« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »

映画「ルート181」

副題は「パレスチナーイスラエル旅の断章」。ルート181という道がパレスチナ/イスラエルにあるわけではない。1947年、国連は当時イギリスの委任統治領であったパレスチナを分割して「ユダヤ国家」と「アラブ国家」を建設するというパレスチナ分割案を採択した。これが国連総会決議181号だ。そして翌1948年5月にイスラエルは独立を宣言する。しかし、イスラエルは分割案で提示されたものよりはるかに多くの土地を占領して国境を定め、さらにその後1967年の第三次中東戦争でガザとヨルダン川西岸地区も占領下に置いたたため、181号による分割線が実際の国境となることはなかった。この分割ラインを「ルート181」と名付けて、2002年の夏、ユダヤ人とパレスチナ人のふたりの監督が南から北へと旅をした。この映画はその記録である。

全編270分の長編だが、南部編・中部編・北部編の3編に分かれていて、そのたびに休憩を取ってくれたのでありがたかった(^^;)。延々と続く殺風景な分離壁。ふたりの監督が出会った人々が話す。特に何の解説もないので、なかなか事情がのみこめない。

「ルート181」は現在そのほとんどがイスラエル領になっているので、出会う人々はイスラエル在住の人たちだ。でもイスラエルに住んでいるのは「ユダヤ人」ばかりではない。

国連の分割案ではパレスチナの52パーセントをユダヤ国家が、残りをアラブ国家が所有することになっていた。しかし、当時、パレスチナでユダヤ人が所有していたのは7パーセントにすぎなかった。(それなのにどうしてそんな分割案になってそれが可決されてしまったのか、というのはアメリカの力によるところが大きい。)そしてイスラエルが建国されたときにはイスラエルはパレスチナの78パーセントを所有していた。当然、イスラエル国内にはアラブ系の人たちがたくさん住んでいる。そこでイスラエルはその人たちを追い出しにかかり、その結果多くの難民が生まれた。しかし、そんななかでもイスラエル領土内にとどまった人たちもいるのだ。さらに、イスラエルは国内のユダヤ人比率を上げるために移民を奨励する。ヨーロッパからだけではなくアフリカなどからもたくさんのユダヤ人を受け入れた。だから映画のなかで出会う人たちもイスラエル礼讃をする人ばかりではない...

映画の後、岡真理さんの講演があり、こういう事情などが詳しく話されて、映画の背景が少しわかった。何の予備知識も解説もなく見るのはちょっとしんどい映画だ。事情がわかると、映画が今のイスラエルの様子をよく映し出しているんだなぁということがわかる。最後のほうのおばあさんの言葉が印象的だ。「イスラエルには何でもあるようだけれど、生きる喜びがない。」この人はチュニジアから移住してきて、もう長くイスラエルに住んでいる。チュニジアではアラブ人もユダヤ人も仲良く暮らしていたのにここでは争いばかり。息子はイスラエルの兵士となって亡くなってしまった...。この人の旦那さんはモロッコの人で「モロッコに帰りたい」と話す。もうモロッコの言葉も満足に話せないのに。

世界各地に散らばったとされるユダヤの民は約束の地に戻ってきて...幸せを実感できないのなら、それは隣人の幸せを犠牲にしているからだろう。ユダヤ人だけの国を作るよりも、ユダヤ人もアラブ人もみんなが仲良く暮らせる国を作るほうが、誰にとってもーつまりユダヤ人にとってもいいことに思える。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

映画「ブタがいた教室」

小学6年生の担任になった新任の先生が教室にブタを連れてきて、「このブタをみんなで育てて最後には食べたいと思うがどうか?」という提案をする。子ども達は「おもしろそう」と賛成するが、世話をするうちに、とてもPちゃん(ブタの名前)を食べることはできないと感じ始める...

卒業を前にして、Pちゃんの処遇をどうするかについて子ども達が意見を戦わせるのだけど、子ども達が一所懸命に考えている姿を見ていて何度も涙が出てきてしまった。子ども達の討論の部分は台本がなく、子ども達自身の言葉で語られたものだそうだけど、はっとするような言葉があって、子どもの力のすごさを感じた。生き物を食べるというのはどういうことなのか。子ども達はこの授業を通して多くのことを感じとっただろう。

見ていてうらやましいと思ったのは、こういう校長先生のいる学校で仕事ができること。新任の先生の試みを「親を納得させられるのか、近隣に迷惑をかけることはないか、大変な授業をやりとげる覚悟はあるのか」などの点を確認したうえで、先生を信頼してやらせてみる。保護者から苦情が来たときの対応もよかったな。保護者の意見に右往左往する管理職が多いなか、自分のビジョンをしっかり持っている管理職は頼もしい。この校長先生が原田美枝子だということに最後のクレジットが出るまで気づかなかった。校長先生にしては若い、と思ったけど、原田美枝子なら校長先生になれそうな年齢だ。でもその年齢を感じさせないくらい今もきれいで、で、性格的にやわらかさのある役柄だったので、原田美枝子だとはわからなかった。私には彼女はなんとなくとんがったイメージ(いい意味で)があったので。

で、その新任の星先生(妻夫木聡)は校長先生の期待に応えたかというと...うーん、新任で経験が浅いから仕方のないところがあるとはいえ、しっかり覚悟を持って授業を展開した、とはいえない部分があるだろう。子どもとともに学ぶ、とか、子ども達に考えさせる、というのは大切だけど、教師としてはやはりある程度結果を予測しておく必要があるし、なりゆきまかせ(というのは言いすぎだろうけど)にするのは無責任だと思う。でも、私は、この先生の試みは意味があったと思う。子ども達にとって強烈な印象を残した授業だったと思うし、子どもはいっぱい楽しんでいっぱい考えていっぱい学んだに違いないから。

はっとさせられた言葉は(以下完全ネタバレなので見ていない人は読まないほうがいいと思います)

続きを読む "映画「ブタがいた教室」"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

プリンタ EPSON EP-901A

前回プリンタ PM-A700を買ったのが2005年の2月。で、先月、その廃インクの吸収パッドがいっぱいになって動かなくなった。パッドの交換は自分ですることはできず、エプソンに送らなくてはならない。その費用が1万円近くかかる、ということで(追記:コメント欄で指摘をもらってエプソンに問い合わせたところ、これは勘違いであることがわかりました。廃インクパッド交換のみの場合は4200円プラスドアツードアサービスの送料1575円で、5775円になります)、思い切って新品を買うことにした。というのは、できれば CD/DVDレーベルの印刷ができるプリンタがほしいな、と思うようになっていたからだ。

今まで保育園の子ども達が次のクラスに移ったりアメリカに帰ったり、というときにアルバムを作ってあげるようにしていたけど、写真をプリントしてレイアウトするのはかなり時間がかかるし、すべての写真を印刷するわけにもいかない。でも、写真をCDにコピーするだけならそれほど大変でもないし、その子の写っている写真をみんな入れてあげることができる。で、どうせならCDに子どもの写真をプリントしてあげたい。

というわけで買ったのが エプソンの EP-901A。エプソンは廃インクの吸収パッドの交換が自分でできず高額のコストがかかる、というのは難点(他のメーカーはそんなことはないのかどうか知らないけど)だけど、PM-A700 も特に目立った故障もなく快適に使ってきたし、エプソンの「Webプリワールド」 というサイト(写真のフレームなどが提供されている)を活用させてもらっているので、やはり使いなれたメーカーがいいな、と。

今までエプソンの高級機はとにかくでかくて我が家のプリンタスペースには置けなかったが、EP-901Aはずいぶんコンパクトになった。前面給紙なので背面・上面に余分なスペースが必要ないのがありがたい。給紙トレイにはA4とハガキサイズ、などのように2種類の紙をセットしておける。ところが、これ、うちの次女には不評。我が家では、地図など、自分用にメモする程度の印刷には、うちの職場の研修で使ったプリントの裏を使ったりしているのだが、これがA4ではなくレターサイズ。アメリカのオフィスの標準であるレターサイズはA4とは微妙に大きさが違うのだ。PM-A700 は背面給紙方式で、普段の印刷用にレターサイズの紙を置いておき、提出用などのためにきれいなA4に印刷したいときは、1枚だけA4をその上に載せる、というやり方でも問題なく印刷できた。ところが EP-901A では、きちんとそのサイズにセットしないとエラーになってしまう。裏紙を使うのをあきらめてA4をセットしておけばよさそうだけど、次女は学校の文書はB5が多いそうで、どっちにしてもいちいちセットしなければならない。基本的にA4とL判しか使わない、という場合はこのトレイはとても便利だと思うけど、うちでははがきサイズもL判も使うから、確かにちょっとめんどう。それでも私は省スペースになる前面給紙方式のほうがいいけど、次女からは「次買うときはこういうのはやめてね」と言われている(^^;)。

初めてこのプリンタで印刷したのが写真だったのだけど、インクがにじんでひどい状態になってびっくり。何度やっても同じ。初期不良か、と思ったら、紙のセットの仕方を間違えていたのだった(^^;)。PM-A700 では、印刷される面を上にして紙をセットしていたから、説明をよく読みもせずつい同じようにセットしてしまっていた。トレイには印刷される面を下にする、というのが常識なんだろうか(^^;)。さすがにもう慣れたけど、私のように今までエプソンの背面給紙方式のプリンタを使っていた人は同じまちがいをするかもしれないので、給紙トレイに一言「印刷面を下にしてください」という注意書きが貼ってあるとありがたいかな。

初めてCDに印刷するときは、まず、CD試し刷り用紙でやってみたけど、このときも1cmほどもずれてしまってびっくり。原因がわからないまま裏面でもう一回やると今度はその紙を詰まらせてしまい、どうやって取り除けばいいのかもわからず(マニュアルに対応はのっていなかった)サポートに電話する始末(^^;)。でも、紙を取り除いた後、もう一度やるときれいに印刷でき、本物のCDにはとてもきれいに印刷できて感激。子どもの写真がプリントされたCDっていいよなぁ、と自己満足(^^)。あ、もちろん親にも喜んでもらった(^^)。CDレーベルを作成するためのソフトもついているから、手軽に楽しめる。

これの下位機種のEP-801A もほとんど同じ機能がついている。大きく違うのはオートドキュメントフィーダーがないことと、無線LANがオプションになっていることくらいだと思う。オートドキュメントフィーダーって今のところ私は特に必要を感じないし、これがついていないほうが表面がフラットになっていいと思うのだけど、無線LANに標準で対応しているのは魅力だったので EP-901A を選んだ。で、やはり、デスクトップを立ち上げなくてもノートパソコンからワイヤレスで印刷できるのは便利。今後、娘たちが自分のパソコンを持つことになっても、ワイヤレス接続ができるプリンタは重宝するだろう。

多機能なので使っていない機能もまだまだあるけれど、買ってから1か月以上たったので感想を書いてみた。とにかく写真の印刷は速くてきれい(他のメーカーと比較したわけではないけど、PM-A700や職場のレックスマークのプリンタに比べると断然そう)。コピーに縮小・拡大機能がついているのも便利。タッチパネルで軽快に操作できて、ほとんど普通のコピー機を使う感覚。これからの季節、年賀状印刷にも活躍してくれることを期待(^^)。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

絵本「とってください」by 福知 伸夫

この本を買ったのは2度目。一匹のカメが、木の上にあるりんごや花やオレンジなどを、サルや鳥などに「とってください」と頼んでとってもらい、「ありがとう」と答える、というだけのシンプルな内容。でも、"Please" と "Thank you" の練習にはちょうどいいので、1歳児クラスでよく読んでいた。2歳児にはちょっと易しすぎるかな、と思っていたのだが、先日図書館で借りて(私の買ったのはもうボロボロになってしまっていたので)読んでみたらなかなか楽しめたのでもう一度購入することに。

2歳児でも「プリーズ」と「サンキュー」をまだうまく使えない子がいるので、そんな子にはそれだけでも十分だけど、たいていの2歳児にはそれだけではつまらない。この本の裏表紙には、カメがとってもらったもの(りんご、オレンジ、さくらんぼ、花、葉っぱ)とカメの絵が描いてある。そこで、「さくらんぼは誰にとってもらったんだっけ?」と訊いてみると「えっと...」と思いだそうとする。知っていれば得意げに答えるし、わからないと出てきた動物をあてずっぽうに言ってみる。で、答えがあってるかどうか確かめるためにもう一度本の該当部分を見せると、そうだったそうだった、と正しい答えを言う。2歳児たちにとって、質問に正しく答えられる、というのはとても気分のいいことなのだ(^^)。

カメは木に登れないけど、サルは木に登れる。キリンは首が長いから高い木の上の実を取ることができる。鳥は飛べるから高い木の上のものが取れる。ゾウは鼻が長いから...と、どうしてカメがこういう動物たちに頼んでいるのか、ということについて話すのも楽しい。で、最後、サイはどうやって高い木の上の葉っぱをカメに取ってやるのかというと...(^^)。

基本的な言葉の使い方が練習できて、絵からいろいろな話を広げることができて、最後にはオチもあるという、優等生絵本。会話が易しいので外国語に訳してみるのにもいい。私もスペイン語の練習に使いました(^^)。

4834019128とってください (0・1・2えほん)
福知 伸夫
福音館書店 2003-02

by G-Tools

| | コメント (0) | トラックバック (0)

チップの習慣

基地で上映されている映画で見たいのがあり、同僚のRと見に行ってきた。映画は今日土曜日の1時からだったので、その前に基地の外にあるファミリーレストランで食事。彼女は基地以外の場所では、アウトバックとかハードロックカフェなどアメリカ系のレストランでしか食事をしたことがないそうだ。日本語がわからないので、メニューの写真を見てもそれが豚肉なのか牛肉なのかなどわからないし、注文する勇気が起きないと言う。「わけのわからないもの(タコとかイクラとか(^^;))は決して食べない」という人ではなく(そういう人もいる)、「何でも試してみよう」という感じの人なんだけど、せめてタコだとか魚の卵だとか、そういうことはわかってから試したい、ということのようだ。

で、支払の段階になって彼女がふと漏らした言葉が「ああ、ここでチップを渡さないっていうのは私にはヘンな感じがするのよね」。今まで「日本ではチップのことを考えなくていいからラクだよ」というような話は何度か聞いたけど、やっぱり彼女のような人もいるんだな。「気持のよいサービスをしてくれたらそれに対して払いたいと思う」のだそうだ。確かに、私たちのテーブルに食事を運んだり片づけたりしてくれた人は、にこやかな感じのよい人だった。Rはアウトバックなどには何度か行っていて、顔なじみになった人にはチップを渡しているのだそうだ。

私は外国に行ってチップの習慣のある国だとやっぱりちょとめんどくさいな、と感じてしまう。どのくらい渡せばいいのか、どういうタイミングで渡せばいいのか戸惑うし、お礼の気持ちとしてむき出しのお金を出すことにもちょっと抵抗がある。でも、チップは純粋な感謝ではなく、やはりビジネスとしてのサービスに対する対価ということなのだろう。

で、見た映画は「旅するジーンズと19歳の旅立ち」。私の大好きな映画のひとつ「旅するジーンズと16歳の夏」の続編。日本での公開がペルー行き直前で見に行くチャンスがなく、ペルーから帰ってきたときにはもう終わっていた(--;)。感想は...うーん、字幕がないので完璧に理解できていないところがあるせいもあるだろうけど、やっぱり1作目のほうがよかったな。2作目は、4人の女の子それぞれの話が、あっちが少し、こっちが少し、という感じでめまぐるしく展開する(1作目はもう少しそれぞれの話がまとまってたと思う)ので、ちょっとあわただしい。でもギリシアの風景はとても美しかった...し、元気な4人の姿を見るのもなんか嬉しかった(^^)。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

姉妹喧嘩

同僚のJが顔にひっかき傷を作っていたので「どうしたの?」と訊いたら、妹さんと喧嘩したのだと言う。「妹さんっていくつ?」と訊くと「16歳」。Jは18歳か19歳。
で、それを聞いたRが「私も17歳くらいのとき、妹(姉?)と平手打ちの喧嘩をしたことがあるわ」と言っていた。

うちの長女と次女は今19歳と16歳だが、彼女たちが顔にひっかき傷を作るような喧嘩をすることは考えられない。彼女たちの場合は、性格は結構違うんだけどウマがあうようで仲がいいから特別?でも、私自身、2歳年下の妹がいるけど、高校生とかそれ以上の年齢で手を出す喧嘩はしたことがない。口喧嘩はあるけど。すごく小さい頃は手を出す喧嘩もしたと思うけど、小学生になればもうそんな喧嘩はしなかっただろう。男の子の場合は知らないが、姉妹で高校生以上で顔にひっかき傷を作るような喧嘩をするって日本では珍しいんじゃないだろうか。

まあJとRがやっていたからアメリカ人がみんなそうだというわけじゃないだろうけど、アメリカの兄弟喧嘩事情っていうのも、ちょっと他の人にも聞いてみたいような話ではある(^^)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

元気なアメリカ

先週のPARC自由学校「アメリカ離れする世界」の講師は人材育成コンサルタントの辛淑玉さん。このシリーズの講座では「アメリカはどんなひどいことをしているか」みたいな感じで話がすすむことが多いのだけど、辛さんは、ご自身がアメリカでフィールドワークをされていたとき(2005年から2007年ごろ)に経験し、感じたことを中心に「アメリカはおもしろいところだった」という感じで話された。聞いていてこちらもとても楽しく、さすが、自分でも「(私は)教えるの、うまいです」とおっしゃるだけのことはある(^^)。

ガンで髪の毛を失った子ども達のために髪をのばして寄付する高校生。お金のない高校生にもできることはある。(この話に興味のある人はこちらを参照してください。日本語で説明しているページは、たとえばこちら。)
移民法の厳格化に反対して、試験が終わったあといっせいにデモにでかける高校生。友達が強制送還されてしまわないように!
カリフォルニア州では自動車免許取得に際して試験は何百という言語で受けられる。しかも時間制限もない。だから障がいを持った人でもゆっくり試験を受けることができる。
パワーにあふれたゲイパレード。
ユーモアあふれた接客で高い顧客満足度を得ているサウスウエスト航空。私はこの会社を知らなかったけど、調べてみると、「顧客第二主義」「従業員の満足第一主義」をポリシーとしていて、「楽しく働いている従業員がよいサービスを提供できる」という考え方が成功をおさめているようだ。 。
白人の少ない学校で、黒人やヒスパニックの人たちが自分たちの出自に誇りを持てるような教育を行っている小学校...

マイノリティの人が自分たちを主張することのできる土壌がある。レジスタンスの精神が文化として根付いている。

話を聞いていて、基地とはまた違うんだな、と感じた。たとえば保育園はサービス部門に位置づけられているけど、どちらかというと「お客様は神様」的な考え方を教育されるし、サウスウエスト航空のように「従業員の自発的な行動が第一」というようなことはない。まあサウスウエスト航空はアメリカでも異端なのかもしれないけど。でも、そのほかのことでも、自発的にいろんなことをするのが保障されているかというと、そうでもない気がする。保育園のなかでも、「あれはだめ、これはだめ」という規制はとても多いし、従わなければならないルールが多いと感じる。

基地に10年勤めていても、アメリカを知っていることにはならないわけだなぁ...

| | コメント (0) | トラックバック (0)

幼なじみ

高校の同窓会で京都へ。私たちの学年の卒業生は400人くらいかな。そのうち約60名の参加。席はくじ引きで決められた。6人がけのテーブルで、5人は知っている人だったけど、ひとり知らない人がいた。普通科のほかの科もある高校で、彼女とは科が違っていたので在学中もあまり交流がなかったのだ。

ところが、話のなかで、誰かが彼女に今住んでいるところを聞くと、以前私が住んでいた町。私は幼稚園の年長さんの11月に引っ越しをして、卒園までは友人とふたり電車に乗って通園していたのだ。

じゃりんこ「私も昔そこに住んでてん。●●町っていうところで。」
M「え、私も●●町やよ。」
じゃ「そうなん?ほんで○○幼稚園っていうとこに通ってたわ。」
M「私も○○幼稚園やったわ。って、同い年なんやからおんなじ頃に行ってたってことやんなぁ?」
じゃ「(Mちゃんの名札を見て)M。。。ってMちゃんなん?もしかしてM男ちゃんって知ってる?」
M「ええ、じゃりんこちゃん?知ってる、知ってるよ、M男ちゃん。まことちゃんカットみたいにしたはった人やろ?」
じゃ「そうそう。えええー、Mちゃんなんやん!!!いやー、いっしょの高校やったなんて知らんかったわ」

幼稚園のころ、近所に同い年の子どもは私とMちゃんとM男ちゃんの3人で、いつも一緒によく遊んでいたのだ。でも、私とM男ちゃんが小学校に行く前に引っ越してしまったからそれっきりだった。なんとこの年になって再会するとは(^^)。

同じテーブルにならなかったらそのまま知らずにすごしてしまったのだろう。縁ってあるような気がするな(^^)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

いじわるなチキン?

うちの2歳児クラスには、シーフードアレルギーの子や、親のポリシーで豚肉を食べられない子などがいて、そういう場合、代替の食べ物はたいていチキンだ。ほとんどの子どもはチキンが好きで、アレルギーの子どものために特別にチキンがあるときは、自分もそれをほしがったりする。先日も、「これはTのよ。Tはツナが食べられないからね。あなたにはツナスパゲッティがあるでしょう」と言っても、「ツナなんかいらない、チキンがほしい」と言って泣いたのがO(オー)だった。

で、今日のお昼はチキン。Oはもちろん喜んで口にしたのだけど、なぜか今日のチキンはとてもスパイシー。私も一口食べてそう感じた。で、彼女の一言。

"Chicken hurt me."

「チキンが私を傷つけた」ー「チキンがいじわるしたー」という感じかな。持っている語彙が少ないからこそできるステキな表現ってあるんだなぁ(^^)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ネットショッピングで失敗

今日の毎日新聞の朝刊では一面に「ネット不正決済急増」という見出しで、ネットでの取引でクレジットカードの不正利用が増えていることを伝えていた。私はネットショッピングに抵抗がなく、今のところクレジットカードが悪用されたこともないが、先日、「ネットでの買物はやはり注意しなければいけないんだな」と思うことがあった。

保育園の子ども達は恐竜が好きなので、恐竜の絵柄のTシャツがほしいと思っていたのだが、なかなか大人の着られるようなサイズのものにはお目にかからない。そしたら、このサイト を見つけた。アメリカのサイトらしい。恐竜やユニコーンなど、子ども達の喜びそうな絵柄のTシャツがいろいろあり、子ども用XLサイズ(14-16歳用)なら私にちょうどよさそうだ。値段や海外発送の送料も高くはなかった。

そのころは、ペルー旅行が目前に迫っていた。海外からの発送だと、旅行中に届くことになるかもしれない。でも、郵便物は郵便局に留め置きにするから大丈夫だろう。とにかく絵柄が気に入ったので、買ってしまおうと思った。支払いは PayPal を通じてするようになっていた。PayPal は、Flickr という海外の写真保管サイトを有料で利用するために使ったことがあり、アカウントを持っていたので、支払いはスムーズにすすんだ。翌日には PayPal から、支払いを行った旨のメールが届いた。店からは何の連絡もなかったが、ペルー旅行の前で何かと忙しく、まあ大丈夫だろうと思っていた...が、これがまちがいのもと(--;)。

ペルー旅行から帰って郵便物を受け取りに行ったときにも、Tシャツは届いていなかった。海外からの発送だから時間がかかることがあるんだろうな、と思い、そのままにしてしまった。今から思えば、遅くともその時点で「いつ届くのか」について、店に問い合わせのメールを出すべきだったのだろう。ペルーから帰ってからも、なんやかんやとやることはあり、めんどくさいことは後回し...にしているうちに10月。さすがにまだ届いていないのはヘンだよなぁ、と思って、ようやく店に問い合わせのメールを出したのが10月の下旬。しばらく待っても店からは何の返答もない。そこで PayPal に問い合わせたのだが、「PayPalの争議申し立ての有効期限は、取引発生日より45日以内」ということで取り合ってもらえない。店のサイトを見てみても、住所や電話番号は書いていないので、メールに返信してもらえないと連絡の取りようがない。

今から思えば、どこにあるのかもわからないような店と、直接コンタクトを取ることもなく取引をしようとした自分が甘かったのだと思う。しかし、この店は、今でも PayPal で「認証された店」とされていて、ネットで営業を続けているのだ。もし、45日以内に問題の報告をしたら PayPal もちゃんと取り合ってくれたのかもしれないけど、このやりとりを始めたらすぐに PayPal を装ったフィッシングメールが来たり、と、なかなか安心しては使いにくいサービスだなぁという印象を持ってしまった。

今後はもう少し慎重にならないと。それにしてもあのTシャツは残念だ(;_;)...

| | コメント (0) | トラックバック (1)

アメリカ大統領選挙2008

遅番の私の昼休みは1時から。休憩室に入ると、テレビは大統領選関連のニュースを流していた。お昼を食べていた若い(10代)黒人女性に「決まったの?」と聞くと「うん」とうなずく。「オバマ?」と聞くとまたうなずき、「彼のもとでアメリカがどんなふうになるのか楽しみだわ」と言う。しばらくして50代のフィリピン出身の女性が入ってきて私と同じ質問をし、「まあ、予想どおりね」とコメント。彼女は早くからマケイン支持を表明していたのだが、選挙戦の途中からは「オバマが勝つのよね」とあきらめたように言っていた。続いて入ってきたのは40代の白人女性。「投票に行った?」と聞くと「ううん、できなかったわ」とのこと。ずいぶん前に「投票に行くかどうか」を話題にしたとき、「まず登録手続きをしなくちゃいけないのよね」と言っていて、しばらく前にそれもまだのようだったのだが、「ネットから投票できるはずだから」なんて言っていた。で、結局、ネットから投票はできない、ということが判明したらしい。「どっちに投票するつもりだったの?もし聞いてもよかったら」と尋ねると、言いたくなさそうだったので、「こういうことは話題にすべきじゃないの?」と重ねて尋ねた。彼女は「いろんな考えの人がいるからね」と言いつつ、マケインに投票するつもりだった、と教えてくれた。投票に行ったとしても大勢に影響はない、という感じが、いまいち投票する気になれなかったのだろうか。教会の仕事もしていて忙しい人だから、という理由ももちろんあるだろうけど。

海外から投票する場合は若干めんどくさいからなのか、私のまわりでは、投票していないという人も結構多い。最初に私に結果を教えてくれた黒人の彼女も投票には行かなかったそうだ。「投票する?」と聞いて「もちろん」と答えた10代の黒人女性(最初に私に結果を教えてくれた人とは別人)をのぞいて、その質問をしても「行かなきゃね」なんて言いながら、あまり話題にしたくない感じの人のほうが多かった。黒人の人たちはだいたいオバマ支持という感じだったけど、黒人でない人であまり話題にしたがらない人にはそれ以上聞くのはためらわれた。20代の白人女性に「投票したの?」と尋ねたら「してないわ」と言うので「どうでもいいわけ?」と聞くと、「ううん、どうでもよくなんかないわ」と言いつつ、それ以上個人的な話は彼女の側からはしたがらない。やはり政治の話題はデリケートなところがあるのだろう。

オバマ大統領の誕生でアメリカは変わるか...最悪の経済状況で大統領になって、すごく大変な役回りだと思うけど、がんばってほしいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

電子辞書あれこれ

電子辞書を選ぶ際に一番重視するのはやはりどんな辞書が含まれているか、だろう。私の場合、リーダーズプラスとスペイン語辞書が入っているもの、ということで選んだのがシャープの PW-A8800 で、一度こわれた(落した(--;))後、また同じ機種を買いなおして使っている。

国語辞典に関しては、私は広辞苑が入っていればいいや、という感じだけど、娘たちには「広辞苑は説明がむずかしい」とあまり評判がよくない。次女は新明解国語辞典が好きなのだという。どこがいいの?と尋ねたら、「はまぐり」の説明に惚れたのだそう。

新明解ではまぐりをひくと

(浜栗の意)遠浅の海にすむ二枚貝の一種。食べる貝として、最も普通で、おいしい。殻はなめらか。

となっている。ちなみに広辞苑だと、

(浜栗の意) マルスダレガイ科の二枚貝。殻長約8センチメートルに達する。日本各地の内湾の砂泥中に産し、殻の表面は平滑で、色や模様は変化に富む。内面は白色。肉は食用。

という具合で、百科事典的な感じだ。新明解は、日本語を学ぶ外国人に勧める辞書としてよくあげられるけど、確かに新明解の解説のほうが何を言っているのかわかりやすい。「食べる貝として、最も普通で、おいしい」という定義が正しいかどうかには異論があるかもしれないけど(^^;)。

次女は新明解国語辞典の入っているシャープのPW-V9500という辞書を使っていたのだが、先日、彼女の部屋でこわれたまま放置されているのを発見。「学習者は紙の辞書を使うべきだ」と主張する人もいるけれど、私はそうは思わない。紙の辞書もおもしろいから好きな人は使えばいいけど、英和辞典、和英辞典、国語辞典、古語辞典を携帯しようと思ったら大変だ。壊れ方がひどく修理代もかなりかかりそうなので、新しく買いなおそう、と言ったら、同じ機種はいやだと言う。彼女が言うには、この辞書はキーを押してもレスポンスが遅く、ミスタイプが多かったそう。キーは私のシャープの電子辞書と同じような感じに見えるし、私はそんな不満を感じていないから、彼女の辞書がたまたまハズレだったのか、それともこの機種はみんなそうなのか、彼女の使い方に問題があったのか、こわれてしまった今となってはもう確かめようがないけど。

長女が使っているのがセイコーのSR-V4800という機種で、次女はこれのキータッチは好きらしい。でも、新明解と古語辞典が入っている電子辞書、というのは彼女の使っていたものしか見当たらない。長女の辞書には「明鏡国語辞典」が入っていて、彼女が「明鏡もいいよ」と言うので、結局次女の選んだのはセイコーのSR-K6000という機種。2004年12月発売とやや古いが、アマゾンのコメントを見ると、起動に若干時間がかかる、ということのほかは評価も高い。というわけで、価格.comで一軒だけ扱っている店があったので購入。確かに起動に若干時間がかかる(私の電子辞書が一番速い。長女のセイコーのものは次女のよりは速い。)けど、この値段(送料込で10960円)で85(!)の辞書類が入っているというのだからお買い得かな。次女もキータッチなど気に入ったよう。

私の辞書は16コンテンツと、収録数はずっと少ないけど、私には必要十分で快適に使っている。ただ、以前、使っていたソニーの辞書のコンパクトさは魅力で、今でもオークションでソニーのEBR-S8MSなどが出品されるとちょっと眺めてしまう。ファンは多いようで、いつも結構な値段がつく。ソニーが電子辞書市場から撤退してしまったのは残念だ。別にソニーでなくても、あのコンパクトさで、リーダーズプラスとスペイン語辞書を収録した辞書を出してくれればいいんだけど...。

写真は後列左からSR-K6000、SR-V4800、PW-A8800、PW-V9500。前列中央は、壊れてしまったのにいまだに捨てられない(^^;)ソニーのDD-IC500S。

Jisho

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »