« おしゃれな文字 | トップページ | 放送大学「比較政治ー中南米」 »

東京合研

全国保育団体合同研究集会(これを合研と呼ぶらしい)が今年は東京で開催。私は保育の仕事に関わってこの9月で丸9年になるが、合研のことを耳にしたことはあっても参加したことはなかった。昨日から明日まで3日間にわたって3つの会場で開催される規模の大きな大会(目標参加人数が15000人)だ。今日だけでも40以上の分科会があり、このほかに20以上の講座や、シンポジウムも開催されている。私は「二歳児の保育」という分科会に参加した。

最初、大学の先生が二歳児の発達課題などについて少し話をされ、その後、3つの保育園の実践報告があった。いろんな保育園があるものだなぁと思う。

最初の報告は横浜の公設民営の保育園で、園児数は100名強。駅前のビルの3階のワンフロア全体が保育園だけれど、子どものトイレの位置や数など、保育園としてよく考えられた設計とはいえず、保育者の方々が苦労されている様子だった。うちの保育園の設計にもいろいろ不満があるけれど、上には上(下には下?)があるものだなぁと...(^^;)。そんな悪条件の中、なんとか、少人数に分けて保育をしたり、などの工夫が話された。

続いて、東京の駅近くにある保育園。これも区立で社会福祉法人が運営を委託されている、というところで、園児数が100名弱。自分の思いが強く、なかなかみんなと一緒に行動できない子どもに対する対応についての報告が中心だった。この園では午前中の活動はお散歩が中心なんだそうだけど、帰るべき時間になっても帰ろうとしない。無理やり連れて帰ろうとしても途中で座り込んだり、泣き叫んだり。結局、本人が帰る気持にならなければ無理だ、ということで、保育者1名がこの子について、この子の気のすむまで待つ、という対応を取り続けた結果、約半年後には自分からみんなと一緒に帰れるようになった、ということだった。確かに「待つ」こともすごく大事だ(そしてむずかしい)し、子どもの気持ちを受け止める、というのは大事なことだとは思うけど、「なんでも自分の思い通りにいくわけではない」ということを経験させるのも必要だと思うんだけど...まあ、聞いていて、身につまされる話ではあった(^^;)。

昼休みをはさんで、午後の報告は栃木の私立の保育園。園児数60名規模。朝顔を育てる取組、絵本「14ひきのねずみ」シリーズから広がった取組、ひとりひとりのお誕生日にどんなことをしたいかを聞いて、それをみんなで実現する取組など、聞いていてワクワクするような話だった。

話を聞いていると、2歳児たちはどこでも同じようにイヤイヤをしたりこだわりがあったりするわけ(さつまいもを「サツマイモ」というか「オイモ」というかで大ゲンカになったり(東京)、「蜂の巣」か「蜂の家」かで大ゲンカになったり(栃木)(^^;))だけど、基本的に自分の言うことを聞いてもらえる環境があると、そのこだわりが強くは出ないのだろうな、と思った。栃木の保育者の方は「基本的に子どもがやってはいけないことというのはないと思う」と話されていて、そういう考えの人に保育されていれば、子どもは満たされることが多いから、保育者との関係もいいものになっていくし、無駄な摩擦が少なくなるのだろう。話を聞いていると、管理職も、子どもの気持ちを第一に考える視点を持っておられるようで、保育者の個性も尊重されている感じだった。危険の多い都会で、まずは子どもの安全確保が第一、予算の使い方にも制約がある、という状況だと、子どもに対する制約も多くなるし、そうすると子どもも保育者もストレスが大きくなっていくのだろう。

報告の後の参加者の話し合いの中で、とにかく2歳児は「ジブンデ」何かやりたい年齢なわけで、保育者としては、望ましい子ども像を持って子どもをその方向に導きながら、いかにして『子どもが「自分で」その子ども像を選び取った』という気分にさせるか、ということがポイントなんじゃないかな、というあたりに話は落ち着いた。

とてもおもしろかったので、来年も参加できたらな、と思うけど、来年は大阪で開催。日程を見ると、放送大学の試験と重なりそうなので、たぶん無理だろうなぁ...

|

« おしゃれな文字 | トップページ | 放送大学「比較政治ー中南米」 »

保育」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17663/42053105

この記事へのトラックバック一覧です: 東京合研:

« おしゃれな文字 | トップページ | 放送大学「比較政治ー中南米」 »