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映画「アメリカン・ギャングスター」

1968年のニューヨーク。ハーレムを仕切っていたボスの死をきっかけに自分で新たな麻薬ビジネスを始めたフランク(デンゼル・ワシントン)は、東南アジアから直接麻薬を買い付け、ベトナム戦争に従軍していた軍の輸送網を使うことで、マフィアが扱っている麻薬より良い品質のものを安く売ることに成功し、莫大な利益をあげる。警察はマフィアと結託して利益をくすねたりしていたが、そんな警察の体質を許さず、麻薬組織の撲滅をめざすのがリッチー(ラッセル・クロウ)。事実に基づいた話というが、どこまでが本当でどこからが脚色なんだろう。家族を大切にし、規則正しい生活をおくるのが暗黒街のボスで、悪の撲滅をめざす正義漢は、仕事一筋で家族をかえりみず、子どもへの養育権を勝ち取るのはむずかしそうだ...

でも、どんなに紳士面をしていても、麻薬ビジネスは人に誇れるものではない。それは人を幸せにしているのじゃなくて、人を破滅に追いやっているものだもの。だけど、この映画の描き方だと、デンゼル・ワシントンをある意味英雄視しているようなところがあるのが気になる。もちろん、麻薬は悪である、というとらえ方はされているけれど、黒人で、人の考えつかないようなビジネスを始めて成功させた。勇気を持ってベトナムの奥地にまで買い付けに行き、決して目立つような行動をとらず、日曜には教会に行き...。まあ、それが事実だったのかもしれないけど...ビジネスを成功させる人は偉い、という見方がアメリカにはあるなぁと感じる。

白昼堂々人を銃で撃ち殺して、逮捕も何もされない、というような不自然な場面もあったけど、2時間半、最後まで退屈することはなかった。警察の不正に立ち向かう刑事、という設定は、LAコンフィデンシャルを思い出させた。ラッセル・クロウは10年前と同じような役柄をやっているわけなんだな。

毎日新聞の別刷りで、時々、「ときめくフレーズ、きらめくシネマ 戸田奈津子と金子裕子のGOODフレーズ鑑賞会」というコーナーがあり、昨日はたまたまアメリカン・ギャングスターが取り上げられていた。

We can be successful and have enemies or we can be unsuccessful and have friends. That's the choice we make.
勝者となって敵を作るか、敗者となって友人を作るか。そこが思案のしどころだ。

マフィアのボスがフランクに言うセリフだけど、確かに...。「負けるが勝ち」っていう考え方は日本以外にもあるわけだ。

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