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アマンタニ島一泊二日ツアー

今回は、カメラはなくす、財布はなくす、と、トラブル満載(このほか小さいことも数え上げると...(*_*))の旅でしたが、なんといっても一番こわい思いをしたのが、冬の4000メートルの高地で遭難?という状況でした。

チチカカ湖は標高3800メートル、アマンタニ島はそこに浮かぶ島です。電気のないこの島にホームスティできるツアーがあるということで、クスコの旅行代理店でそのツアーを申し込みました(38ドル)。

プーノからモーターボートで30分、まず、葦の島ウロス島を訪れた後、さらにモーターボートで3時間、アマンタニ島へと向かいました。ツアーの参加者は全部で28名、アメリカ、イタリア、オランダ、イギリス、フランス...など、欧米からの参加者が多く、アジア人は私たちだけでした。ガイドさんはアンヘル(Angel。英語読みだとエンジェル)という名前のアマンタニ島出身の人。アマンタニ島の人たちはケチュア語を話すのですが、アンヘルはスペイン語は勿論、英語も堪能で(このほかポルトガル語やドイツ語も話すそうです)、わかりやすい英語を話してくれました。

アマンタニ島に着くと、ホストファミリーの人たちが出迎えてくれます。2人から4人ずつくらいのグループで、ひとつの家庭に滞在します。その人たちの家に行くのにも、ひたすら島を登る登る...。私たちの泊まる家は島の中腹くらいにありました。そこで、ホストマザーの作ってくれたお昼(キヌアとよばれる穀物の入ったスープとじゃがいもとチーズ)をいただき、しばらくしてから、島のてっぺんにのぼって夕陽を眺める、ということで、まずは競技場のようなところに集合しました。

そこの競技場では、地元の人と観光客が一緒になって、サッカーをプレイ中。3800メートルの高地でサッカー(ちなみに使っていたのはバレーボール)かよ、と思いつつ、言葉が通じなくてもルールは共通で、みんなで楽しめるスポーツっていうのはいいもんだな、と思いながらながめていました。

Amantanitop_2やがて4時半くらいになり、みんなが島のてっぺんへと登り始めました。私は歩くのが遅いので、友人には先に行ってもらい、途中、島の人たちが路上に出しているお店(セーターや手袋、指人形などを売っている)を見たりしながら、えっちらおっちら、のんびりと登って行きました。島のてっぺんは手持ちの高度計で3990メートル。昨日、コンドルの丘から眺めたプーノの町にはすごくたくさんの家が見えましたが、ここから見る景色は広い広い段々畑。そしてチチカカ湖はやっぱり大きくて海のようで、夕日が沈んでいく様はとてもきれいでした。

日もすっかり落ちたのでそろそろみんながもどりはじめました。島のてっぺんの少し手前にカフェがあり、そこでトイレを貸してもらったり、写真を撮ったりしている間に、ツアーの人たちもほとんどいなくなっていましたが、道はだいたい一本道という感じだったのでそれほど心配していませんでした。

少し降りたところで分岐点にさしかかり、左と右にきれいな石畳の道が続いています。確かこっちから来たよね、と左側に折れて歩き始めましたが、どうも道がまた登っていくのです。しかも、何人かの人がそちらから帰ってくる。下りのはずなのに変だと思って、帰ってくる人に、「これは村にもどる道ですか?」と尋ねたら、「違うわよ、この道は...なんとかっていうところに行く道で...」と答えられたので、あ、じゃあ、右に曲がらなきゃいけなかったのか、と思い、分岐点までもどって右に折れて進み始めました。今度は下っていく道で、店を出していた地元の人も家路を急いでいる感じでしたが、こんな道を通った覚えがない。他の観光客の姿も見ない。だんだん不安になってきました。地元の人が「どこへ行くの?」と声をかけてくれたのですが、さっきの競技場のことをなんというのかわからないし、ホストファミリーの名前も知らない(--;)。ペルーの町ではだいたいどこでも中心に広場(プラサ)があるので、「ここを下りていくと広場に行けますか?」と尋ねたら、「ああ、広場に行けるわよ」と答えられました。8時からフェスタがある、ということだったので、「フェスタの行われる広場ですか」と尋ねたら、「そうよ、暗くなるから急ぎなさい」という感じで言われたので、急いで道を下っていきました。そして着いたところはまさしく「広場」-El Plaza と書かれている場所でしたが、さっきの競技場ではありませんでした(*_*)。アマンタニ島は小さな島だと思い込んでいたのですが、実は結構大きな島で、翌日アンヘルに聞いたら9つのコミュニティがあるそうです。私たちはまったく別の村に迷い込んでしまったのです。これはさっきのところまで戻るしかないね、とまた来た道を登っていくことになりました。

あたりはすっかり暗くなり、電気のない島なので道もよく見えません。でも賢い友人は懐中電灯を持っていました(^^)。彼女が先に進みながら、足の遅い私の前を照らしてくれ、その優しさに感謝。空には満天の星。星のひとつひとつが大きくて、空いっぱいで、しかも空がすごく近い。小さな星の集まったように見えるのが、天の川なのか...などと話しながら、分岐点にもどってきたのが7時頃でした。右側じゃなかったからやっぱり左側か、ということで進み始めましたが、どうも違う。友人が「こんなきれいな道じゃなく、砂利道を通ってきたはずだ」というので、それらしい道を探すのですが、見つからない。しかも、さすがに寒くなってきました。私は.ダウンジャケット(ペットボトルサイズでとても軽く、暖かい。すぐれものでした)を持っていたのでそれを着込みましたが、私より寒がりの友人はかなりこたえていた様子でした。これ以上、動くのは危険かも...と話しつつ、てっぺんの近くのカフェに、もしかしたら人がいるかもしれない、ということで、友人が様子を見に行くことになりました。カフェのドアをたたいて「ハロー、ハロー」と何度も声をかけたそうですが、何の返事もなかった、ということで、下りてきました。どこか風をよけられるところを探さなきゃいけないかな、と思いながら、夕暮れ時、てっぺん近くで、携帯で話していた人がいたことを思い出して、もしかするとてっぺんまで行けば携帯が通じるかもしれない、と思って、今度は私が登って行きました。ペルーはどこでも携帯がよく通じましたが、アマンタニ島はさすがに圏外表示になっていたので、てっぺんで話す人を見て、へぇ、ここでも携帯が通じるんだ、とびっくりしたので覚えていたのです。プーノの旅行会社に連絡すれば、なんとかしてくれるかもしれない、と思いました。携帯でネットワーク選択を試みながら登りますが、失敗ばかり。と、前に灯りが見えました!

懐中電灯の明かりがちらちらと動いています。人だ!「助けてー」(Socorro!)と叫んで(こんな言葉を使う機会があるとは思っていなかった(^^;))、その人のところまで行きました。カフェの人でした。友人の声を聞いて出てきてくれていたのです。道に迷ったことを告げると、「一本道だから帰れるよ」と言うのですが、私たちは道がわからないので、村まで一緒に降りてもらえないか、とお願いしました。すると、ちょっと待ってて、と言って、女性ふたりをつけてくれました。その女性二人とともに分岐点まで下りてきて、まずは左に曲がり、どんどん進んでいくと、「ここで曲がるのよ」と言われました。左側に砂利道がありました。私たちはその道の右側ばかり探していて、この道が見つけられなかったのです。あとは一本道でした。そして、途中で、私たちを探しまわってくれていたホストファミリーの人に会いました。

家に戻ってホストマザーの作ってくれたごはんを食べました。ホストマザーの作ってくれるごはんはいつもおいしかったですが、このときはまた格別でした。フェスタの始まる8時はとおに過ぎていて、9時からダンスパーティがあるということで、9時少し過ぎにさっきの競技場の近くの集会所のところに行きました。観光客もみんなアマンタニ島の民族衣装を着ています。アマンタニ島の人たちと一緒になって楽しそうにダンスする欧米人観光客を見ながら、やっぱり私は踊れないなぁ...なんて思っていました。

翌日はタキーレ島へ。長くなったのでここで止めますが、実に実に思い出深いツアーとなりました(^^;)。

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コメント

よかったです、無事で・・・。
ニュースでじゃりんこさんの名前を聞いた日には・・・。
よかったよかった。

こういう話は、一杯飲みながら聞くのが一番面白いんだけどね。(笑)

とにかく、お疲れ様でした。

投稿: まみ | 2008.09.04 20:07

まみさん、

ほんと、書くと長くなりますしね。本人はほんとに大変だったんで、ついついあれこれ書きたくなるんですけど、読むほうは退屈でしょうね(^^;)。最後まで読んでいただいてありがとうございました(^^)。またお会いする機会があったら、飲みながらグダグダ話を聞いてくださいませ(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2008.09.04 20:46

いえいえ退屈じゃないですよ。
文章うまいもん。
是非、ご一献をお願いいたします。

投稿: まみ | 2008.09.05 10:33

まみさん、どうもです(^^)。
私、自分でも、人のブログで、長いとまず読む気がしなくなったりするので(^^;)...。
とにかく無事に元気に帰ってこられたんですから、トラブルといってもそれほどおおごとではないですね(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2008.09.05 20:18

じゃりんこさん おかえりなさい 無事でなによりです。
慣れない島の道は難しいですね。私もタキーレ島のツアーでツアーの集団から遅れてしまい、道に迷い大変な目に合いました。危なく島に取り残されるところでした。
無事帰ってこれたので、「これも旅のいい思い出」と思っていますが最中は絶望的な気分ですね。言葉は通じないし…。
ホント 無事でなによりです。

投稿: YUKI | 2008.09.09 23:00

yuki さん、

出発直前にいろいろ貴重な情報をいただいてありがとうございましたm(^^)m。
サウコのジャムですが、クスコでの体調が最悪で、すっかり忘れていました。でも、リマでお土産を選んでいるときに思い出し、日本人の方のやっておられるお店でゲットできました(^^)v。

yuki さんもタキーレ島で迷子になられたんですね。タキーレ島でも迷子になる可能性はある、ということで、私たちはアマンタニ島での前科(^^;)があるので、ガイドさんが気にかけてくれていました。

ほんと、無事に帰れたのだから、何よりですね(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2008.09.09 23:58

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