーターサイクルダイアリーズ」よりも先に見ていたのですが、あまりピンとこなかったという印象です。

>それでは普通わからないですよねえ。 

ええ、わからないです(笑)。でもその後少しのヒントで通じ合えるのがいいですね(^^)。私はカイル・マクラクランって全然知らないです。「ボーイ・ミーツ・ラブ」おもしろそうなので、ディスカスの予約リストに入れました。でもこれで予約リストにあるビデオが56本になってしまいました(^^;)。いつ見るんだろ...

映画のタイトル思い出せないことって結構ありますよね。特に英語のタイトルが思いつかなかったりとか。キューバで知り合ったアイルランド人の男性と話していたときも「マイケル・コリンズ」や「父の祈りを」が思い出せなくて。

しばらく前に話していたアキカウリスマキに似た雰囲気の映画というのは「ウィスキー」という映画でした。この間「過去のない男」見ました。確かになんか雰囲気のある人ですね。私はとりたてて好きということはなかったですが、楽しめました。

投稿: じゃりんこ | 2007.09.09 11:54

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