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パレスチナへの関心を広げるために

「パレスチナ子どものキャンペーン」主催で、「パレスチナ:市民にできることは何だ」というシンポジウムが開かれた。パレスチナで救援活動をしているノルウェーのNGOの人を招いて話を聞き、さらに、日本で様々な運動をしているNGOの人たちからも話を聞く、というもので、参加したのはアムネスティ・インターナショナル、ピースボート、それからクリック募金やネット署名の活動をしているユナイテッドピープル。

どうしてノルウェーではパレスチナ救援活動をそんなに活発に行うことができるのか、ということに興味があったのだけど、ひとつには、徴兵制の敷かれている国なので、多くの人が現地(レバノンなど)に赴いたことがあり、身内や知人が現地に行ったことがある、という人がほとんどである、ということ。現地にいると、次第に、イスラエルのやっていることはおかしい、と感じるようになるようだ。もともとノルウェーはイスラエルと友好関係にあり、キブツを訪れて勉強しようという人も結構いた。そのうち、いったいここは誰の土地なんだ、ということが気になり始める(広河隆一さんがキブツで感じられた疑問と同じだ)。そんなわけで、パレスチナ問題をなんとかしなければ、と思う人が多いという。

講演をされた方のNGOの資金は政府がだしているのだそうだ。NGOと政府の意見は必ずしも一致するものではないのに、政府は金を出しても口を出さない!世論の支持があることなら活動を続けられる、というなんともうらやましい状況。

日本ではそもそもパレスチナに関心を持つ人が多くない。まわりにパレスチナへ行ったことがある人なんてほとんどいないだろう。この不況時、自分の生活で精いっぱいだし、日本にもいっぱい問題があるのに、どうしてパレスチナ?アラブとユダヤの対立ってよくわからない。パレスチナ人ってテロをする人でしょ、できれば関わりたくない...という感じだろう。ノルウェーの状況は興味深いけど、日本での運動を広げる参考にはあまりならないなぁと思いながら聞いていた。

私が興味をひかれたのは、ピースボートの人の話だった。きっかけはミーハーでいいじゃないか、ということ。ピラミッドを見てみたい、とか、知らない国のことを知りたい、という気持ちは多くの人が持っている。社会問題への関心なんてなくたっていい。でも、船にパレスチナの人やイスラエルの人が乗っていたら?毎日、接しているうちに、話すようになって、友達になったら?そうしたら、その友達の国のことが気になる。インターネットが発達し、簡単に情報が得られるようになったけど、現地に行かなければわからないこともまだまだある。遠い世界の人のことは気にならなくても、友達のことは気になるし、なんとかしたいと思う。

話を聞きながら、養護学校に勤めていたときのことを思い出した。障がいを持った人、特に、ちえおくれとか自閉症といわれるような人たちに対して、よくわからないし、どうやって接していいのかわからない、という人は結構いるだろう。でも、毎日接していれば、コミュニケーションをとることができるようになる。接点を持つことが大事なんだよなぁと思う。

でも、現実には、今、日本でパレスチナと接点を持つことはとてもむずかしい。じゃあ何ができるのか、ということについては、また考えて書きたいと思う。

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