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映画「崖の上のポニョ」

今までに見た宮崎駿監督作品のなかで私が一番好きなのは「となりのトトロ」。で、ポニョは、トトロに出てくる女の子メイを思い出させるものがあり、なんとなく懐かしい気分で見ていた。絵がすごくきれいでリアル感があるのとは対照的に、登場人物にはリアル感がない。もちろん、ポニョは空想の産物だからリアル感がないのは当然で、それはかまわない、というよりも、途方もない展開が楽しい(^^)んだけれど、人間が...。で、だからつまらないかというと全然そんなことはなくて、アニメってやっぱりすごいなぁと思えるし、見終わった後はにっこりできる(^^)。

登場人物というか設定にリアル感がない、と思ったのは(以下ネタバレ)

5歳の子どもを嵐の夜にひとり(正確にはポニョも入れて子どもふたり!)で家に残すなんてありえない。宗介がどんなにしっかりした子でも。勤務先のお年寄りのことが気になったとしても、自分の子どもが危ない目にあうかもしれないのに、子どもを置いてお年寄りを優先するとはちょっとないだろう、と思ってしまう。さらに、子どもだけで船に乗っているのを見た大人達が驚いた様子を見せないし、子どもと一緒にママを探すのではなく、また子どもだけ送り出す、というのにも驚き(^^;)。

最初、保育園の場面が出てきたので嬉しかったけど、親は保育園まで連れて行かないのか、とか、先生は子どもが来てもろくにチェックもしないのか、と気になってしまった。

アメリカで上映されるとすれば、このあたりのことについて批判が出そうだなぁ...

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

アメリカでなく、日本でももちろん問題だと思いますよ。
子ども一人でお迎えもないのに帰らせるなんてありえないし
まして台風や大雨の中、たとえ敷地内や隣でも一人で帰らせないです。
全て絵本、ファンタジーのありえない非現実の話として
しっかり割り切って見ないと、とても楽しめません。

mixi日記にも書いていたんですが、
私自身、真ん中で寝てしまったので、最初と最後だけの感想だけど
どうしても肉食の人面魚がどんどん進化してきてってところでビビってしまい、
可愛いんだけど怖いというイメージがしみ込んでしまって・・・。

母も魅力的な人物として描かれてはいましたが
親としてはあり得ないことばかりなので、ファンタジーと割り切ってますが
海の怖さをしてる者からしたら、台風レベルの波がやってくる道路を
あんなふうに子どもと一緒に走るなんてありえない。

トトロやもののけ姫の時は、自然そのものがそこに存在し
それを尊重してる感じすらしたのに、
今回のは自然をなめてはいませんが、ご都合主義で利用してるような
海の中のシーンもきれいだったとは思うけれど、やっぱりファンタジーで。

子どもにはどうなんでしょうね。
全体的に、子どもだからこれくらいでいいだろう?っていう
大人が子供を下に見た目線で描いた絵本を見てるような
そんな感覚を受けたんですね。。。

ただ、見終わって数日してから思ったことは、
ここに出てくる大人は、全員子どものすることを否定的には見ていないし
やりたいことを見極め見守り、後ろから押しだす援助者になっているなぁと。
母なんかその最たるものかなぁ。

アリエナイにとらわれて楽しめないのは大人なのか、
わが子が可愛いからとてものめり込めなかったのか、
同世代の子どもを持つ親としては複雑でした(--;;;

投稿: ぴか | 2008.08.07 07:03

映画はまだ観てませんけれど、一昨日のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」は去年に続いて楽しみにしていたので録画して二度観たところです。 3年間売れなかったときの話とか亡くなったお母さんの話(トキや「トトロ」のお母さんのキャラクターに反映されているそうです)とか、とても印象に残りました。 ポニョと宗介の出会いのシーンと、トキと宗介の最後のシーンは特に楽しみです。(上映中の映画のメーキングをあそこまでばらしていいのかなあとは思いましたが…。)

船によく乗っている友人は「海の描き方がとても気持ちいい、水や海への愛があふれている感じがする、(海上)保安庁の人が見たらどう思うか知りたい」と書いて来ました。 一方、「大人向けと思える場面や台詞が残念」とも…。 そこを割り切れなかったせいでみなさんが『問題』と感じるようなこともでてきてしまったのかなと思いました。

ただ男女(父親と母親)の差は圧倒的にあるような気もします。 最近、同じ専門の医師でも男女でこんなに視点、価値観が違うのかと痛感するような経験をしました。 基本的に男はダメだと思っています。 ホントです。

投稿: axbxcx | 2008.08.07 09:44

ぴかさん、

やっぱり日本の保育園でも、あれはないのね。あれじゃ、親と保育者が話す機会が全然ないもんね。アメリカとかで上映するときには注意書きをつけてほしいよね。日本の保育園ってあんなんなんだ...って誤解されそう。
そして、5歳の子を家に残していくシーン...「うそー」と声を出してしまいました(小さくだけど...。心の中では叫んでた)
失礼ながら、宮崎監督はあまり子どもと接したことがないんだろうなぁと思いました。母親の気持ちがわからないんだなぁと。でも父親だってあんなことはできないと思うんだけど、どうなんだろうね。

私が見に行ったのは夜だったんで子どもはいなかったから子どもの反応はわからないけど、小さい子どもが素直に楽しめるとは思えないような部分はありましたね。カンブリア紀とか、小さな子にはちんぷんかんぷんだろうし...この映画の一番のターゲットは、小学生くらいの子どもなのかな??でも、どっちかというと、大人を意識してる気もする。

この間、初めて合研に参加して報告を聞いていて思ったのは、子どものことを基本的に認めてあげてできるだけその思いをかなえてあげようとしている保育者のもとでは、子どもものびのびするし子どもと保育者の関係もよくなるけど、大人の都合に子どもをあわせようとしているところでは、子どもも大人もストレスを感じて関係もうまくいかないんだろうなぁ、ということでした。で、この映画の子どもと大人の関係はというと...やっぱ、かなり大人の都合で動いているところがあるよね。そのわりに大人と子どもの関係がいいのは、ぴかさんが言うように、子どものやることを否定はしないからなんだろうね。

でも、なんだかんだ言いつつ、私は結構楽しかったです。「もののけ」とか「千と千尋」よりは、私にはとっつきやすい作品でした。ただ、のめりこめない、という気持ちはわかる。「普通の母親」っていう言い方には問題があるかもしれないけど、リサは明らかに「普通の母親」とは違うから、共感はしにくいよね。いやな人だとは思わないし、どっちかというと好きなキャラクターだけれど(子どもを置いていくのは論外だとして)...。かくいう私も、ある人たちから見れば「ありえない」母親かもしれないな(^^;)...


axbxcx さん、

「映画生活」というサイトで、マイページに見た映画のタイトルを書き込んでおくことができるようになっているので、ポニョも書いておこうと思って見たら、この映画に対して「つまらない」とか「問題がある」というような感想が結構あることを知り、意外に思いました。でも、確かに私も「うーん」と思ってしまうような設定はありました。
そうですね、男女の差っていうのがあるのかもしれません。axbxcx さんがどんな感想を持たれるのか楽しみです(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2008.08.07 21:08

じゃりんこさん、僭越ながら「他人を喜ばせたいのに、どうしてよいかわからない不器用な(子どもだった)おじさん」という共通点を感じてしまったんですよ。 ガンダムや宇宙戦艦ヤマトが売れているときに、「ととろ」などの企画を売り込みに行ってまったく相手にされなかった3年間…。

子どもたちが喜ぶような車(もう持っておられないのかも知れませんが、オートバイのエンジンを積んだ三輪のイタリアのオープンカー)に乗っていて、出会った子どもを乗せてあげちゃうなんてこともやっておられたようですから…。 いまでは社会的にもうできないでしょうけれど…。

そう言えばスタジオジブリ保育園(「三匹の熊の家」と「はなれ」)というのもできたそうです。 残念ながらスタジオジブリの企業内保育園みたいですが…。

投稿: axbxcx | 2008.08.07 22:30

「映画生活」には書いたこともあります。 もうやめましたけれど…。

投稿: axbxcx | 2008.08.07 22:32

axbxcx さん、

>他人を喜ばせたいのに、どうしてよいかわからない不器用な(子どもだった)おじさん

なるほど...
宮崎監督が子どものことを好きなのは確かなんだろうな、と思います。
ただ、axbxcx さん、まだ見ておられないのにあんまりネタバレ的なことは言えないんですけど、ちょっと普通の親(っていう言い方がどうかとは思いますが)だったらしないだろう、と思うような設定にびっくりしました。宮崎さんって子どもいないんだっけ、と考え、いやいや、子どもさん、おられるよなぁ...って思って...。
アニメに出てくるキャラクターだから普通でなくても全然かまわないわけだし、子どもを信頼しているからこそできたことなのかもしれないけど...でも、子どもの立場にたった行為ではないと感じました。

「映画生活」でaxbxcx さんの感想を読んだことありますよ(^^)。
私も感想を書くことはほとんどないですけど(印象に残った作品の感想はだいたいここで書きますから)、見た映画をメモしておくのも悪くないな、と思って使っています。

投稿: じゃりんこ | 2008.08.07 23:00

今日、ようやく観て来ました。 おっしゃるように、① 5歳の子どもが保育園からいなくなって隣りのひまわりの家に行っても誰も気がつかない・とがめない、② 子どもを乗せてあの運転(特に運河?を渡るところ)、③ あの情況で子どもだけ残して行ってしまう…、確かに気になると言えば気になりますが、まあ絵本とかでもそのくらいの設定はいくらでもあるかも知れません。

ただ正直なところ「子ども向き」のせいか単調であまり魅力的なストーリー展開には思えませんでしたし、宮崎作品の中で上位に来ることはないと思います。 登場するキャラクターも数人を除いてあまり印象に残りませんでした。 特にトキはセリフも少ないし、期待していただけに残念です。 再会のシーンはさすがでしたが…。

投稿: axbxcx | 2008.09.29 20:17

axbxcx さん、

今日、久々に学生時代の友人と話していて、ポニョの話になり、「やっぱりあれはありえないよねぇ」ということになりました。axbxcx さんがあげておられる3点は、子どもとかかわる仕事をしている者にとってはどうしても気になってしまいます。だからダメな作品、とは思いませんが。

子ども向き作品...でも、トトロとか私は好きですが、ポニョは誰に向けて作られているのかちょっと曖昧な感じでした。

投稿: じゃりんこ | 2008.09.30 00:04

じゃりんこさん、実は「トトロ」を子ども向き作品とは思いませんでした。 あの頃子どもだった我々向きの作品でもあったと思ったからです。 舞台設定が実に「懐かしい」感じでしたから…。

たとえ「荒唐無稽」でも現実味を感じられるかどうか、身近に感じられるかどうかが勝負なのかも知れません。 「ラピュタ」にも「ナウシカ」にも「もののけ」にも…、それがあったんだろうと思いますが…。

脇役も含めて、一人一人が人として浮かび上がって来る感じ、それが感じられなかったような…。

投稿: axbxcx | 2008.09.30 09:50

axbxcx さん、

トトロはそうですね、今の日本?...って思いました。ただ、「子ども向け」と思ったのは、まだ小さかった長女が大好きで、何度も見たからです。何がおもしろいんだろうって不思議な気がしました。2歳年下の次女のほうは、まっくろくろすけとかをこわがって見ようとせず、子どもなら誰でも好きというわけではないですが。

ポニョについては、子どもが単純に楽しめない部分があるんじゃないかな、と感じました。

>たとえ「荒唐無稽」でも現実味を感じられるかどうか

そうですね。荒唐無稽なのはいいんですけど、現実っぽい部分の設定が「普通の」人の感覚とかなり違うと、やっぱりさめてしまう部分はある気がします。

投稿: じゃりんこ | 2008.09.30 17:29

じゃりんこさん

いわゆる昔の寓話・童話の類にはもっと「えぐい」設定がいくらでもあると思うのですが、現代が舞台になると「現実味」があり過ぎて没入できない人が増えてくるということではないでしょうか。 それで過去や未来あるいは異国を舞台にして観客・読者を「現実」から引き離す必要が出てくるのかも知れません。

この映画に関して、私の場合はそれよりもストーリー展開や一人一人の存在感が足りないことに不完全燃焼でしたが…。

投稿: axbxcx | 2008.10.01 08:29

axbxcx さん、

なるほど。なんか納得できる説明です(^^)。

「河童のクゥと夏休み」ってご覧になりましたか。「子ども向け」なんで axbxcx さんにおすすめはしませんが、私はとても好きな作品でした。舞台は現代(江戸時代もでてきますが)なんですが、そこに河童なんてありえないものが登場し、でもとってもリアルなんです。河童ではなくて、人とか、町の風景とか、がです。展開も全然予想がつかなくて、おもしろかったです。

投稿: じゃりんこ | 2008.10.01 18:02

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