« 罵り言葉(英語) | トップページ | どうして? »

映画「パレスチナ1948 NAKBA」

フォトジャーナリストの広河隆一さんが40年間撮りためたパレスチナに関する膨大な映像や写真を2時間あまりの映画作品に仕上げたもの。「ナクバ」とは1948年にイスラエルが誕生して70万人ものパレスチナ難民が発生した、この出来事をさし、「大惨事」という意味らしい。公開初日の今日は、1回目の上映終了後と2回目の上映前に監督の舞台挨拶があるということで、私は2回目の上映を見てきた。

広河さんは40年前、イスラエルのキブツに関心を持ち、そこでボランティアとして働いていたのだそうだ。ある日、畑のはずれに白い瓦礫を見て、それが何かをキブツの仲間に尋ねたところ、みんなどうも歯切れが悪く、答えをはぐらかされる。やがてそれがイスラエルによって奪われたパレスチナの村だと知って衝撃を受けた広河さんは、その村の人たちがどこへ行ったのかを知ろうとし、かの地で起こっていることを記録して人々に伝えようとするようになった。

Blogparts_01_2広河さんの語り口調はおだやかで、激しいところはない。でも、自分が疑問に思ったことを放っておかずに追求し続けてこられた。イスラエルが、消し去ろう、隠そうとしていることを掘り起こし、私たちに示された。映画の中で、何度か、音もなく写真が大写しになる場面が出てくるけれど、一枚の写真が何と多くを語ることか。公式サイトでブログパーツがいくつか提供されていたなかに私の惹きつけられた写真があったので貼っておきます。道路を封鎖するイスラエル軍に対して抗議デモを行う人々の写真。凜とした態度でピースサインを出す女性と、自分のしていることに自信がもてなさそうなイスラエルの兵士の表情...。  

キファーという女性の笑顔の写真と、彼女が抵抗運動に身を投じて銃を持ったときの険しい表情の写真も印象的だった。彼女のことは、その後も長いこと追いかけられている。

この映画は、広河さんが膨大な映像や写真を持っていることを知った森沢典子さんが、ぜひ公開を、ということで「一コマサポーターズ」をたちあげ、一般の人たちから資金を募って6年近くをかけて完成された。広河さんにしても、森沢さんにしても、自分がやるべきと感じたことをすっと(紆余曲折はあったのかもしれないけど)行動に移してやりとげられた、というところがすごいというか、うらやましいと思う。

|

« 罵り言葉(英語) | トップページ | どうして? »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんばんわ じゃりんこさん

昨日になってしまいましたけど、観てきました。
この写真はイスラエル兵士の表情が印象的でした。
それにしても、百聞は一見にしかず・・・でした。
パレスチナについての見解を持ち合わせていない私でしたが、よく理解できました。
ドキュメンタリーで、変な脚色がしていなかったのが良かったです。
どうすればよいのかは、私もわかりませんでしたが、
まずは、知るという事ですね。

私の父は満鉄に勤めてました。
が、その時の話は生前一度も聞いていません。
自分の考えがどうであっても、政府?のいう事を聞かねばならなかった事もあったのだろうか・・・なんて、連想してしまいました。

紹介してくださってありがとうございました。

そうそう、私も放送大学に全科履修生として、
5日入学いたします。
じゃりんこさんのブログを読んだのがきっかけですよ。(笑)

投稿: まみ | 2008.04.02 01:29

まみさん、

ご覧になったんですね(^^)。
「どうしてパレスチナ問題というのが生まれたのか」っていうのがよくわかるようになっていましたよね。この映画の感想を書いていた友人が、「興味のある方は...いえ、興味のない方はぜひ見に行ってください」というふうに書いていて、なるほど、と思いました。たくさんの人が見てくださるといいなぁと思います。ほんと、まずは「知る」ことですよね。

放送大学生になられるんですか。面接授業などでお会いすることがあるかもしれませんね。楽しみです(^^)。私は最近はどうもあんまり身が入っていないんですけど(^^;)、楽しみながらいろいろ知っていきたいですね。

投稿: じゃりんこ | 2008.04.02 06:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17663/40603008

この記事へのトラックバック一覧です: 映画「パレスチナ1948 NAKBA」:

« 罵り言葉(英語) | トップページ | どうして? »