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カナダ

忘れないうちにカナダ旅行の覚書を。今回の旅では飛行機のチケットが取れなかったので、ツアーを利用した。年末のあわただしい時期だけど、ツアーには空きがあったのだ。ただし、イエローナイフから直行では帰れず、少しバンクーバーに立ち寄る、というものだった。ツアーといっても最初から最後まで添乗員さんがつく、というようなものではなかったし、アクシデント(飛行機が遅れたためエドモントンで予定の飛行機に乗れず、一泊することになった、など(^^;))もあったから、結構個人旅行感覚で楽しめた。

エドモントンで一泊したとき、次の朝、街歩きをするのにお願いしたタクシーの運転手さんは、コンゴ出身のムスリムの方だった。コンゴで生まれ育った方だけど、一家5人でカナダに移住してこられたのだと言う。「そんなに簡単に移住ができるんですか」と訊いたら、コンゴの製品を輸入するというようなビジネスをやる、ということでビザがおりたのだそう。エドモントンに来る前はイエローナイフで3年仕事をしていたが、寒い所でほかに楽しみもないし、子どもが飲酒などの悪いことを覚えるので、こちらに移ってきたのだとか。「ムスリムとしてカナダにいることに不都合はないんですか」と訊いたら「自分はコーランの教えに従って生きている。酒は飲まないし、たばこも吸わない。豚肉は食べない。でも、そうでない人がいても別にかまわない。女性も、コーランの教えを理解しているのなら、外でスカーフをしていなくてもかまわない。肝心なのは内面だ。私たちは内なるムスリムだ。カナダはいい国だ」と話しておられた。

バンクーバーでは、ツアーの係員(日本人)の方が私たちをホテルまで送迎してくださったが、やはり「カナダは社会保障が充実している」という話だった。医療は基本的に無料らしい。エドモントンでもそうだったけど、バンクーバーでも多くのアジア系の人を見かけた。日本人かな、と思うと、英語を話していたり、韓国語を話していたり。韓国料理や日本料理の店も多い。で、アジア系の人たちが働いているのはそういうレストランに限られているわけではなく、空港やホテルやおみやげ物屋さんやスーパーマーケットや...要するに、どこでも働いている、という感じだった(もちろん、現実にはなかなか就けない職業があるのかもしれない。数日の滞在ではそのあたりのことまではわからなかった)。バンクーバーで韓国料理の店に入ったけど、客もアジア人ばかりでなく、白人や黒人がいたり、どんな人でも溶け込めてしまう雰囲気。道が凍って地面がツルツルして危なかったのだが、そこをみんなでスケートして笑っているようなグループにも、いろんな色の人がまじっていたり。

短期間、ごく限られた地域を訪れただけの感想だけど、カナダ人はアメリカ人に比べると穏やかな印象だった。バンクーバーではエドモントン行きの飛行機が遅れて、飛行機に乗り込むまで2時間、乗り込んでからも5時間、という感じで待たなければならなかったのだが、そのことで特に声高に文句を言う人もいなかった。さすがに小さい子どもたちは疲れてグズグズ言っていたけど、その子たちをあやす乗客がいたり。「こんな状態だから携帯を使ってもいい?」と乗務員に尋ねる人が出て、それも許可された。2時間以内のフライトだから、積んでいる食糧は小さなプレッツェルの袋だけ。ランチもディナーも逃してしまった私たちはかなり空腹だった。「今頃アルバータ牛のステーキを食べているはずだったのにごめんなさいね。みなさまの辛抱強さに感謝します。」とユーモアを含んだ口調でのアナウンス。確かに乗客は辛抱強いよなぁ、と思った。

いろいろな表示は、英語のほかにフランス語も併記されていることが多い。場合によってはイヌイット語が表示されていたり、バンクーバーでは漢字や韓国語を見かけることも多く、雑多な雰囲気に東京と通じるものを感じた。そうかと思うと、極寒のイエローナイフでは、夜が明けるのが10時頃、日の沈むのは3時頃。一面、雪に覆われていて、道路はあるものの、スノーモービルで私道が作られている(?)。東部はまた雰囲気が違うのだろう。そういう違いを包含して、なんとなく居心地がいい国、という印象だった(^^)。

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写真は朝のバンクーバー。ホテルのベランダからの眺めです。

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コメント

私も住むなら米国よりカナダという感じがします。 昔の同僚で実際にカナダに住んでいるのもいます。 マイケル・ムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」で、国境の向こうのトロントでは誰も家の鍵を掛けないと言っていたのが印象に残りました。 私の父はカナダに1年いたのですが、私の建てた家を見て「ノバスコシアの家みたいだな」(正確にはミニチュアの…でしょうが)と言っていました。 私にとっては最大の賛辞?でした。(^^)

投稿: axbxcx | 2009.01.10 10:57

axbxcx さん、

私も、カナダ、住んでみるのもいいなぁと思いました。多文化共生というのがなんとなくできている感じの国に見えました(^^)。
マイケルムーアのその映画のシーンは私も印象に残っています。
ノバスコシアの家といっても行ったことも見たこともないのでわかりませんが、きっと素敵な家なんでしょうね(^^)。今回はカナダの普通の家に行く機会はなかったので...やっぱりそういう機会があるとおもしろいでしょうね。

投稿: じゃりんこ | 2009.01.10 12:16

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