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ガザに光を!ピースパレードとシンポジウム

イスラエルの攻撃に反対して「ガザに光を!即時停戦を求めるピースパレードとシンポジウム」が昨日行われた。私もパレードに参加したかったけど、午後、次女の高校のPTA役員会があり、結局途中で抜け出せなくて、会場に着いたときにはすでにパレードは出発した後だった。ルートがわからず、とりあえずゴール地点をめざしたものの、これも見つけられず(^^;)、少し早めにシンポジウムの会場へ。

シンポジウムが行われたのは聖アンデレ教会で、聖堂の正面に掲げられている茶色いキリスト像が印象的だ。(写真はここ)パレードには1500人が参加したということで、6時過ぎくらいから続々参加者が教会に集まってきた。教会の聖堂内はいっぱいになり、通路に座る人や、中に入れなくてホールに移動した人も100人くらい。パレスチナ関連の催しでこんなに人が集まる、というのが心強かった。

シンポジウムはまず、仏教、キリスト教、イスラム教それぞれの関係者が一言述べる、という形で始まった。まずは、袈裟を着た浄土宗の僧侶の方が、「希望はある。この(聴衆の)中にはベトナム戦争に反対を唱えた人がいるでしょう。アパルトヘイト反対を訴えた人がいるでしょう。そしてそれらは終わったじゃないですか。パレスチナ問題も終わらせることができる。」と発言された。そしてキリスト教の牧師さんが、「パレスチナでは1400年以上も、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の人たちが共存してきた。その共存が破られ、パレスチナの人たちが追い出されたのは60年前だ。神がそんなことをしたのではない。人間が作った壁はこわすことができる。」イスラム教徒の方は、「自分はパレスチナ人ではないが、イスラム教徒はみな兄弟であると感じている。そして私たちの兄弟のためにここに集まってくれた人たちに感謝する。」と話された。異なった宗教が共存していた地パレスチナに連帯するのにふさわしい始まりだった。

続いて、パレスチナについての映像を見たり、パレスチナ現地からの電話を録音したものを聞いたりした後、何人か著名な方たちの話を聞いた。
まずは写真家の広河隆一さん。「マスコミには暴力の連鎖、などという言葉が躍っているが、こういう言葉には注意しなくてはならない。ハマスのロケット弾がものすごい脅威であってイスラエルは仕方なく攻撃に出た、というような書き方がされているが本当か。イスラエル首相官邸のホームページで見るとハマスのロケット攻撃によるイスラエル人の死者は2004年から2008年までの5年間で10人だ。そしてこの数日間で、イスラエルは何人のパレスチナ人を殺したというのだろう。」
「世界がもし100人の村だったら」の池田香代子さん:「イスラエル国内でもパレスチナ攻撃に反対する1万人のデモがあった。各地で抗議行動が起こっている。アメリカが国連の停戦決議に際して拒否権を発動しなかったのは、こうした私たちの声があるからだ。黙るな、私たち!」
元外交官の天木直人さん:「テロとは何か。それはすべてを奪われたパレスチナの人たちの最後の抵抗なのだ。抵抗することすらできず、イスラエルにおとなしく従わなければならないのか。」
放送大学の高橋和夫先生:「イスラエルはなぜ12月27日に攻撃を始めたのか。クリスマスが終わり、マスコミや官庁が休みに入っている時期を選んだのだ。しかし、そんな時期にも関わらず、私たちはこうして反対の声をあげた。私がこのニュースを聞いたのは上海だったが、翌日のニュースでは東京での抗議行動の様子が放映されていた。私たちの声は世界に届く。」...などなど。

そして、ノルウェーでの抗議集会の様子が映し出された。ものすごい数の人たちが集まっている。ノルウェーではイスラエルに抗議して、鉄道が止まり、労働組合によるイスラエル非難声明があがっている。私たちの集会はこの規模にはとても及ばないけど、世界各地でパレスチナを支援している人がいるのだ。

最後は李政美さんという方がギターを弾きながら「イマジン」を歌われた。主催者のほうから、「イマジン」は歌詞に問題がある(There's no countries というところがパレスチナの人たちにとってはつらい)から、と言われたけど、やはり今日はこの歌をこんなふうに訳して歌いたい、と日本語で歌われた(歌詞はこちらのページ で、「イマジン」のところを見て下さい)。とても澄んだきれいに響く声で、会場はしーんとなり、私もじーんとしてしまった。

主催者側からの終わりのあいさつで、この攻撃は決してハマスが原因なのではないこと、マスコミの方たち(たくさん取材に来ていたらしい)にはぜひ、記事を歪曲せずに伝えてほしいということ(たとえばハマスにわざわざ「イスラム教原理主義」とつけるなら、アメリカにも「キリスト教原理主義国家」とつけるべきじゃないのか、など)などが話されて、予定時間を30分以上オーバーして終了となった。

イスラエルは国連の停戦決議を拒否して攻撃を続けている。攻撃をやめさせるためにはアメリカの態度を変える必要があるだろう。そのために同盟国の日本ができることがあるはず。そして、私たちは集会に出かけたり、ブログでぶうぶう言ったり、ガザ封鎖解除を求める署名をしたりして、イスラエルの行動にノーを表明することはできる。今はたくさんのノーが必要だ。自分にできることをしていきたいですね。

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コメント

はじめまして。ているといいます。
ガザの状況を報道でみるたびに、
特に子どもが傷ついている姿に
哀しみとつらさを感じておりました。

先日、オンライン署名を知人に紹介してもらって、
私でもできることがあると、
早速署名しました。

ピースパレードやシンポジウムもあることは
知っていましたが、参加できずにどんな様子
だったんだろうと思いましたが
じゃりんこさんのブログで興味深く
読ませていただきました。

どんな理由があっても、
人が人の命を奪うってはいけないと
思っています。

私ができることをしていきたいと思っています。

また、これから寄らせていただきますね。

投稿: ている | 2009.01.11 16:01

じゃりんこさん、お疲れさまでした。 李政美さんですが、山田泉さん(いのちの授業、映画「ご縁玉」)の「生きようよ」に曲を付けて唄った方でもあります。

安保理での拒否権は政権が変わればあまり使わなくなるのではないかと期待していますが、下院の決議はそうではないので、根が深いなと…。

私もハマスをイスラム原理主義組織と呼んでいる限り、理解も解決もないと思っています。 政治に限りませんが、ダブル・スタンダードにはうんざりです。

投稿: axbxcx | 2009.01.11 17:54

ているさん、はじめまして(^^)。

集会やパレードもいつでも誰でも参加できるわけでもないですものね。私も残念ながらパレードには参加できませんでした。パレードの様子がYouTube にアップされていて、見ながら、参加したかったなぁと思っていました。
http://jp.youtube.com/watch?v=BpwSvOLiv9Y&feature=channel_page
記事を読んでくださってうれしいです。
おたがい、できることをしていきたいですね。
これからもよろしくお願いします。

axbxcx さん、

李政美さんはそうですか、山田泉さんの詩に曲を付けられた方だったんですね。生であんなきれいな歌声が聞けて、よかったです(^^)。集会は、「パレスチナのことを考えて一緒にがんばろうと思ってる人がこんなにいるんだ」と感じられて、本当に楽しかったですよ。

オバマさんはこの問題に関してまだ発言していませんよね。気になります。昨日、主催者側の方が「ブッシュ大統領がこの問題に関して毅然とした態度を示してパレスチナ問題解決への糸口をつけたなら歴史に残る大統領になれるのに、最後にぜひがんばってもらいたいものだ」と話しておられました。あまり期待できない気はしますが、命が失われていくのはなんとか早く止めなければならないと思うので、ブッシュさんにはここで本当にがんばってほしいです。

「ハマスはテロリスト」という、イスラエルの宣伝によってマスコミが作り出してきた幻影が少しずつだけどくずれてきていると感じます。

投稿: じゃりんこ | 2009.01.11 20:55

残念ですが、私はまったく期待していませんし、ライス国務長官の"People will soon thank Bush for what he's done"発言にも本当にガッカリしました。 ボルトンを国連大使、ウォルフウィッツを世銀総裁に任命したことも忘れられません。

投稿: axbxcx | 2009.01.12 01:05

axbxcx さん、

ボルトンさんもウォルフウィッツさんも知りませんでした(^^;)。ふたりとも親イスラエル派の人なんですね。
ブッシュさんが「最後の花道を飾ろう」とかいう気を起こしたり...はしないですかね、やっぱり(--;)。オバマさんになっても、この問題に対する扱いが劇的に変わる気はしないので、できるだけ早い解決を、と思うのですが...。

投稿: じゃりんこ | 2009.01.12 17:37

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