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映画「ミルコのひかり」ROSSO COME IL CIELO

好きな作品だった(^^)。
イタリアのトスカーナ地方に住むミルコは映画の好きな元気な少年だったが、ある日事故で両目の視力を失ってしまう。全寮制の盲学校に転校することになるが、見えない自分を受け入れることができない。でも、もともと映画の好きだった彼は、見えなくなったことでいっそう「音」への感覚を研ぎ澄ますこととなって...

子どもは楽しいことが好きだ。そんな子どもの姿がよく出ていた。子どもはいつも天使というわけじゃない。でも、おもしろいことには夢中になる。そしてそういう子どもを肯定しようとする先生がいたこと...

「音」っていうのは確かにおもしろい。うちの電子ピアノにはいくつかの楽器の音のほかに、犬の鳴き声や車のエンジン音、風の音などがプリセットされているので、それらをテープに録音して子ども達に聞かせたところ、大喜び(^^)。「これは何の音?」「ヘリコプター!」「水!」...音と音とのつなぎめには短い空白があるけど、次の音を聞くためにシーンとなる。一通り終わると「もう一回!」という声があがる(^^)。

原題は「空のように赤い」という意味。生まれつき盲目だった子どもが「色ってどんなもの」かをミルコに尋ねる場面があった。海は青い、空も青い、夕焼けの空は赤い。でもそれを生まれつき盲目の子どもに伝えるのはむずかしい...だけど、すべての可能性が否定されているわけじゃない。

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コメント

ようやく今日、下高井戸シネマで観て来ました。 例によってよく涙が出ました。(笑) 客観的に言えば校長さんとかシスターとかがほとんど描かれていなかったり、ちょっと平面的なところがあると思いましたが、その分、安心できる作りではありました。 最近、猟銃による殺人事件や事故が相次いでいますが、こんな形で失明した子どももいるんですねえ。 

主人公のミルコ・メンカッチは「輝ける青春」(妻は観てますが、私はまだです)など、いろいろな映画の音響をやっているとか。 劇を作って行くシーンは本当に素晴らしいと思いました。

投稿: axbxcx | 2007.12.24 00:06

axbxcx さん、

私の場合、やっぱり子どもの出てくる映画はかなりの確率で好きなので(笑)。

ミルコの場合、彼の行動を肯定してくれる先生がいてよかったですよね。もしそんな人がいなかったら、彼の才能も行き場のないものになっていたかもしれない。でも、彼があの先生に出会ったのも運命のようなものだったのかもしれません...って最近、なんかそういうふうに感じることが多いんですが(^^;)。

昨日、「その名にちなんで」という映画を見ました。ぴんとこないところはあったんですが、アメリカで生きてきたインド出身の家族の話としては興味深かったです。
で、印象に残ったせりふが、「ママ、パパが僕に買ってくれた本を偶然見つけたよ」という息子に対し、母親が
It's not an accident. Father made you to find it.
と言うところでした。(父親が作為的にそのようにした、という事実はありません。)

投稿: じゃりんこ | 2007.12.24 08:11

「フリーダム・ライターズ」も教科主任の描き方が足りないと思ったのですが、「ミルコのひかり」は大人になってから失明したという校長先生の描き方に不満が残りました。 まあ人間、そんなに単純によい人悪い人に分かれている訳ではありませんから…。 その点、ジュリオ神父はいい役でしたね。

監督のクリスティアーノ・ボルトーレはニューヨーク大学の映画学科を出ているそうで、米国の映画学科に留学した経験を持つ監督も増えているのかも知れません。 職人芸を実学にするのが米国の得意技という気がします。

投稿: axbxcx | 2007.12.24 10:32

axbxcx さん、

必ずしも、目の見えない人のことは目の見えない人のほうがよくわかる、というわけじゃないんですよね。

映画に関して、アメリカで学ぶ人もやはり多いのですね。

そういえば、「ツォツィ」、DVDで見ましたが、私は結構好きでした。赤ちゃんが出てくるせいもあるでしょうが(^^;)。

投稿: じゃりんこ | 2007.12.24 20:58

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