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ガザからの声

「パレスチナ子どものキャンペーン」からのメールに、キャンペーンのスタッフでエルサレム駐在の方からの報告が載っていた。たくさんの人に伝えてほしい、とのことなので、転載します。

**********引用ここから**********
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ついに恐れていた地上戦が始まりました。

攻撃が始まった4日の夜10時過ぎに携帯電話にメールが届きました。

「電力や電話線が破壊されたため、携帯電話がいつまで使えるかわからなくなりました。携帯電話は私たちが外の世界とつながっている唯一の通信手段です。
電気も水も物資も完全に閉ざされた、寒い冬のガザでは、かろうじて自分の家や地元にいる人でさえ、孤立化することになります。
イスラエル軍の戦車が攻撃し、家や建物を壊し始め、何一つ残らなかったらどうしたらよいのでしょう。
負傷者がいても、どうやって救急車や助けを呼ぶことができるでしょう。
家族や友人、知人が亡くなっても、どうやって知らせたらよいでしょうか。どうやって知ることができるでしょうか。
現在唯一の通信手段である電話が使えなくなったら…。
そのような最悪のシナリオを考え続けて、頭が痛くなります。
今の自分にできることは少ないですが、この私の声を届けることで、あなたが行動し、攻撃に異を唱え、ガザの人々を助けられるかもしれません。」

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このメールを送ってくれたのは、ガザに住むモハンマドさんという青年です。
日本のジャーナリストの通訳をしていたので昨年知り合ったのです。
急いで彼の携帯に電話しました。

モハンマドさんは次のように話してくれました。

「いま私は、ガザ北部ジャバリアにある赤新月社の病院にいます。
私の家は、ハン・ユニス中心部から更に離れた場所に位置する村にありますが、いてもたってもいられず、病院にきてボランティアをしています。
元々NGOなどのボランティアをしていたので、こういう事態にこそ何かしたいと思い、駆けつけました。

(電話の向こうからゴーっという重苦しい音が聞こえる)

地上戦が始まって、北部は更にひどい状況になっています。
今も空ではイスラエル空軍が活動していて、いつ空から攻撃されるかわからない状態です。
今まで生きてきた中で、何度も辛いことがありましたが、今が一番ひどい状況です。
今のところ家族はみな無事ですが、電話が使えなくなったらどうやって安否を確認できるかわかりません。
ガザの外にいる人に、少しでも現地の声を届けられればと思いメールを送りました。電話をくれて、ありがとう。
次に会うときは、平和なガザで会いましょう。」

**********引用ここまで**********

パレスチナの情勢に関して私が頼りにしているのはP-navi info だ。
相変わらず、新聞には「イスラム原理主義組織ハマス」というような書き方がされている。そういう形容が正しいのかどうか私にはなんとも言えないのだけど、この形容が「ハマスはなんとなくこわい」というイメージを作り出しているのは否定できないと思う。「イスラエルはホロコーストの犠牲になったユダヤ人の国であり、ハマスはそういうかわいそうなイスラエルを攻撃するテロリスト集団」というイメージを持っている人も少なくないのではないだろうか。
もし、そんなふうに感じている方がおられるなら、P-navi info 1月5日の記事”新しいナブルス通信:「とうとうガザへの地上侵攻が!1」”の中に書かれている「イスラエルの嘘に抗するために」という記事が大変参考になるので、ぜひ読んでください。

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コメント

ガザの空爆、なんか酷いことになってますね。

これに関してのブログがあったので紹介します。
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2009/01/post-442d.html

投稿: カルロス | 2009.01.10 09:56

報道されないガザの写真です。

http://www.elfarra.org/gallery/gaza.htm

投稿: 回覧用写真 | 2009.01.10 11:45

カルロスさん、

イスラエルはやっていることがあまりにひどい(ガザの一般市民を巻き込みたくないから、と、住民を学校に避難させてそこを攻撃する(参考: http://0000000000.net/p-navi/info/news/200901070518.htm ) とか、昨日も、同様に住民を強制退避させて殺す、ということがありました(参考:http://0000000000.net/p-navi/info/news/200901100445.htm )) ので、さすがに多くの人がガザに目を向けるようになったようです。安保理の停戦決議があがりましたが、停戦、さらに封鎖解除へと動き出してほしいと思います。イスラエルは国際社会からの非難を受けないようにガザの人たちを生かさず殺さずという状態にしていたわけですが、殺し始めてしまったので、さすがに国際社会から非難があがりました。攻撃が終わったとしても、そのあとのことも国際社会はきちんと見ていかないといけないと思います。

投稿: じゃりんこ | 2009.01.10 12:04

回覧用写真さん、

見るのがつらい写真ばかりですよね。...でも、これが現実で、ガザの人たちは、ここにいるわけですよね。

投稿: じゃりんこ | 2009.01.10 12:10

米国下院のイスラエルの「自衛だ」という決議、何だかなあと思わざるを得ません。 それにしても、人が、人の生活が見えないニュースの多いような…。 政治家の発言じゃありませんが、普通の人の普通の生活をわからずに書いているんじゃないか、あるいは妙に「客観的」に書けばいいと考えてるんじゃないかと思うことがあります。 もっと当事者の目線で書いた記事が読みたいものです。

投稿: axbxcx | 2009.01.11 02:09

axbxcx さん、

国連の停戦決議でも唯一賛成しなかったのがアメリカですしね。ただ、拒否権を発動せず、棄権だった、というところが前進ですね。

昨日、パレスチナに連帯しようというシンポジウムに出席しましたが、そこでもメディアの人たちに対して「もっと書き方を考えてほしい」という意見が出ていました。

岡真理さんの書かれたもので読んだことがあるんですが、毎日新聞が「なぜ自爆テロが起こるのか」という分析記事を書いたことがあり、当事者の立場にたった大変よい記事だと思われたそうです。ところが、その記事に対して「テロリストを擁護するのか」というような意見が来る。読者の意向を気にする新聞としては「バランスをとる」ため、イスラエル寄りの記事を書かざるをえないーことになったりするようです。今のところ、当事者の立場にたった記事はマスメディアではなく、ネット上などのオルタナティブメディアに頼ることになるのでしょうね。でも、少なくとも、ネット上などでは当事者の立場にたった記事を発信している人がいるわけですよね(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2009.01.11 08:47

ここ10年、質に重点を置いたアプローチを試行して来て思うのは、量で捉えるのがいかに浅くいかに平面的かということです。 見えるのは一般像・平均像だけで、個別のことはすべて消えてしまう。 静的にモノを分析しているうちはまだいいですが、時間や移動でモノをみようとすると、一般像はまったく役に立たないのです。

もう一つは当事者ということ。 それは決してパレスチナ寄りかイスラエル寄りかということではなく、個(質)の視点なのか、量の視点なのかということなのだと思っています。 レッテルを貼って一般像でモノを語ることのいかに危険なことか…。 パレスチナ人は…、ユダヤ人は…、あるいは毎日新聞は…。

インターネットにはとんでもない情報が流れるという危険もありますが、これだけ多様な情報が手に入れられるようになったという意味で、やはり革命だと思っています。 例えば新聞一つとっても、7紙くらいに目を通すようになりました。 朝日・毎日・日経・読売・産経・中日(東京)でどれだけ紙面の作り方が違うか、またモノの見方が違うか、よくわかります。 同じ社会に住んでいるはずなのに、まるで別世界に住んでいるのではないかと感じるほど違います。 またCNN、BBC、New York Times、Washington Postなども読めるようになりました。

ですから、こちらが勉強して病院・医師・治療法を選ばないのとヒドイ目にあうのと同じで、こちらが勉強して記事を読む力をつけないと、まともな政治になるように政治家を選ぶ力をつけないとトンデモナイことが続く、一方、本人がやる気になればそういう力を簡単につけることができる、そういう時代になったのかなと…。

投稿: axbxcx | 2009.01.11 09:16

axbxcx さん、

確かに一般化したり、量で表すこわさはありますね。私もそれを感じます。P-navi info のビーさんも、「攻撃10日目 攻撃のなかにいる人たちの顔」 http://0000000000.net/p-navi/info/news/200901060352.htm  という記事のなかで、「この数字(殺されたガザの人たち、など)が恐ろしいのは数が多いことだけではなく、そこにある一人ひとりの姿も見えなくなっていることにあると思う。誰が、どこで、どんな人生を送っていて、どんなふうに傷つけられたのかがほとんどわからない。 」と書いておられます。

ネットは有用だと思いますが、ゴミも多いですから、有用な記事を見つけるのがなかなか大変だったりします。
私にはとても7紙を読み比べる時間と能力がありません。パレスチナ問題ならここ、というように信用できると思ったサイトを中心に見るくらいです。それでもどうしても調べたいことがでてきたときに、ネットは本当にありがたいものだと思います。

と言いつつ、今年はネットに費やす時間をへらして、もっと現実に目を向けないといけないかな、と、片付かない部屋のなかで思っています(^^;)。

投稿: じゃりんこ | 2009.01.11 15:12

イスラエルは もはやナチを超えた パレスチナの人々
に対しては 女 子供も関係無く さらには学校にさえ
攻撃をくわえている イスラエルは ガザをホロコ-スト化しているようにしか 思われない 嘗て世界がユダヤ人に 対し同情を寄せたのは 間違いだったのだろうか ユダヤ人がこんなに残虐な民族だとは知らなかった
さらに悲劇は 欧米諸国がイスラエルに対し殆ど無力な
ことだ 今我々日本人が声をあげて イスラエルの攻撃
を止めさせなければならないと思う パレスチナの子供達の為に 何よりもイスラエルの人々自身の為にも

投稿: 小さき日本人 | 2009.01.17 22:59

小さき日本人さん、

私もイスラエルの兵士はどうしてそんなことができるんだろうと思います。たぶん、「反ユダヤ主義が存在する」というような教育があるんだと思います。「ハマスがロケット攻撃をするのはユダヤ人を憎んでいるからだ」とか。でも、占領者のいない占領(封鎖)に対して声をあげる最後の手段だったわけです。封鎖によってガザの人たちは本当に命をつなぐだけの食糧しか与えられない生活でしたが、国際社会は目を向けることはありませんでした。何百人、千人以上もの人が亡くなってようやく声をあげ始めました。

おっしゃるように、欧米社会にはユダヤ人に対して罪の意識を感じているところもあるでしょうから(それでもたくさんの非難の声があがっています)、日本がもっと積極的にできることもありそうですよね。何かできることをしたいですよね。

投稿: じゃりんこ | 2009.01.18 00:09

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