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フェアトレードコーヒー

一昨日の「コーヒーの秘密」を読んでくださった方からおもしろいサイトを教えていただいた。

慶応義塾湘南藤沢キャンパス(SFC)での講義が動画で見られるようになっていて(おもしろそうなのがいろいろある。こんなのが無料で見られるなんて(^^)!)、教えていただいたリンク先は、山本純一先生が担当されている「地域と社会(米州)」という授業の第七回「方法としてのフェアトレード」。途中で、「コーヒーの秘密」のビデオも上映され(この部分はネット上では公開されていない)、補足説明として、コーヒーの価格は2001年12月が底値で、その後上昇してきていることを話された。つまり、このビデオが作られた2002年は、生産者にとって、一番ひどい状況にあったときだといえる。その後のコーヒー価格の上昇は、フェアトレードの動きが活発になってきたこともあるが、中国でコーヒーが飲まれるようになってきたことが大きな要因だという。

もともと、北が南を支援する形として、「援助よりも貿易を」という考えで広まってきたのが「フェアトレード」で、お金を渡すだけでは自立を支援することにならないから、産業を育ててその製品を買う、という形で支援する。そして、いずれは支援が必要なくなるところまでいくべき、というのが山本先生の考えだ。「フェアトレード」にはチャリティの部分もあるけれど、それがあまりにも多いのは問題なのではないか、と言われる。

そして具体的に、日本でフェアトレードコーヒーを扱っている団体などをひとつひとつあげ、その特徴や疑問点が解説される。スターバックス、イオン、PARC(アジア太平洋資料センター)、PWJ(ピースウィンズジャパン)、さらには似非フェアトレードと思われるものについても。一口にフェアトレードといってもいろいろな段階があり、その看板を掲げているからといって必ずしも信用できないものもあることを知る。

「ブルックス」からは昨日、回答が届いていた。「フェアトレードコーヒーは扱っていないが、原産国の生産者とは公正な取引をしている。直接買い付けをせず輸入業者を通す場合は、生産者への配慮を充分に行っている業者と取引している」とのこと。...しかし、児童労働が行なわれていないかどうかについては回答がなく、おそらくブルックスにとって大きな関心事ではないのだろう。買い付け価格についても具体的な数字があるわけではなく(一消費者にそんなものを教えてくれないだろうけど)、この言葉だけでは原産国での実態はなんともわからない。どうしてフェアトレードコーヒーを扱っていないのか、今後も扱うつもりはないのか、などについては説明がなかった。

フェアトレードコーヒーを扱う障壁は、ひとつには品質の問題があるのだろう。「スターバックスとフェアトレード」のところで言われていたのが、高品質のコーヒーを追求するスターバックスとしては、低品質のフェアトレードコーヒーを扱うのがジレンマになる、ということ。フェアトレードコーヒーの品質も一様ではないけど、「品質がよくなくてもフェアトレードだから高い」というのでは話にならないだろう、というのは理解できる。ただ、フェアトレードでないコーヒーが本当に現地の人を搾取しているという実態があるのだとしたら、やっぱり気持ちよくないなぁ。

先日、パレスチナ関連の集会に行ったときに、PARCの販売している東ティモールのフェアトレードコーヒーを買ったので、最近、家ではそれを飲むことが多い。キューバに行ったときもコーヒーを買って帰ったが、そのコーヒーは、なんというか、ちょっと苦味が強かったので、私は多めにつくって冷やし、ほとんどはアイスコーヒーとして飲んだ。それに比べると、PARC の東ティモールのコーヒーはすっきりした飲み口でおいしい。ブルックスの香り高いコーヒーは好きだし、職場ではドリップバッグコーヒーの手軽さがやっぱりありがたいけど、家では少しずつフェアトレードコーヒーを飲むようにしようかな、と思う。

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