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映画「アメリカン・ティーン」

インディアナ州の実在の高校で高校3年生の日常を追ったドキュメンタリー...ということだけど、ドキュメンタリー?と思ってしまうほどドラマチックな感じだった。同じく高校生の日常を扱った「明日、君がいない」という作品を思い出した。あれはオーストラリアの作品で、フィクションだった(実体験に基づいているようではある)けど、この「アメリカン・ティーン」もフィクションだと言われれば納得してしまいそう。カメラの前だというのに緊張した感じがあまりないし、学校だけでなく、かなりプライベートな生活が撮られているので、よっぽどこの監督と生徒たちとの間に信頼関係が築かれていたのか...。

裕福な家庭に育ち、名門大学への進学をめざすメーガン、映画監督になって人の心に残る作品を作りたいと願うハンナ、得意なバスケットボールで大学への奨学金を得ようとするコーリン、同じくバスケ部で女の子にもてもてのミッチ、なんとしても彼女を作りたいゲームおたくのジェイク。主に撮られているのはこの5人で、物質的には恵まれた暮らしをし、遅くまで友だちの家で遊びまくって、ちゃらんぽらんなように見えるアメリカの高校生たちが、悩んだり、プレッシャーにおしつぶされそうになったり、鬱になったり...と、もがき苦しむ姿が描かれている。

アメリカの高校生は日本の高校生よりも大人びた印象だ。日本の大学生という感じ。親と一緒に暮らしてはいるけれど、与えられている自由と責任が日本の高校生より大きいように見える。もっとも、子どもを一人前あつかいできない親もいて、たとえば、ハンナの親がハンナがカリフォルニアの大学に進学することに反対していたけど、私にはその気持ちがわかる。我が家の大学生、高校生が親元を離れてひとりで生活するなんて考えられない...って、これはそういう私に問題があるのかもしれないけど(^^;)。でも、その親に対してハンナが言っていたセリフがよかったな。がんばれ!と言いたくなる。他の子ども達も...いい加減なように見えて、それぞれ一所懸命に毎日を送っているんだなぁと思う。ただ、すごくいやな場面もあった。見ていてムカムカするような。そういうところをカメラに撮られていることを意識していないのか、自分たちは大したことじゃないと思っているのか...。

ドラマチックといっても、もちろん筋書きのあるドラマではなく、高校生たちの日常を切り取っただけの作品だけど、ひとりひとりの人生ってドラマなんだって、そんなことを思った。

すごくいやだったのは(以下、ネタバレ)

友人の恥ずかしい写真をみんなにメールで流して晒しものにし、その子に対して心ない電話をかけていた場面。どうしてあんなにひどいことが言えるんだろう...。ただ、それを聞いていた友人が「そんなこと言って彼女が明日自殺したらどうするんだ」と声をかけ、「自殺しないように電話入れとくわ」ともう一度電話をする、そのくらいのことはできるので、人間の心がないわけじゃないんだな、とは思ったけど...。

好きだったのは、カリフォルニアへの進学について、「よく考えろ」という親に対して、ハンナが言うセリフ(細かい部分を覚えていないけど)。「この3年間、ずっと考えてきた。おとうさんやおかあさんのような生活をしたいと思うんなら、おかあさんたちのアドバイスをきくけれど、私がしたいのはそんな生活じゃない。9時から5時までの仕事がしたいんじゃない。人の心に残るような作品を作りたいんだ」...彼女は結局、サンフランシスコでの生活をあきらめてニューヨークへ行ったようだけど、映像の仕事を目指しているようではある。いつか彼女の映画を見られる日は来るだろうか(^^)。

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