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本「ニッポン社会」入門 by コリン・ジョイス

私が外国に行ったら、その土地の人には普通のことがおもしろく感じられるように、外国人が日本に来れば、私たちにはなんでもないことがおもしろく映るらしい。そういう話を聞くのは楽しい。著者は、イギリスの新聞の特派員として、長年日本に住んでいて、日本語もかなりうまいようだ。この本は英語で書かれたものだが、谷岡健彦さんの訳もこなれていて読みやすい。

添えられている写真には、日本人が見ても可笑しいものがあって笑える(^^)。ただ、イギリス人のユーモア感覚には私はついていけないだろうなぁとは思った。「イギリス人をからかおう」としてあげられている例は、私だったらジョークだとわかったときにハハハと笑ってはすませられないだろうと思うものがある(^^;)。著者は「日本にぞっこん」という感じでもなく、結構皮肉めいたもの言いもしているのだけど、自分の国に対しても外国に対しても、良さは良さとして認め、疑問を感じるところははっきり(あるいはそれとなく(^^;))提示して、媚びない姿勢が気持ちいい。まあ、日本人としては反論したくなるようなこともある(日本の食べ物のこととか)し、「日本人の対応に対してあなたが感じた感想は、あなたが白人だから、というせいもありますよ」と言いたくなるようなこともあるけど、もし反論したら、きっとそれを楽しんでくれるだろう、と思える(^^)。

興味深かったのは、イギリスで日本がどんなふうに紹介されるのか、という話。著者がどんな原稿を送っても、イギリスでは、読者(編集者)が求めているような記事に作りかえられてしまうというのだ。日本のジャーナリズムにも似たようなところはあるんだろうなぁ。

著者がイギリス料理のおいしいもののひとつとしてあげていたヨークシャー・プディングというのは機会があったらぜひ食べてみたい。イギリス出身の同僚Dと話していたときに、「イギリスが懐かしい」としてあげていた食べ物がこれだった。著者が「まずいけどイギリスならではの食べ物」としてあげていた「うなぎの漬物」(!)、Dの話では美味しいということだけど(ただ彼女はシーフードが嫌いで、ウナギも食べない。イギリス人は好きなのよ、と話していただけ)、これも試してみたいものだ(^^)。

「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)
Colin Joyce 谷岡 健彦
4140882034

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コメント

私も最近読みました!
面白かったですね。
「アメリカ社会入門」は読まれましたか?
実はこっちを先に読んで面白かったので「ニッポン社会入門」を本屋で見かけたときは即買ってしまいました。

投稿: saeki | 2009.07.04 03:16

さすが、多読のsaeki さんですね(^^)。
「アメリカ社会」入門は最近出たんですよね。「ニッポン社会」入門がおもしろかったから、「アメリカ社会」入門も読んでみよう、と、ブログで書いていた人がおられて、へぇ、そんな本があるのか、と、図書館で見つけたこっちのほうを借りてきました。
今は保育士資格試験関係の本を読むことが多くてなかなか他の本が読めないのですが、いずれ「アメリカ社会」入門も読んでみたいと思います(^^)。

投稿: じゃりんこ | 2009.07.04 07:33

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