« 本「今日から怒らないママになれる本!」by 川井道子 | トップページ | ビデオ「アフガン零年」Osama »

強運の持ち主

昼休み、休憩室のテレビは基地の予定を映し出していた。そこに、「25日ミッドナイトミサ」という予定を見たMが、「ああ、ミッドナイトミサがあるのね」と言うので、「行くの?」と聞いたら、行くと言う。フィリピン人の彼女はカトリック教徒で、こんな話をしてくれた。

フィリピンでは、シンバンガビ(SIMBANG GABI)といって、クリスマス前の9日間、早朝4時半くらいからのミサがある。9日間すべてに参加すれば願いが叶うと言われているが、なかなか9日続けて参加するのは大変らしい。彼女は一度だけ9日間すべてに参加したことがあって、そのときは願いがかなったそうだ。

当時19歳の学生だった彼女の願いは、「一生そばにいたいと思えるような男性に巡り会うこと」。12月16日に願をたて、9日間続けてミサに出席し、神様に一心に祈った。そして1月の初めに、今のご主人となる男性からグリーティングカードを受け取ったのだ。

彼女のおとうさんはアメリカでビジネスをしていて、ご主人となる人は米軍の兵士としてアメリカに赴任していた。おとうさんの友人がご主人の知り合いか何かで、クリスマスシーズンのある日、おとうさんの家を訪れたご主人(当時20歳)は、壁に貼ってあったMの写真に目を留めて興味をもち、グリーティングカードを送った。カードを送られたMは、見ず知らずの人とつきあうことは気がすすまずそのままにしていたが、Mのおにいさんのガールフレンドが、勝手にMのメールアカウントを作って、Mの名前で自己紹介をし、ご主人にメールを送った。Mの電話番号を添えて。そして数日後、Mのところにアメリカから電話がかかってきたのだ。

Mはもちろんびっくりしたけど、会ったこともなく初めて話をするというのに、話がはずんだ。途中で、「アメリカからだと電話代が大変だからもう切るわ」と言うと、「君と話しているのがとても楽しいからこのままにして」という具合で、なんと8時間(!)も話していたのだそうだ。電話代は1000ドル(10万円!)以上になったという。そして電話やメールやチャットでのつきあいが始まった。

Mは、ありもしないことをでっちあげたり物事を大げさに言ったりする人ではない。その後の展開は長くなるので書かないけど、これがまたなんともドラマチックで、不都合なことがあるたびに神様に祈って、そしてなぜかいつもうまくいってきたようだ。「神様は祈りの声を聞いてくださるのよ」と彼女は言う。

私はキリスト教の信者ではないけれど、Mとご主人の場合は本当に運命だったんだろうなぁと思う。Mとご主人の場合に限らず、結婚するような二人が出会うにはやはり何か運命的な力が働いているのだろう。人間の意志で何もかもできるわけじゃなく、選べないことはいっぱいあるもの。偶然にみえるものも実は偶然ではないのかも...って前にも書いたことがあるけれど。

それにしても、9日間、早朝のミサに通えば願いが叶うなら、カトリック教徒になってみようかしら(^^;)...(って、これはフィリピン独自の行事で、バチカンからは承認されていないらしい)

|

« 本「今日から怒らないママになれる本!」by 川井道子 | トップページ | ビデオ「アフガン零年」Osama »

米軍基地保育園」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17663/17360565

この記事へのトラックバック一覧です: 強運の持ち主:

« 本「今日から怒らないママになれる本!」by 川井道子 | トップページ | ビデオ「アフガン零年」Osama »