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放送大学「比較政治ー中南米」

土曜に放送大学の試験が終わったので、今期取った科目のまとめを。

「比較政治ー中南米」の担当は恒川惠一先生。説明がとてもわかりやすかった。たとえば、中南米では1982年に累積債務危機が表面化して大不況に陥り、さらにものすごいインフレとなった。平均で年400パーセントのインフレが10年続いたーと言われてもどういうことなのかピンとこないけど、「年400パーセントのインフレというのは、1年で価格が5倍になるということ」と言われ、あ、そうか、100パーセントのインフレっていうのが価格が2倍になることなのね、と思う。つまり「100円の清涼飲料水が1年後には500円になる。2年後には2500円...となって、なんと10年後には9億7500万円」!そりゃぁ、経済は破綻するなぁ、と納得がいく。これは年平均だから、もっとすごいインフレを経験している国もあり、たとえば1990年のペルーで7000パーセント以上、1988年のニカラグアでは33500パーセント。(っていうのにびっくりしていたら、先日、新聞で、「ジンバブエ(アフリカ)では年率220万パーセントを超すインフレで、これに対応するために通貨ジンバブエ・ドルの単位を100億分の1に切り下げるデノミネーションを8月1日から実施」という記事を読んだ。こうなるともう私の頭で処理できる容量を完全に超えている...(^^;))

そういう具体例だけでなく、なぜこういう結果になったのか、という説明が理路整然としていてわかりやすい。この授業の最大のテーマは、「そんなふうに経済がむちゃくちゃな中南米で、失業率が高く、犯罪も少なくない、そんな困難な社会状況のなかで、どうしてほとんどの国で民主主義が持続しているのか」ということで、その答えを見つけ出すために少しずつ解説していく、というスタイル。で、結局、大雑把にいうと、「大きな紛争や抑圧を経験した国ほど、人々の民主主義に対するコミットメントが強くなっている」ということを確認するのだけど、初めに答えありきの無理やりの説明じゃないし、聞いていてなるほど、という感じだった。

試験はテキスト持ち込み可で、5つの文章の中から正しいものを選ぶ、というのが10問。テキスト持ち込み可といっても、ちらちらと索引を見て答えられるような問題ではなく、概要を理解していないと答えられない。逆にいえば、概要を理解していれば答えられる問題で、ひっかけみたいなものはなかったと思う。

中南米は私にとって興味ある地域なのでとてもおもしろかった...と言いつつ、ほとんどの細かいことは左から右へぬけてしまっているな...(^^;)

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